以前「プログレス法(進行法)とは?」で、進行図の月の出し方や役割について説明しました。
今回は、
プログレス(進行図)では「月のハウス」が重要
プログレス(進行図)では、月のハウスが非常に重要です。
プログレスの月が入っているハウスは、あなたが迎える「状況」を示すことになるからです。
月のハウスを見ることで、現在や未来が見えてくる
プログレス法でよく使われるのは、月のハウスで「現在と未来を占う」方法です。
ハウスは「環境」や「状況」を表します。
つまり、進行図の月のハウスを見ることによって、
あなたが
- 今どんな状況にあるのか?
- これからどんな風に運命が展開してゆくのか?
…などが見えてくるのです。
1ハウス~12ハウスまでの流れを理解しよう!
プログレス法では「月がどのハウスに入るのか?」で、今後の行方を占ってゆきます。
そのためには、まず、1ハウスから12ハウスまでの流れを理解することが大切です。
1つのサイクルは、計画の「栄枯盛衰」を表す
最初の1ハウスは「新たな計画のスタート」。
最後の12ハウスは「その計画の終焉」となります。
つまり、1ハウスから12ハウスまでのサイクル(流れ)は、1つの計画の栄枯盛衰を表すのです。
1つのサイクルの期間はどれくらい?
では、プログレスの月は、どれくらいの早さで12のハウスを移動してゆくのでしょうか?
1つのハウスを約2年半で移動する
プログレス(進行図)の月は、1~12ハウスを約28年間かけて移動します。
1つのハウスには「約2年半」滞在しています。
つまり、約2年半は、そのハウスのテーマが続くことになります。
プログレスの月の「ハウス」によってわかること
では、プログレスの月が滞在する「ハウス」によって何がわかるのでしょうか?
その人が
- どんな状況にあるのか?
- テーマは何か?
…がわかります。
ハウスと「状況・テーマ」の対応
それぞれのハウスは、どのような「状況」や「テーマ」に対応しているのでしょうか?
以下の表をご参照ください。
「進行の月」のハウス | 具体的な状況の変化。 |
---|---|
1ハウス | 新規の計画の始まり。 |
2ハウス | 概念に留まっていた計画を現実化・物質化して行く作業。 |
3ハウス | 具体的に発展させるための技術や知識の習得。 |
4ハウス | 仲間ができる。基盤ができる。 |
5ハウス | 個性化・独創化の模索。 |
6ハウス | 仕事への集中。努力、訓練。 |
7ハウス | チャンス・デビュー! |
8ハウス | 集団活動で力を蓄える。 |
9ハウス | 集団で得た力を応用する。個人の自由な力の解放。 |
10ハウス | 今までの仕事の頂点化。成果が認められる。 |
11ハウス | ネットワーク化・支局化。弟子の育成など。 |
12ハウス | 今までの活動を分解し、そのエッセンスだけを抜き取り、新しい活動への模索を始める。 |
プログレス(進行)の月!ハウスの読み方
それでは、プログレス(進行)の月の「ハウスの読み方」を解説します。
進行の月は、1ハウスから12ハウスへ移動してゆきます。
その際の「状況の移り変わり」を読み取ってくださいね。
1ハウス~3ハウス「新しい計画の準備期間」
1ハウス~3ハウスは「新しい計画の準備期間」になります。
1ハウス→2ハウスへ
1ハウスで、あなたの「新しい計画(生き方)」はスタートを切りました。
それは漠然とした目標でしたが、2ハウスでは、それを実体化させるために着々と準備を始めます。
- 自分にはどんな才能があるのか?
- 自分は何をすべきなのか?
- 自分は何をできるのか?
…などを探り、材料を集め始めます。
2ハウス→3ハウスへ
自分の才能を自覚したら、目標を具体的に発展させるための
- 技術
- 知識
- ノウハウ
…などを習得してゆきます。
3ハウス→4ハウスへ
今までは、ある意味、たった一人で目標に向かって進んで来ました。
しかし、第4ハウスに入ると「心の拠り所」ができ始めます。
自分のやっている事が他人から理解されるようになったり、仲間が出来たりして、自分の居場所が見つかるようになります。
4ハウス~6ハウス「デビュー前の修行期間」
4ハウス~6ハウスは「デビュー前の修行期間」になります。
4ハウス→5ハウスへ
仲間や居場所ができたら、次は、自分の計画に応用力をつけてゆきます。
あなたの計画は、
- 個性が開花し
- バラエティー豊かになり
…より一層、魅力あるものに発展してゆくことでしょう。
5ハウス→6ハウスへ
社会へのデビューが近くなっています。
今まで、個性を伸ばし、力をつけてきたあなた…。
ここからは「社会デビュー」するための訓練期間となります。
地道な努力と忍耐が求められるでしょう。
6ハウス→7ハウスへ
訓練期間が終わり、ようやく「社会デビュー」です。
さまざまな出会いやチャンスがやってきます。
いよいよ、目的をブレイクさせることができるでしょう。
7ハウス~9ハウス「社会的デビューと発展」
7ハウス~9ハウスは「社会的デビューと発展」になります。
7ハウス→8ハウスへ
7ハウスではデビューを果たしました。
8ハウスでは「集団の中」で力を蓄えます。
組織の中に閉じ込められて、活動をすることもあるでしょう。
組織の中で力を蓄え、さらにパワーアップしてゆきます。
8ハウス→9ハウスへ
8ハウスの中で培った「集団のパワー」を伴ったまま、9ハウスでは「自由な活動」に移行します。
更なる向上やスキルアップをしてゆきます。
9ハウス→10ハウスへ
10ハウスが活動のピークです。
仕事の成果などが頂点となります。
ただし、否が応にも「競争社会」の中に組み込まれることになります。
ですので、仕事の中に生活が埋没してしまう可能性もあります。
10ハウス~12ハウス「活動がピークを迎えた後、それが解体される」
10ハウス~12ハウスは「活動がピークを迎えた後、それが解体される」となります。
10ハウス→11ハウスへ
10ハウスでの活動のピークが過ぎてゆきます。
11ハウスでは、現状に限界を感じ、飽きてくることもあるでしょう。
自分で仕事をやるよりも「弟子の育成」など、ネットワーク作りやグループ作りの方向に力をさいたりするようになります。
11ハウス→12ハウスへ
12ハウスに入ると、今までの仕事を崩壊させてゆくサイクルに入ります。
とは言え、ムダにするわけではありません。
今までやってきたことから必要なエッセンスを抜き出し、それを元に、また新しい方向性を模索するようになります。
人によっては「燃え尽き症候群」になることもあるでしょう。
12ハウス→1ハウスへ
今までのスタイルが終了し、また、新しい計画が始まります。
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まとめ
今回は、プログレス(進行)の月の「ハウスの読み方」を解説しました。
占星術で鑑定をする際、
- これからどんな状況になる?
- 今の状況はいつまで続く?
…などの質問を受けることが多いと思います。
そんな時に、プログレス(進行法)の月を読んでみると良いでしょう。
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占星術は、通常、「出生図(ネイタルチャート)」で運命を占います。 しかし、それだけでなく、 「トランシット法」と「プログレス法」という特殊な占い方法もあります。 「トランシット法」 トランシット法は、「実際の天体の運行 …