本日は、占星術のサビアンシンボル「19度」について考えてみたいと思います。
松村先生によると、19度は「精神性との二人三脚による新しい世界観」という数字のようです。
サビアンシンボルとは?
まず、最初にサビアンシンボルについて説明します。
サビアンシンボルとは、簡単に言うと、1つの星座を30等分し、1度づつの意味を出したものです。
たとえば…
- 牡羊座1度…「女性が水から上がり、アザラシも上がり彼女を抱く」
- 牡羊座2度…「グループを楽しませているコメディアン」
- 牡羊座3度…「彼の祖国の形をした男の横顔の浮き彫り」
…など
牡羊座~魚座まで「合計360個」の意味が出てきます。
星座(サイン)の19度は「精神性との二人三脚による新しい世界観」!?
今回、考察するのは、サビアンシンボルで19度にあたるシンボルです。
サビアンシンボル19度 | |
---|---|
牡羊座19度 | 魔法のじゅうたん |
牡牛座19度 | 新しく形成される大陸 |
双子座19度 | 大きな古典書物 |
蟹座19度 | 結婚の儀式を遂行する司祭 |
獅子座19度 | ハウスボートパーティー |
乙女座19度 | 水泳競争 |
天秤座19度 | 隠れている泥棒集団 |
蠍座19度 | 聴いてはしゃべっているオウム |
射手座19度 | 住処を移動するペリカン |
山羊座19度 | 大きな買い物袋を下げた5歳程度の子供 |
水瓶座19度 | 消しとめられた山火事 |
魚座19度 | 弟子を指導する巨匠 |
19度は「物質だけではなく精神的なものの助けを借り、新しいスタートを切る」!?
松村潔先生の「ディグリー占星術」によると、19度は「精神性との二人三脚による新しい世界観」となっています。
19度では、現実の自分と未知の領域の自分が協力し合って、新しい方針が打ち出されます。
ただ現実をそのまま生きているだけでは、何の発展もありません。
しかし、そこに想像力をプラスしたり、夢を持つことをプラスしたりすると、人生が新たな方向性を持って生き生きとしてきますよね?
物質だけではなく精神的なものの助けを借りて、新しいスタートを切る!それが19度です。
松村先生は「たとえば、政治家と霊能者が一緒にいるイメージと考えることもできる」とおっしゃっています。

ちなみに、この記事は、松村潔先生の「ディグリー占星術」と「愛蔵版 サビアン占星術
」を参考にさせて頂いてます。
サビアンシンボル「19度」各サインの意味
では、サビアンシンボルの意味をまとめておきます。
牡羊座19度「魔法のじゅうたん」
あっと驚くことを思いついて、自分の中の活力を呼び起こす
牡羊座は、18度「空のハンモック」で現実的になり、着々と日々の義務を果たしてゆきました。
19度「魔法のじゅうたん」では、元気になるために大風呂敷を広げ始めます。
何か景気の良いことを言ったりやったりして、自分で自分に火を点けるのです。
あっと驚くことを思いついて、自分の中の活力を呼び起こし、元気になります。
牡牛座19度「新しく形成される大陸」
心の奥底から自分の本当の意志が現れてくる
牡牛座は、18度「バッグを窓から外へ出している女」で、自分が溜め込んだこだわりや思い込みなどを一気に公開し、捨て去りました。
19度「新しく形成される大陸」では、その空っぽの心の奥から自分の本当の意志が現れてきます。
そのため、表層的な知識に振り回されず、自分に忠実な生き方をするようになってきます。
双子座19度「大きな古典書物」
流行ではなく、もっと根源的なものに関心を抱く
双子座は、17度「知力の頭に溶けていった健康の頭」で人の意見に影響を受けやすくなりました。
18度「中国語を話す2人の中国人」では、その影響を緩和するため、限られた対人関係を作ってゆきました。
19度「大きな古典書物」では、良質なものに触れることによって、自分自身が受ける影響を良いものにしようとします。
流行に動かされる世間的なものでなく、もっと根源的なものに関心を抱くのです。
このサビアンシンボルの方は、世の中の動きを作り出している「根幹の情報」に興味がある人でしょう。
蟹座19度「結婚の儀式を遂行する司祭」
社会の中で、自分の特技を活かせるような仕事や役割を見つけ出す
蟹座は、18度「ヒヨコのために土をほじくる雌鳥」で、自分の内面に適した仕事や生活を手に入れるために、活動の場を探していました。
19度「結婚の儀式を遂行する司祭」では、実際に社会の中で、自分の特技を活かせるような仕事や役割を見つけ出します。
蟹座的な「家族」や「共感」に関する事、人を助けたり祝福するような、暖かい心の交流ができるような仕事が向いているようです。
獅子座19度「ハウスボートパーティー」
自由に変化できる生き方を選ぶ
獅子座は、18度「化学の先生」で、化学という自分に直接関わりのないような行為であっても、楽しみや実感が得られることを見出しました。
19度「ハウスボートパーティー」では、さらに進み、自分の内面に合わせた生活をしようとします。
「ハウスボート」とは川に浮く家です。
このサビアンシンボルの方は、会社や不動産などに縛られるのではなく、自由に変化できる生き方を選ぶようになるかもしれません。
乙女座19度「水泳競争」
無意識や深層意識の中にゲ-ムのように飛び込み、楽しむ
乙女座は、17度「噴火している火山」で抑圧されていた無意識が噴き出し、18度「ウィジャ盤」ではその無意識と上手につきあう方法を確立しました。
19度「水泳競争」では、さらに進んで、無意識や深層意識の中に積極的に飛び込んでゆき、ゲームのように楽しみます。
対人関係においても深入りすることがありそうです。
天秤座19度「隠れている泥棒集団」
マイナーなものやマニアックなもの育てる力を持つ
天秤座は、18度「逮捕された2人の男」で、マイナーなものを受け入れ、怪しい人と言うレッテルを張られました。
19度「隠れている泥棒集団」では、マイナーなものやマニアックなものを育て、発展させる力を持ちます。
隠れた運動を通して仲間を増やし、真に価値ある芸術活動や文化活動をしてゆくことができるでしょう。
蠍座19度「聴いてはしゃべっているオウム」
未知の領域のものを、鏡のように映し表現する
蠍座は、18度「豪華な秋色の森」で、深層と表層の意識をリズミカルにオン・オフしてゆきました。
19度「聴いてはしゃべっているオウム」では、さらにそのオン・オフが高速化し、心の奥深いところからくるものに巫女のように乗っ取られます。
自分でも意味が良くわからないけれど、インスピレーション通りに発言したり、行動してゆく傾向が出て来るようです。
射手座19度「住処を移動するペリカン」
自分の生き方にとって理想的な環境を確保する
高邁な精神を持った射手座が、具体的な地上生活を模索するのが16度からの流れでした。
16度「船を見ているカモメ」で社会生活の中に埋没し、17度「復活祭の日の出の礼拝」で逸脱・高揚し、18度「日除け帽をかぶっている子供たち」では行き過ぎを抑えることになりました。
射手座19度「住処を移動するペリカン」では、埋没したり、行き過ぎたりすることのない、最適な環境を探します。
自分の生き方にとって「理想的な場」を確保するのです。
山羊座19度「大きな買い物袋を下げた5歳程度の子供」
子どものように純粋な心で集団に貢献しようと努力する
山羊座は、17度「密かに裸で入浴する少女」で子供の心を取り戻し、18度「イギリスの国旗」でその情緒や感情をコントロールしました。
19度「大きな買い物袋を下げた5歳程度の子供」では、その純粋な心で集団に貢献しようとします。
自分から進んで重い責任を果たしたり、人の役に立つようなことをして、自分の力を高め、人間的に成長しようと努力するのです。
水瓶座19度「消しとめられた山火事」
自己中心的な決めつけをせず、状況に応じて対処する
水瓶座は、16度「机に座っている偉大なビジネスマン」で行き過ぎた野心を抱き、17度「ガードをしている番犬」では防衛する動きが出て、18度「仮面がはがされた男」で行き過ぎをストップさせられました。
この一連の流れは、行き過ぎ(トラブル)をストップさせる流れと言えます。
その結果、水瓶座19度「消しとめられた山火事」では、どんなトラブルにも柔軟で敏捷な対処ができるようになってきます。
山火事はあちこちに広がってゆくので、鎮火するには、状況に応じて、そのつど柔軟に対処することが必要です。
このサビアンシンボルの人は、自己中心的な決めつけがないので、真に現実を直視し、臨機応変の対応ができるようです。
魚座19度「弟子を指導する巨匠」
放任し、競争させたり、遊ばせたりしながら、人々を指導して行く
魚座は、16度「ひらめきの流れ」で刺激を求め、17度「復活祭の歩道」で人々を興奮の渦に巻き込み、18度「巨大なテント」では盛りあがりの演出方法を確立しました。
魚座19度「弟子を指導する巨匠」では、その方法を人に教えることになります。
以前、魚座15度「部下の訓練をしている将校」では、同じ体験をしない限り本当に教えることは難しいという経験をしました。
今回は、できる限り放任し、競争させたり、遊ばせたりしながら、ゲーム的な教育方法を試して行くようです。
まとめ
と言うわけで、ホロスコープの19度は、「精神性との二人三脚による新しい世界観」です。

この記事は、松村潔先生の本を参考にさせて頂いてます。
- 度数の意味は「ディグリー占星術」
- サビアンシンボルの意味は「愛蔵版 サビアン占星術」
…がオススメです。
※どちらも占星術「中級者」向けです。

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