人って、その時の年齢によって性格が違いますよね?
小学生の時は元気で明るかったのに、大学生になったら暗い性格になったとか良く聞きます。
なぜ、そんなことが起きるのでしょうか?
それは、占星術で説明できるかも…。
このコーナーでは、占星術における「惑星と年齢の関係」について解説します。

人は年齢によって、影響を受ける惑星が違う!
実は、人は年齢によって、影響を受ける惑星が違うのです。
たとえば、思春期には「金星」に影響を受け、壮年期には「木星」、老年期には「土星」の影響を受けます。
このように、年齢期に対応する惑星を知っておくと、あなたのその時々のテーマを知ることができますよ。
惑星の発達年齢域
惑星 | 公転周期 | 年齢域 |
---|---|---|
水星 | 約88日 | 8~15歳 |
金星 | 約225日 | 16~24歳 |
地球(太陽) | 約365日 | 26~35歳 |
火星 | 約2年 | 36~45歳 |
木星 | 約12年 | 46~55歳 |
土星 | 約29年 | 56~70歳 |
天王星 | 約84年 | 71歳~84歳 |
海王星 | 約165年 | 85歳~死 |
冥王星 | 約248年 | 死の瞬間 |
それぞれの惑星に対応している年齢域は上記のようになります。
ちなみに、これは「惑星の発達年齢域」と呼ばれています。
人は、ある年齢になると、その年齢に対応する惑星から影響を受けるようになります。
そして、単に影響を受けるだけでなく「その惑星に対応している力」を開発してもいるのです。
年齢0~7歳に対応する天体

0~7歳に対応している天体は月です。
月は性格の土台を作る
0~7歳までは「月」の影響を受けます。
月は性格の基礎を作ります。
好き・嫌い、快・不快、喜び・怒り・悲しみ…など、その人の土台となる感情が構築されるのです。
これらは、幼児期に無意識のクセや無自覚なパターンとしてインプットされます。
「三つ子の魂百まで」とは、このことを指しています。
年齢8~15歳に対応する天体

8~15歳に対応している惑星は水星です。
水星は知性を発達させる
8~15歳までは水星の影響を受けます。
水星は知性の育成をします。
この時期は「こうすればこうなる」「ああすればああなる」などの知的能力が発達します。
また、実用力、工夫力、言語力、事務処理能力なども発達します。
年齢16~25歳に対応する天体

16~25歳に対応している惑星は金星です。
金星は感受性を発達させる
16~25歳は、いわゆる思春期です。
「何を楽しいと思うか?」「何に感動するか?」など、感受性が育成されます。
また、
- 恋愛感情が芽生えたり
- 芸術に親しんだり
- 情緒が豊かに育ってくる
…のもこの時期です。
音楽の好みなども、この時期に決まってくるでしょう。
年齢26~35歳に対応する天体

26~35歳に対応している天体は太陽です。
太陽は目的意識を発達させる
今までの年齢は、ある意味「受動的」でした。
親や学校や社会に、与えられ、守られ、育てられてきたと言えます。
しかし、この太陽の年齢域(26~35歳)では、自分で自分の人生を作ってゆくことになります。
「自分はこの地上で何をするべきなのか?」を自力でつかむ時期なのです。
この時期は受動から能動に変わるので、ジレンマやギャップや無力感などを感じることもあるでしょう。
色々な試行錯誤を重ねながら、自分の進むべき方向性や目的を発掘する大切な時期です。
年齢36~45歳に対応する天体

36~45歳に対応している惑星は火星です。
火星は、チャレンジする力や戦う力を発達させる
月から金星までの年齢域は、自分の個性を作る時期でした。
そして、太陽の年齢域では「自分の生きる目的」を獲得しました。
火星の年齢域(36~45歳)では、目的達成のために自分の個性を社会に押し出して行きます。
パワフルに目標を推し進めるようになることも多く、ムリなことをしたり、自分の限界に挑戦するハメになることも多いでしょう。
この時期は、「チャレンジする力」や「戦う力」を発達させる時期です。
年齢46~55歳に対応する天体

46~55歳に対応している惑星は木星です。
木星は許容力を発達させる
火星の年齢域では、自分の個性を積極的に押し出して行きました。
しかし、木星の年齢域(46~55歳)ではその「押し出し」は弱まり、逆に「受容性」が高まります。
よく、度量が大きいと言いますが、これは、人を受け入れる器の大きさです。
木星の年齢域では、ありのままの自分や他人を許すことができる「許容力」が開発されます。
精神性も高まり、包容力や安定感も出て来ます。
なので、社会的にもステイタスがしっかりと定まる時期と言えるでしょう。
年齢56~70歳に対応する天体

56~70歳に対応している惑星は土星です。
土星は、物質社会での最終目標を達成させる
土星の年齢域(56~70歳)では、人生の最終目標を達成することになります。
ただし、これはあくまで目に見える「物質社会」での話です。
それより上のレベルでの目標の達成は、天王星以降の惑星の管轄になります。
また、土星はメンテナンスの惑星でもあります。
最終目標を達成するために、人生をメンテナンスしたり、保守運営したりします。
最終形に持ってゆく「厳しい監督」の役割を果たします。
年齢71~84歳に対応する天体

71~84歳に対応している惑星は天王星です。
天王星は共時性を発達させる
共時性とはシンクロのことです。
物質や空間を越えた「何らかの原理」が作用することをシンクロと言います。
天王星の年齢域(71~84歳)は、仕事を引退し、社会の一線を退く時期です。
今までは「社会や組織のルール」に縛られてきましたが、これからは、そのような縛りから自由になります。
天王星の年齢域は、物質や空間に縛られなくなり、「時代の流れ」や「宇宙原理」にシンクロして生きるようになるのです。
年齢85~死ぬまでに対応する天体

85歳~死ぬまでに対応している惑星は海王星です。
集団無意識からのインスピレーションを受ける
この宇宙には、「個人の意識を越えた意識」が存在します。
- 人類の共通意識
- 民族の意識
- ある特定の集団の意識
…など。
海王星は、この集団意識(集団無意識)からのインスピレーションをもたらす役割をします。
もしかしたら、この時期(85歳~死ぬまで)に老人がボケ気味になるのも、ご先祖様と交流したり、あちらの世界に行っているからなのかもしれません。
死~に対応する天体

死~に対応している惑星は冥王星です。
未知の領域、太陽系外の力との一体化
冥王星は、太陽系の外から「未知の変化」を持ってくる星です。
人知を超えた力を持っています。
人は、死んだらどうなるのでしょうか?…恐らく宇宙と一体化するのでしょう。
まだ、私たちはそれを体験していません。
冥王星の年齢域(死)では、その未知の領域を体験します。
その年齢でやるべきことを、やり尽くす事が大切!
今回は「惑星の発達年齢域」を解説しました。
ちなみに、松村潔先生によると、それぞれの年齢域で最大限の力を出し切ることが重要だそうです。
それをやりきらないと、不完全燃焼になり、次の惑星にスムーズに移行できないらしいです。
人間が成長するには、「その年齢でやるべきこと」を、全力でやり尽くすことがとても大切なのですね!