今回は占星術の「オーブ」について解説します。
そもそも、オ-ブ(Orb)とは、英語で「球」や「宝玉」を意味する単語です。
ときどき写真に写り込む「光球」の意味もあります。
つまり、オ-ブには
ある中心点をぼんやりと拡大させる
…と言う意味があるのでしょう。
オーブとは、アスペクトの「許容範囲」のこと
占星術のオーブとは、アスペクトの許容範囲のことです。
アスペクトの意味がわからない方は「アスペクトとは?」をご覧ください。
たとえば、スクエアのアスペクトになるには、90度の角度になる必要があります。
しかし、ピッタリ90度でなくともスクエアの影響がでてきます。
その許容範囲が「オーブ」です。
スクエアで言えば、オーブは6度となります。
つまり、90+6=96度であっても、90-6=84度であっても、スクエアの影響が出てくると言うことです。
オーブの広さによる影響力の違い
ホロスコープを鑑定していると、同じコンジャンクションでも「1度」しか開いてない場合と、「6度」くらい開いている場合がありますよね?
このオーブの広さは、どんな影響があるのでしょうか?
オーブは狭い方が、影響力が強い
オーブは、広さによる影響力が違ってきます。
オーブが狭い方が、より強い影響力があります。
ですので、オーブが6度より、オーブが1度の方が影響力が強いです。
松村潔先生は『最新占星術入門』の中で、
- オーブが狭いものほど、影響力は強烈で無意識となる。
- オーブがルーズなものほど、考える余裕や変更の可能性の余地が生じる。
- オーブが狭いアスペクトは強制的であり、オーブがルーズなアスペクトは選択制がある。
…とおっしゃっています。
オーブは「何度まで」が許容範囲?
では、ホロスコープのオーブは「何度まで」が許容範囲なのでしょうか?
実は、オーブはアスペクトの種類によって、少し《許容範囲》が違います。
各アスペクトのオーブは以下となります。
アスペクト | オーブ |
---|---|
コンジャンクション(0度) | 6度 |
セクスタイル(60度) | 4度 |
スクエア(90度) | 6度 |
トライン(120度) | 6度 |
インコンジャンクト(150度) | 4度 |
オポジション(180度) | 6度 |
実際のオーブの適用法
オーブの範囲は、それぞれの研究者によって多少のバラつきがあります。
ですが、当サイトでは、松村潔先生の「オーブ範囲」を使わせていただいてます。
ただし、太陽や月を含むアスペクトの場合は、多少広く取ります。
「+2度」加えると良いようです。
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まとめ
今回は、占星術(ホロスコープ)のオーブについて解説しました。
再掲しますと、「オーブは何度までか?」の許容範囲は以下です。
アスペクト | オーブ |
---|---|
コンジャンクション(0度) | 6度 |
セクスタイル(60度) | 4度 |
スクエア(90度) | 6度 |
トライン(120度) | 6度 |
インコンジャンクト(150度) | 4度 |
オポジション(180度) | 6度 |
ただし、松村先生によると、オーブの範囲は「好みによって変えてもOK」とのことです。
当人への影響度はそれぞれ違うので、柔軟に対応するべきだという事でしょう。
ちなみに、最近の松村先生の著作では、
「オーブは、本来は3度位を許容範囲にするのが良い」とおっしゃっています。
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