このコーナーでは占星術の種類を解説します。
占星術と言うと、自分の出生図を解読する「ジオセントリック占星術」を使うことがほとんどです。
いわゆる「12星座占い」などは、このジオセントリック占星術の太陽星座を使って占ってます。
しかし、実は、占星術にも色々種類があります。
今回は、様々な占星術の種類をご紹介します。

色々な占星術
では、一つ一つ簡単に触れてゆきます。
ジオセントリック占星術
占星術と言うと、ふつうはこの「ジオセントリック占星術」のことを指します。
ジオセントリック占星術は、その人が生まれた地球上のポイントを中心にして運命を占います。
地球を中心に作成したホロスコープ盤ですので、その人の「地上的な現状」がわかりやすい占星術と言えるでしょう。
ヘリオセントリック占星術
先述のジオセントリック占星術は、地球を中心にホロスコープ盤を作成していました。
しかし「ヘリオセントリック占星術」は、太陽を中心にしてホロスコープ盤を作成します。
太陽を基準にしているので、あまりに地上的なことはゴチャゴチャとは出て来ません。
もっと次元が高いこと、どちらかと言うと天命に近いようなことが現れて来ます。
そのため、その人が「何のために生まれて来たのか?」というような高次元な事がわかりやすい占星術です。
もっとくわしく「ヘリオセントリック占星術」を知りたい方はコチラ!
トランシット占星術
トランシット占星術は「現在の星配置がどのようになっているか?」で現状や未来を予測する占星術です。
たとえば、松村先生の「トランシット占星術」によると、
サブプライムローンの破綻をきっかけにアメリカが不況に襲われ始めた2007年頃、
トランジット天体は「土星」と「天王星」が180度であり、
削減を表す「土星」と激変を表す「天王星」が180度と言う「ハードアスペクト」を取ることで、世界経済に不況の嵐が襲いました。
…と書かれています。
このように、実際の宇宙の星配置で占うのがトランシット占星術です。
もちろん、世界への影響だけではなく、出生図と現在の惑星位置とを照らし合わせることで、個人の未来も占うことが可能です。
ホラリー占星術
ホラリー占星術では、相談者が質問を投げかけた瞬間のホロスコープ盤(チャート)を作成します。
そして、それを占うことにより質問への回答を導き出す占いです。
ホラリー占星術は、使いこなせるようになるのは相当な勉強が必要だと思いますが、要点を上げておきます。
ホラリー占星術で占える事
ホラリー占星術には、「適した質問」と「適さない質問」があります。
たとえば、「どんな仕事が向いていますか?」などの質問は、ジオセントリック占星術で出生図を見た方がわかりやすいです。
また「あの人との相性はどうですか?」などの質問も、2人の出生図から相性を見るべきです。
ホラリー占星術に適した質問は、たとえば、「あの人は私のことを好きですか?」とか「この家に住むべきですか?」などです。
つまり、YES・NOで答えやすいシンプルな質問が向いているんですね。
正確に占うためのフィルター機能
ホラリー占星術は、相談者が質問を投げかけた時のチャートを作成するわけですが、そのチャートの正確性がイマイチな時があります。
たとえば、質問者があいまいな気持ちで質問していたり、質問すべきではないタイミングで質問してたり…
こういう時は、チャートの正確性が低くなるのです。
そこで、ホラリー占星術では、作成したチャートを読み進めるべきか否かを判断するテクニックがあります。
作ったチャートのアセンダントの度数や土星の位置などによっては、チャートを破棄して作り直したりします。
つまり、ホラリー占星術は、正確に占うための「フィルター機能」をあらかじめ備えていると言うわけですね。
ホラリー占星術は、月を重視する
ホラリー占星術では、月は相談者を表します。
また、月は問題が一段落するまでの様子をも表しています。
このため、ホラリー占星術では、月を非常に重要視しています。
かなりの勉強が必要!!
ホラリー占星術は、けっこう特殊な占星術です。
ですので、かなり勉強が必要です。
まずは、いけだ笑み先生の著書を一読されてみると良いでしょう。
サビアン占星術
サビアン占星術は「サビアン・シンボル」という、まるでタロットカードのような神秘的なシンボルを元に鑑定をしてゆく占星術です。
マーク・エドモンド・ジョーンズと言うアメリカの占星術研究家が、エリス・フィラーという女性詩人(車椅子に乗った透視家)を使って星座のシンボルを透視させました。
その結果、牡羊座1度~魚座30度まで…360度全ての度数がイメージとして導き出されたのです。
不思議なシンボル群を使って、運命を占う
星座の度数 | イメージ |
---|---|
牡羊座4度 | 「恋人たちが秘密の散歩を楽しむ」 |
蟹座5度 | 「踏切で列車にぶつかった車」 |
蠍座13度 | 「発明家が研究室で実験している」 |
魚座20度 | 「夕食のためにセットされたテーブル」 |
たとえば、上記のような不思議なシンボル群を使って、運命を占うのが「サビアン占星術」です。
くわしくは「サビアン占星術解説ページ」をご覧ください。
インド占星術
インド占星術は西洋占星術と同じく、その人の生年月日からホロスコープチャートを作成し、惑星のサインや位置関係などから運命を導き出すものです。
しかし、チャート表の構成や読み方は独特のものがあります。
インド占星術と西洋占星術の違い
インド占星術と西洋占星術の違いは、どんなところでしょうか?
西洋占星術が、春分点を起点に12分割したヴァーチャル空間を使っているのに対し、インド占星術は、実際に宇宙に位置しているリアルな12星座を使っているという違いがあります。
インド占星術が使う「実際の12星座」と西洋占星術が使う「ヴァーチャル12星座」には、現在、約24度のズレがあります。
ですので、西洋占星術では水瓶座だった人はインド占星術では山羊座だったりすることがあるのです。
とは言え、どちらが正確でどちらが不正確と言うものではありません。
インド占星術は「実際の宇宙との対比」を重視し、西洋占星術は、春分⇒夏至⇒秋分⇒冬至と言う「時間の流れ」に軸を置いていると言えます。
インド占星術の特長
誕生星座を重視
その人が生まれた瞬間、東の地平線上にある星座を「誕生星座」として重視しています。
月宿(ナクシャトラ)
12星座を更に細かく27個に区切って占います。これを「月宿(ナクシャトラ)」と言います。
なぜ「月宿」と言うかと言うと、月が移動する通り道にある星を27個選び、そこに月が1日毎に宿をとるからと言われているようです。
つまり27星座で占っているようなものですね。
月の形も重視
月を「チャンドラ(心)」と呼び、とても重要視しています。
月の位置だけでなく、形も重視します。
月は満月から新月になり、また満月に戻ります。そのサイクルを30に分割し、その時の月の形で吉凶を占います。
基本的に欠けて行く月は「凶」、満ちて行く月は「吉」としているようです。
インド占星術は、相当な勉強が必要
インド占星術は西洋占星術と共通する部分も多いのですが、独特の読み方が多いです。
相当な勉強が必要です。本を一冊読んだくらいでは、なかなか理解が追いつきません。
さらに詳しく「インド占星術」を知りたい方はコチラ!
まとめ
今回は、色々な占星術をご紹介しました。
占星術って、色々あるんですね。
まだ他にもありそうですので、随時追加して行きますね。
占星術の入門書を探している方はこちら!
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