冥王星は、太陽系のいちばん外側にあります。
「外宇宙との接点」という位置づけになりますね。
ですので、冥王星は、太陽系にはない未知のエネルギーを運んでくれるのです。
今回は、冥王星が入っている12のハウスについて解説します。

冥王星のハウスで占うあなたの「未知のパワー」
冥王星がどのハウスに入っているか?
それによって、私たちが、どんな分野で未知のパワーを発揮できるかがわかります。
1ハウスの冥王星
1ハウスの冥王星は「特殊なキャラクター」の人が多いでしょう。
一言で言うと変わり者。
その濃厚な個性に度胆を抜かれることがあります。
松村先生は「強制的な意思が働くと、他人の言うことを聞かず、自分のかかわる環境すべてを支配しようとする」とおっしゃってます。
びっくりするようなことを、平気な顔してやる人も多いかも。
ただし、アスペクトにもよりけりです。
2ハウスの冥王星
2ハウスの冥王星は「特殊な感覚」の持ち主。
たとえば、お金を稼ぐのにも異能を使うことが多いでしょう。
ブレイクすれば、大金持ちも夢ではありません。
ですが、「極端な財運」なので、大貧乏になることもあるでしょう。
松村先生は「物質的な生活に関する限り、上限と下限のリミッターがなく、揺れが大きくなりやすい」とおっしゃってます。
3ハウスの冥王星
3ハウスの冥王星は「マニアックな探究心」を持つ人が多そうです。
興味があることをトコトン追求する力があるでしょう。
物事の核心にせまるような洞察力があるので、心理分析やジャーナリズムなどに適してます。
松村先生は「底なしの知的な探究心があり、興味があることを知るためにはいかなる犠牲もいとわない人が多い」とおっしゃってます。
4ハウスの冥王星
4ハウスの冥王星は「場を支配する力」を持つ人が多いかもしれません。
人々の深層意識に働きかける力があるので、結果的にそのような力を持つのでしょう。
逆に、場からまったく見捨てられているような人もいます。
場を「家庭環境」とみなすと、この配置の人は家庭を支配する力があるか、家庭から見放されるかの両極端になりそうです。
また、場を、地域集団、民族、人類・・・と拡大して考えることもできます。
そうすると、4ハウスの冥王星は、かなりスケールの大きい力を持つ可能性があることがわかります。
5ハウスの冥王星
5ハウスの冥王星は「オリジナルな人生」を楽しむ人が多いでしょう。
常識にとらわれず、破壊的でパワフルな人かもしれません。
飲む、打つ、買うの遊び人的人生になる人もいるでしょう。
松村先生は「自分の人生を演出する時に、とかく極端なドラマに傾斜しやすく、中庸がない」とおっしゃってます。
6ハウスの冥王星
6ハウスの冥王星は「妥協なき仕事人間」になるかもしれません。
異常なほどの献身性があり、働き過ぎになる人もいます。
逆にまったく働かない人もいるようで…つまり、両極端になるようです。
松村先生は
- 仕事では、自分の体力、気力の限界を超越して、意思力が継続する。
- 結果的に職業病のような弊害が起きやすい。
・・・とおっしゃってます。
6ハウス冥王星の人は、働き過ぎて身体を壊さないように注意しましょう。
7ハウスの冥王星
7ハウスの冥王星は「特殊な男女関係・対人関係」になるかもしれません。
たとえ、本人が普通の人のように見えても、常識にとらわれないパートナーシップを持つ可能性があります。
運命的な出会いや、逆に、変人(へんじん)との関わりで、人生が激変することがあるでしょう。
松村先生は
- 結婚によって、環境や境遇が一変する。
- 対人的バランスが狂っているので、過剰な干渉をしたりされたりする。
・・・とおっしゃってます。
8ハウスの冥王星
8ハウスの冥王星は、「人との関わり合いが普通でない」ことが多そうです。
松村先生は
- 危険な相手に好んで近づこうとする。
- 基本的に、巻き込まれることに対して抵抗がない。
・・・とおっしゃってます。
一線を超えてしまって、大変なことになることもありそう。
また、「遺産の継承」で、問題が勃発しやすいかもしれません。
9ハウスの冥王星
9ハウスの冥王星は「宇宙的な思想」を突き詰めて追及する人かも。
他の人からは、
- 何を考えているのかわからない
- つかみどころがない
…と思われることもあるでしょう。
特定のイデオロギーや宗教などに、傾倒しやすいでしょう。
10ハウスの冥王星
10ハウスの冥王星は「独自の経歴」を築く人。
周りの思惑や評価を気にせず、大胆に自分の道を進むことができます。
その結果、異例の出世をすることもありますが、逆に、大転落することもあります。
松村先生は
- 本質的なライフワークに気づくと、第一線で活躍する実力者になれる可能性がある。
- アスペクト次第では、職業を完全に放棄して一生何もしない場合もある。
・・・とおっしゃってます。
11ハウスの冥王星
11ハウスの冥王星は、強い「未来ビジョン」を持つ人。
社会を改革する意思があり、他人と思想的な結びつきを持つ傾向があります。
思想団体、政治団体などに属したり、自分で派閥を立ち上げたりすることもあるでしょう。
ただし、場合によっては集団から追い出されたり、友人から深刻な被害を受けたりすることもあるようです。
12ハウスの冥王星
12ハウスが冥王星の人は一見おとなしいけど、何をするかわからない感じがあります。
危険なことにも、平気で飛び込んでゆくことがあるでしょう。
自分の古い価値観をこわすために、破局的な体験をする人も多いようです。
松村先生は「自我を爆発的に崩壊させ、形のない超越自我の世界へ向かいたいと言う強い執念がある」とおっしゃってます。
まとめ
今回は、冥王星のハウスで占う!あなたの「未知のパワー」を解説しました。
冥王星がどのハウスに入ってるかによって、未知のパワーが発揮される分野は違います。
冥王星は破壊力が強いので、翻弄されないように気をつけてくださいね。
この記事は、松村先生の「完全マスター西洋占星術」を参考にしています。
占星術を理解するのに、とても役立つ解説書ですよ。
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