今回は、ヘリオセントリック占星術で使われる「それぞれの惑星の意味」を解説します。
「ヘリオセントリック占星術」と「ジオセントリック占星術」では、各惑星の意味が若干違ってきます。
特に「水星」は、かなり違うので注意してくださいね。
「ヘリオセントリック占星術」における各惑星の意味
では、ヘリオセントリック占星術における「各惑星の意味」を見てゆきましょう。
松村潔先生の「わたしの運命がわかる地球星座占い」を参考にしています。
1・地球
地球に来た使命、目的
「ヘリオセントリック占星術」は、太陽を中心としてホロスコープを作るので、盤上に太陽はありません。
変わりに「地球」が出現します。
地球は、その人が地球に来た使命や目的を表します。
地球のマークは「金星を逆さにしたような形」となってます。
あるいは「○」の中に「+(十字)」が入ってるマークとなります。
「地球星座」は、太陽星座と逆位置にある
ヘリオセントリックの地球星座は、今までの太陽星座とは逆位置になります。
以下の表を参考にして、ご自分の「地球星座」を確認してみてくださいね。
太陽星座(ジオ) | 地球星座(ヘリオ) |
---|---|
牡羊座→ | 天秤座 |
牡牛座→ | 蠍座 |
双子座→ | 射手座 |
蟹座→ | 山羊座 |
獅子座→ | 水瓶座 |
乙女座→ | 魚座 |
天秤座→ | 牡羊座 |
蠍座→ | 牡牛座 |
射手座→ | 双子座 |
山羊座→ | 蟹座 |
水瓶座→ | 獅子座 |
魚座→ | 乙女座 |
今まで太陽星座が「牡羊座」だった人は、地球星座が「天秤座」になります。
2.水星
生き方の方向性
ジオセントリック占星術では、水星は「知性」を表していました。
ヘリオセントリック占星術では、その人の「生き方の方向性」を表します。
松村先生は「水星がもっとも重要」とおっしゃっています。
太陽という無の状態から見て初めの方向性を決める第一歩が水星です。
このことは、水星が「太陽に一番近い内円」を回っていることからも理解できます。
3.金星
喜び、楽しみ
ジオセントリック占星術では、金星は「美や快楽」などを表していました。
ヘリオセントリック占星術でもほぼ同じで、その人の喜び、楽しみを表します。
楽しくないと人生は広がってゆきません。
金星は「その人の意欲を高揚させる」重要な役割を担っていると言えます。
4.火星
挑戦
ジオセントリック占星術では、火星は「行動力や積極性」などを表していました。
ヘリオセントリック占星術では、その人の挑戦する力を表します。
火星は、地球より一つ外側を回っている惑星です。
つまり、火星は内側を内省するのではなく、外に打ち出してゆく「挑戦する力」を表しています。
5.木星
増やす力
ヘリオセントリック占星術の木星は、ジオセントリック占星術と同じく、「発展する力」や「増やす力」となります。
増えるのは良いことなのですが、無駄なものでもとにかく増やしてしまう性質です。
なので、時には困ってしまうケースもあります。
6.土星
人生のまとめ方
ヘリオセントリック占星術の「土星」は、ジオセントリック占星術とほぼ同じです。
ただし、より人生を統一し、まとめてゆくと言う意味合いが強くなっています。
ジオセントリック占星術の土星は、どちらかと言うと「管理」「削減」「締めつけ」など、保守的でネガティブな意味に捉えられていました。
しかし、「ヘリオセントリック占星術」では、
…そのような「人生のまとめ方」を表します。
トランスサタニアン(土星外惑星)
太陽系の中には
- 天王星
- 海王星
- 冥王星
…という3つの惑星があります。
これらは「土星の外側」を周っているので、トランスサタニアン(土星外惑星)と呼ばれています。
これらの惑星は「ヘリオセントリック占星術」でも、「ジオセントリック占星術」解釈とほぼ同じような解釈となります。
トランスサタニアンは、社会のルールを超えた「宇宙の原理」を持ち込んで来ます。
いわば【超常現象的】役割を担っています。
7.天王星
個性、独立性、普遍性、流通性、グローバル化、変革
天王星は「人間社会のローカルなルールを超越する」と言う意味を持っています。
ですので、その人は平均的な社会の中に埋もれることなく、「個性」を伸ばし「独立性」を確保することになります。
また、それだけに留まらず、世界中の個性的な仲間達とつながる「グローバル性」を持つことになります。
8.海王星
霊的なもの、無意識、ヴィジョン
海王星は「霊感」の星です。
霊的なものなどを含め、目に見えない「夢見の力」は海王星の管轄です。
また、集団意識(民族の意志)などもそうですし、無意識(人類の共有意識)なども海王星の管轄です。
「意識が覚醒してない時にやってくる」インスピレーションと考えると良いでしょう。
9.冥王星
太陽系外からの影響
冥王星は太陽系の最外周を周っており、松村先生の表現を借りれば「異界との穴」となります。
このため、冥王星は太陽系外から「未知の新しい意志」を持ち込んできます。
それは、たいてい個人では抗いようがない強力なパワーを持った変化としてやってくるのです。
月の意味
ヘリオセントリック占星術では「月」は図示されません。
また、考慮に入れられてません。
なぜなら、太陽から見ると、月は単なる「地球の衛星」でしかないからです。
地球視点のジオセントリック占星術では、月はとても大きな影響力を持ってました。
しかし、太陽視点のヘリオセントリック占星術では、月はほとんど影響がないということになります。
ヘリオセントリック占星術には、「月」の悪影響がない!?
ヘリオセントリック占星術は「月の悪影響」を人にもたらさない占星術です。
月はその満ち欠けにより、
- 人の情緒を不安定にしたり
- その日の気分にムラを作ったり
…などがありました。
しかし、ヘリオセントリック占星術では、
月を無視してクローズアップしないことにより、その不安定な悪影響をなくすことができると言うわけです。
まとめ
今回は、ヘリオセントリック占星術における「各惑星の意味」を解説しました。
皆さんも「ヘリオセントリック占星術」でご自分のホロスコープを調べてみてはいかがですか?
新しい発見が多いと思いますよ!
今回、松村潔先生の著書を参考にして、解説しました。
初めてヘリオセントリック占星術を学ぶ方は、「わたしの運命がわかる地球星座占い」が分かりやすいですよ!
入門書「ヘリオセントリック占星術」は、多少ムツカシイです。
ですが、基礎理論がバッチリ学べます。
従来、占星術と言うと「ジオセントリック占星術」が使われてきました。 でも、そろそろ新しい占星術が出て来ても良い頃・・・! そこで、今回は、松村潔先生によって脚光を浴び始めた「ヘリオセントリック占星術」をご紹介したいと思い …