火星は攻撃力の星です。
社会でちゃんと自己主張をすることができるよう、あなたに「戦う力」を与えてくれているのです。
そういうわけで、火星のハウスによって「あなたがどの分野で攻撃力を生かせるのか?」がわかります。
しかし、逆に、その攻撃力がトラブルの火種になることもあります。
今回は、火星が入っている12のハウスについて解説します。

ハウスとは?
星座(サイン)が、惑星の性質を表すとすれば、ハウスは、その力が発揮される分野や場所を表します。
そのため、その惑星の具体的な働き方がわかるのです。
火星のハウスが示す「攻撃力を生かせる分野」「トラブルの火種」
では、それぞれの火星が入っているハウスを見てゆきましょう。
1ハウスの火星
1ハウスの火星は考える前に行動してしまい、コントロールが効かないことが多いでしょう。
また、いつも、未知へのチャレンジをしようとする性質があります。
人によっては、衝動的で無謀なところもあります。
アグレッシブなのはいいですが、トラブルが勃発しやすいかもしれません。
どのような衝動が、あなたを突き動かすかは「火星のサイン」によります。
2ハウスの火星
2ハウスの火星は、自分の能力を武器にして戦うことができます。
また、お金を稼ぐことで、自分のテンションが上がるでしょう。
会社員ではなく、起業や自営をするのに向いているかもしれません。
ただし、2ハウスの火星は金銭感覚が荒い人が多いようです。
無駄使いには注意しましょう。
松村先生によると、2ハウスが火星の人は、遺伝的に運動能力などの面で何かを受け継いでいることも多いようです。
3ハウスの火星
3ハウスの火星は好奇心が強く、知的な探究をすることで元気になります。
また、頭脳活動が活発で状況判断が早く、機敏な人が多いでしょう。
しかし、自己主張が強く、周りの人を自分の意見に従わせようとする「強引さ」がある人もいるようです。
辛辣、言い過ぎになる傾向もあるようですので、注意してください。
4ハウスの火星
4ハウスの火星は、家の中を元気にすることができるでしょう。
また、家という狭い範囲だけではなく、今いる環境を活気満ちあふれたものにすることができます。
ですので、たとえば、自分の家庭や地域社会を賑やかなものにすることもできるでしょう。
ただし
- 親との関係がうまく行かない
- 家庭の中が揉める
- 不動産にトラブルがある
…など、家の中に火種があることも多いかもしれません。
早々と、家から独立する人も多いようです。
5ハウスの火星
5ハウスの火星は遊び好き。
スポーツ、レジャー、恋愛、勝負事などに熱くなりそうです。
平凡で退屈な人生には、耐えられないかもしれません。
しかし、人生と言うものは、たいてい普通です。
そのため、自分で積極的に切り開いてゆかねばなりません。
そうしないと、無気力、自堕落、引きこもりなどになる可能性もあります。
6ハウスの火星
6ハウスの火星は働き者。
たった一人でも、自発的に仕事をします。
自分を律することができ、まじめで仕事熱心、作業のペースが速いでしょう。
有意義な仕事をやり遂げることで、達成感を味わえます。
仕事の適性は火星のサインにもよりますが、どんな仕事でもしっかりとこなせそうです。
ただし、働き過ぎで身体を壊さないように注意。
7ハウスの火星
7ハウスの火星は、松村先生によると
- 相手の攻撃性の中に、自分の意思を投影する
- 積極的で行動的なパートナーを持つ
- 他人との関係に深入りし過ぎる
…などの特長があるようです。
積極的・活動的な人に好感を持ち、援護射撃する
「相手の攻撃性の中に、自分の意思を投影する」とは、どういうことでしょうか?
自分の中にある攻撃性をあからさまに出さず、相手を通してそれを実行するということです。
ですので、たとえば、自分と同じ考えをパワフルに打ち出している人に好感を持ち、援護射撃をする…などが考えられます。
相手との関係に深入りしたり、熱中したりする
また、「他人との関係に深入りし過ぎる」とは、どういうことでしょうか?
7ハウスの火星は、対人関係を通してでないと力が発揮できないのです。
そのため、相手との関係に深入りしたり、熱中したりすることになります。
その結果、親密な相手やパートナーに対して、口やかましくなったりすることもあります。
いずれにしろ、7室の火星は、相手関係を通して自己表現をしてゆく傾向があります。
7ハウスの火星の人は、結婚に「火種」がある人も多いみたいですね。
他人に対してカッとすることがあれば、それは自分自身のこと
また、自分自身を他人に投影して裁いてしまうというパターンもありそうです。
相手の中に自分の罪を見出して、相手を責めてしまうわけです。
7ハウス火星の人が他人に対してカッとすることがあれば、それは自分自身のことだと思った方が良いです。
8ハウスの火星
8ハウスの火星は、情念が強い傾向があります。
相手との関係がディープになりがちでしょう。
しかし、8ハウスの火星は相手とのカベを壊し、密接な関係を作ることで力がもたらされます。
ですので、ディープな関係はむしろ良いことになります。
ただし、感情的なイザコザが元でトラブルになりやすいので注意が必要です。
ストーカーとかにならないように注意が必要ですね。
また、女性の場合、この配置は、男性と深入りする関係を表すようです。
9ハウスの火星
9ハウスの火星は、思想、哲学、教養、研究などに熱中することが多いでしょう。
自分の信念に対して忠実で、議論好きな人も多いようです。
松村先生は、
- 火星は強調する癖があるので、考え方や思想が強く強調される
- つまり、議論する時も意思表示がはっきりしてくることになる
・・・とおっしゃってます。
思想的なことで、あまりエキサイトしないように注意しましょう。
海外にゆくことで元気になったり、運が開く人も多いようです。
10ハウスの火星
10ハウスの火星は、誰よりも仕事を一所懸命やろうとするかもしれません。
まじめと言うか、競争に勝ちキャリアアップを目指したいのです。
仕事で成功して、地位を獲得したい気持ち(野心)が、人一倍強いかもしれませんね。
仕事において戦闘的な人が多いようですので、まわりに敵を作らないように注意しましょう。
11ハウスの火星
松村先生は「11ハウスは複数の人と共有する遊びを意味する」とおっしゃってます。
そういうわけで、11ハウスの火星は仕事ではなく、クラブやサークルなどに参加するのが好きかもしれません。
また、友人たちと何か未来的なことをするのに熱中するかもしれません。
それが昂じて、市民運動や社会運動などに参加する人もいるようです。
12ハウスの火星
12ハウスの火星は、人目に触れない場所で活発になります。
インターネット上や秘密の場所で、積極的になる人も多いでしょう。
不正や不倫などに熱中しないよう、注意が必要です。
また、12ハウスの火星は自分の攻撃性が表に出にくいので、心に「不発弾」を抱えやすいでしょう。
そのため、何かをキッカケにいきなり大爆発することがあります。
日頃から、自分の気持ちを外に出してゆく工夫が必要かもしれません。
ネットなどでの匿名の活動、あるいは、ボランティアなどでエネルギーを発散すると良いようです。
まとめ
今回は、火星が入っている12のハウスについて解説しました。
自分の火星が入っているハウス(室)によって、
- どんな分野で攻撃力を生かせるのか
- どんなトラブルの火種があるのか
…人それぞれですね。
ご自分が抱えやすい火種には、日頃から気をつけておきましょう。
ちなみにこの記事は、
松村先生の「完全マスター西洋占星術」「火星占星術講座」を参考にさせていただいてます。
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