本日は、占星術のサビアンシンボル「11度」の
- 意味
- 特長
- 読み方
…などについて解説します。
松村先生によると、11度は「テンションの高い実験性」という数字のようです。
星座(サイン)の11度は、テンションの高い実験性!?
今回、考察するのは、サビアンシンボルで11度にあたるシンボルです。
サビアンシンボル11度 | |
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牡羊座11度 | 国の支配者 |
牡牛座11度 | 花に水をやる女 |
双子座11度 | 体験における現実主義の新しい道 |
蟹座11度 | しかめつらをするピエロ |
獅子座11度 | 大きな樫の木にあるブランコに乗る子供たち |
乙女座11度 | 母親の期待の鋳型にはまる少年 |
天秤座11度 | 眼鏡ごしに覗き込んでいる教授 |
蠍座11度 | 救助される溺れた男 |
射手座11度 | 寺院の左側にある物質的さとりをもたらすランプ |
山羊座11度 | キジの大きな群 |
水瓶座11度 | 自分のひらめきと向き合う男 |
魚座11度 | 光を探している男たち |
このコーナーでは、ちょっと不思議な占星術を紹介してゆきます。 …それは、サビアン占星術です。 今まで、占星術で運命を鑑定するためには、 星座 ハウス アスペクト …などで調べていましたね? しかし、今回ご紹介するサビアン …
当たり前と思われていたものを覆し、改革を起こす姿勢
松村潔先生の「ディグリー占星術」によると、11度は「テンションの高い実験性」となっています。
11数は星座で言うと水瓶座です。
10数である山羊座への「対抗的な意味」を持っています。
そのため、今まで当たり前と思われていたものを覆し、改革を起こす姿勢となります。
それは、純粋なものであり、周囲のことを考えずに突っ走るところがあります。
じゃっかん「暴走気味」になることもあるそうですよ。
チャレンジ精神!?
また、11数は、シンプルに「まずやってみる」という形をとるのだと思います。
実験的な意味での「チャレンジ精神」があるのではないでしょうか?
そんなこともあり、テンションの高い実験性となるのでしょう。
サビアンシンボル「11度」各サインの意味
では、松村先生の「愛蔵版 サビアン占星術」を参考にさせていただきながら、
シンボルの意味をまとめてみます。
牡羊座11度「国の支配者」
周囲の人を「有無を言わさず」従わせる
牡羊座の第2グループ(6度~10度)は、
- 抽象的な概念
- 宇宙的な原理
- 世界を根底から動かしている法則
などを知るグループでした。
第3グループ(11度~15度)では、それをそのまま現実の世界に当てはめ「世界を変えようとする野望」が生まれます。
牡羊座は、1度「女性が水から上がり、アザラシも上がり彼女を抱く」で、この世界に存在するために自分を押し出しました。
今回の11度「国の支配者」では、社会に対して自分を押し出して行きます。
相手と仲良く妥協するのではなく「支配者」になろうとします。
第2グループでまとめた抽象的な思想を、社会に押し出してゆき「勝つか負けるか」と言う、緊迫した主張を展開してゆく。
~たいてい、牡羊座の単純さが、社会の複雑さを理解できていないがゆえの行動に表れ、「暴走するだけ」に終わることが多くなる。
周囲の人を「有無を言わさず」従わせるような、
ジャイアンっぽいところがあるかもしれませんね。
このサビアンシンボルの方は、周囲がビックリするような「大胆な行動」を取ることがあります。
たとえば「社長の言い分が気にいらない」から、会社をやめるとか…
自分の稚拙な考えにもとづき行動することが多いので、後で「失敗した」と思うこともあるかもしれません。
しかし、その思い切りの良さは、周囲の人々を勇気づけてくれることも多いと思います。
少なくとも、自己保身でキュウキュウとしているような「セコい人」ではありません。
牡牛座11度「花に水をやる女」
自分の楽しみや快適さに熱中する
牡牛座の第2グループ(6度~10度)は「他の人との違いを乗り越えて互いを理解する」グループでした。
牡牛座の第3グループ(11度~15度)は「豊かさを追求してリスクを負う」と言うグループのようです。
いずれの星座も、第3グループは「後先考えない実験性」という特長があります。
牡牛座では、それが富を狙う野望として出て来やすいようです。
牡牛座は、10度「赤十字の看護婦」で、他者に対し惜しみない協力をしました。
牡牛座11度「花に水をやる女」では、少し欲張りな気持ちが芽生え、自分の事に時間を使いたくなります。
周囲のことより、自分の「楽しみ」や「快適さ」に熱中してゆきます。
ひたすら「個人的な豊かさ」を追い求める人も出て来るでしょう。
文字通り、花が好きな人もいます。
双子座11度「体験における現実主義の新しい道」
未知のことに飛び込み、それを制覇し「技術」や「テクニック」を磨く
双子座は、第1グループ(1度~5度)や第2グループ(6度~10度)で知性を育成しました。
第3グル-プでは、その知性を使って「未体験の分野」に飛び込んで行きます。
双子座11度「体験における現実主義の新しい道」では、実際にやったことがないテーマを体験し、それにより実用的な知識を獲得してゆきます。
- 現実主義=「実用的な知識」
- 新しい道=「未体験の分野」
ということでしょうか?
このサビアンシンボルの人は、未知のことに飛び込み、それを制覇したり「技術」や「テクニック」を磨くことになると言えそうです。
蟹座11度「しかめつらをするピエロ」
権威や常識を茶化すことによって、共感できるものにする
蟹座は、第2グループ(6度~10度)で「他を育てるやさしい本能や豊かな感情」を育成しました。
第3グループ(11度~15度)では、この純粋な感受性を「外に向かって」主張してゆきます。
蟹座11度「しかめつらをするピエロ」では、みんなが盲従しているような事柄に憤りを感じ、それを茶化したり、皮肉を言ったりすることが多くなるようです。
蟹座の「共感的な性質」が、ここで「攻撃性」に転じます。
ですが、これは自分の心を、今までの「条件付けされた縛り」から自由にするためにしていることでもあるのです。
そのために、ピエロとなった自分が権威をこきおろします。
権威を引きずり降ろしたとしても、それは対象を共感できるものにするため、自分と同じ位置に下げたことでもある。
なんだかんだ言っても、
やはり、蟹座の根底には「共感」があるんですね。
獅子座11度「大きな樫の木にあるブランコに乗る子供たち」
面白いことを考え、アイデアを練り、遊びに熱中する
獅子座は、第2グル-プ(6度~10度)では、火の力を内向させ「創造的な力」を育成してきました。
第3グループ(11度~15度)では、外交的になり、獅子座らしい「遊び精神」を伸び伸びと発揮するようになります。
獅子座11度「大きな樫の木にあるブランコに乗る子供たち」では、いつも面白いことを考え、アイデアを練り、遊びに熱中します。
根幹に迫る部分ではなく、枝葉的な部分で部分で遊ぶことに時間を使う。
乙女座11度「母親の期待の鋳型にはまる少年」
目に入る全てのものを、自分の管理の元に置こうとする
乙女座は、第2グループ(6度~10度)では、感情や知性の「表現の幅」を広げてゆきました。
第3グループ(11度~15度)では、乙女座は、より「実際的」「地上的」になってきます。
目に見えることをキチンと管理したくなってくるでしょう。
乙女座11度「母親の期待の鋳型にはまる少年」では、自分の目に入る全てのものを自分の管理の元に置こうとします。
自己の意志の完璧さを求めるので、意志力はきわめて強くなりますが、しかしそれは家族や仲間に対する抑圧となることも多々あります。
このサビアンシンボルの方は、自分の「考え方」や「願望」を、身近な人に押し付ける傾向が強くなる可能性がありそうです。
マジメな人ではあるけれど、「自分の狭い考え」から抜けられない傾向があるかもな…
なんと!松村潔先生の「愛蔵版 サビアン占星術」が発売されましたね! こちらは、大人気プレミア本「決定版!!サビアン占星術」の増補改訂版となります。 ご存じの方も多いと思いますが「決定版!!サビアン占星術 」は絶版となって …
天秤座11度「眼鏡ごしに覗き込んでいる教授」
他者に自分の知恵を「伝達・指導」して行く
天秤座は、第2グループ(6度~10度)では、反動や妨害などを体験し、それを克服することにより「公平」で「感情の動揺の少ない」人格を形成しました。
第3グループ(11度~15度)では、さらに「客観的な知恵」を開発してゆきます。
研究者的な性質が出てくることもあるようです。
天秤座は、9度「アートギャラリーに掛けられた3人の巨匠」で過去の偉人から知識を学びました。
そして、10度「危険な流れを抜け安全な場所にたどり着いたカヌー」で、自分の体験や考えを思い入れなくまとめて、冷静な判断力を手に入れました。
天秤座11度「眼鏡ごしに覗き込んでいる教授」では、この知恵を他者に伝達・指導して行きます。
このサビアンシンボルの人は「教えること」に適性がある人が多いでしょう。
教わる相手のレベルに合わせて「教え方」を変えてゆくという工夫ができる。
ただし、対等な関係を作るわけではなく、そこには、あくまで「自分の方がより理解している」と言うプライドがあるようです。
蠍座11度「救助される溺れた男」
人との結びつきを作るため、自分の安全を犠牲にして大きな賭けに出る
蠍座は、第1グループ(1度~5度)で「自分と他人を隔てる壁」を破り、他者と交流しました。
また、第2グループ(6度~10度)では、障害や限界を突破し、相手に深く入り込み「相手と結びつく力」を身につけました。
第3グループ(11度~15度)では、この「人と結びつく力」を、親密な相手だけではなく、もっと対外的に広く活用しようとします。
蠍座11度「救助される溺れた男」では、人との結びつきを作るため「自分の安全」を犠牲にして大きな賭けに出ます。
「痴情のもつれ」で入水しようとしたり…危ないシーンを想像してしまいますね。
でも、成功すれば深い絆を作り出すことが可能です。
ちなみに、このサビアンシンボルの人は「人間関係の深い悩み」を抱えている人が多そうです。
依存心やエゴを克服し「人との結びつきを作る」ことがテーマの人も多いでしょう。
射手座11度「寺院の左側にある物質的さとりをもたらすランプ」
「精神的」「オカルト的」なものに飛び込んで行く
射手座は、第2グループ(6度~10度)では、極限にまで「精神性」を高めてゆきました。
第3グループ(11度~15度)では、その精神性を外に打ちだしてゆくことを考えます。
射手座11度「寺院の左側にある物質的さとりをもたらすランプ」では、もっとオカルト的なものに飛び込んでゆくことも多いでしょう。
つまりここでは、第2グループで体験したような哲学的なものには飽き足らず、身体と共に変質する「リアルな体験」を求めている。
インドのヨギの本を読んで「グルが空中に消えたりする」と言う話を真剣に信じるのも、この射手座前半の人々とのことです。
山羊座11度「キジの大きな群」
少数の限定された共同体で「特別な目的」を目指す
山羊座は、第2グループ(6度~10度)では、既存の共同体の中で活動していました。
第3グループ(11度~15度)では、既存のものではなく「新しい共同体」を作り出します。
これは、誰でもが入れるわけではないクローズドなサークルです。
山羊座11度「キジの大きな群」では、少数の限定された共同体に参加します。
あるいはそのようなサークルを作ります。
その中で何か「特別な目的」を目指すことが多くなります。
研究会の場合もあるし、オタクやマニアの集まりの場合もあるでしょう。
一般的な社会活動の中では、いつまでたっても目覚ましい効果は得られない。
そこで、一般的な人が入ることのできない、優秀な種だけを集めた「純粋培養集団」を形成することになる。
水瓶座11度「自分のひらめきと向き合う男 」
既存の知識に頼らず、自分の「ひらめき」を大事にする
水瓶座は、第1グループ(1度~5度)では、旧社会からドロップアウトし「理想の社会」を追求しました。
第2グループ(6度~10度)では、水瓶座らしい「どこのローカルにも属さないグローバルな自分」を構築してゆきました。
第3グループ(11度~15度)では、そんな「水瓶座らしい生き方」を更に追い求めてゆきます。
水瓶座11度「自分のひらめきと向き合う男 」では、既存の知識に頼らず、自分のひらめきを通して考えます。
二番煎じではない本当のアイデアを追いかけます。
魚座11度「光を探している男たち」
自分をまとめるため「究極の智慧」や「超越的なもの」を探し求める
魚座は、第1グループ(1度~5度)で「あらゆるこだわり」や「価値観の境界線」を壊してゆきました。
そして、第2グループ(6度~10度)では、「物質が支配する」と言う価値観から「目に見えないものが支配する」という価値観への逆転が起こりました。
第3グループ(11度~15度)では、もっと「体系的なもの」、たとえば「古い時代から続く伝統」などを模索してゆきます。
魚座は第2グループで、価値観が「目に見えないもの」へ逆転しています。
そのため、魚座10度「雲の上の飛行家」では、はたから見ると謎の多い、実体がつかめない人となりました。
魚座11度「光を探している男たち」では、そんな、良く分からない自分をまとめてくれる一点の光を外部に探し求めます。
「究極の智慧」や「超越的なもの」に惹きつけられ、今までの自分を超えたいと考える…
そんな求道的な人が多いようです。
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まとめ
今回は、サビアンシンボル「11度」の意味・特長・読み方を解説しました。
ホロスコープの11度は「テンションの高い実験性」です。
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