西洋占星術には「アスペクト」という考え方があります。
アスペクトとは、星と星が作る「角度」です。
この角度によって、私たちの運勢が違ってくるのです。
このコーナーでは、「天王星と海王星のアスペクト」を解説してゆきます。
天王星と海王星のアスペクトの意味
天王星は、
- 普遍性・客観性
- 冴えた意識
- 科学性・メカニズム
…などを表しています。
では、「天王星と海王星のアスペクト」はどんな意味になるのでしょうか?
新しい発見・新しいアイデア
天王星は「普遍性・冴えた意識・科学性」、海王星は「夢・理想・幻想」などを表します。
そのため、このアスペクトは、「新しい発見・新しいアイデア」などを表わすと言って良いでしょう。
天王星と海王星のアスペクトの「基本性質」
まず、天王星と海王星のアスペクトの「基本性質」として、以下を押さえておきましょう。
松村先生の「ハーモニクス占星術」より抜粋します。
- 何にも同化しない「私一人だけ」という天王星と、「すべてに同化する」海王星という矛盾した組み合わせ。
- これは「顕在意識」と「潜在意識」の呼吸作用を表している。夢などを巧妙に利用し、素晴らしい発見、発明、創作に利用できる。
- ただし、この二つの惑星は、ともに非常に進行速度が遅い。なので、出生ホロスコープに出た場合、個人を表す天体やポイント(太陽・月・ASC・MCなど)と関与しない限り「世代的な特長」となる。
(「ハーモニクス占星術」松村潔著)
「ハーモニクス占星術」より
松村先生は、著書「ハーモニクス占星術」で、以下のようにおっしゃってます。
1.「速い速度の惑星」との関わりが重要
このアスペクトだけでは、実際性に欠けた「飛行機から撮影した地上写真」のようにマクロで漠然とした思想性として発現する。
なので、もう少し「速い速度の惑星」とかかわる必要がある。
その速い惑星の活動分野によって、この才能がどの方向に現れるのかが決定される。
2.アイデアは「夢やひらめき」から来る
新しいアイデアは「夢やひらめき」からやってくる。
これは、非常に素晴らしい才能を表している。
3.「芸術」と「ハイテク」の結合した分野でセンスを発揮
写真家にも多く見られる配置。
これは天王星が「機械やメカニズム」、海王星が「芸術や映像」を示すから。
CGやゲーム、バーチャル・リアリティーなど、芸術とハイテクの結合した分野などに対しても優れたセンスを発揮することができる。
4.人に理解できない偏屈な性格を示すことも
まれに、天王星の「独立性」と、海王星の何にでも同化する「曖昧性質」がぶつかる。
すると、とても矛盾した、人に理解できない偏屈な性格を示すこともある。
天王星と海王星の各アスペクト
では、天王星と海王星のメジャー・アスペクト
- コンジャンクション(合)
- セクスタイル(60度)
- スクエア(90度)
- トライン(120度)
- オポジション(180度)
…について解説します。
ちなみに、このアスペクトは世代的なものです。
ですので、個人の能力として考えるのであれば、他の「速い速度の星」との関わりで見てゆく必要があります。
コンジャンクション(合)
松村先生によると、天王星と海王星の合は、以下のような性質になります。
- 強力なアイデア力、目覚ましい着想力に恵まれる。
- 天王星のメカニズム、海王星のイメージ、この二つの要素を結合させた「映像芸術」などに優れたセンスを発揮する。
- 天王星の象徴の一つをパソコンとすると、「パソコンで映像を扱う」ということも言える。
セクスタイル(60度)
天王星と海王星がセクスタイルの人…
セクスタイルは、お互いが協力的に反応することができます。
松村先生は
- 眠りと目覚めという繰り返しの中で、「新しいアイデアや知識」を引き出すことに特技がでてくる。
- ただし、このアスペクトを仕事に生かすというのは、「芸術方面」以外にはムツカシイのでは?
・・・とおっしゃってます。
スクエア(90度)
天王星と海王星がスクエアの人…
意識の目覚め(天王星)と、無意識への没入(海王星)が戦っている状態です。
松村先生は
- 覚醒と無意識の引っ張り合いで、「異常なイメージ」に悩まされたりする。
- 着想は面白いが、ふいの思いつきに支配され、なかなかまとまりがつかない。
・・・とおっしゃってます。
もちろん、悪い事ばかりではないです。
着想は秀逸なのだと思います。
トライン(120度)
トラインはスムーズ、安定的に働きます。
松村先生は、「天王星と海王星のトライン」に関して、以下のようにおっしゃってます。
- 漠然とした直観なり霊感を「抽象的なシステム」「社会ビジョン」などに置き換える能力に優れている。
- そのため、未来的な生活イメージなどに「興味深いアイデア」を提供することができる。
- 芸術的なセンスがあり、それは情緒的なものではなく、もっと「新しいスタイル」になる。
オポジション(180度)
天王星と海王星のオポジション・・・
松村先生は「自分も他人も予測のつかないような変化を常に起こしている。」と、おっしゃってます。
その理由としては、
- 海王星の「無意識的なアイデアや予感」を天王星が「意識化」したかと思うと、この天王星の働きそのものを今度は海王星が再び「攪乱」するから。
- 天王星は「明確な意識の目覚め」を意味する。しかし、それが定性化すると廃棄しようとする。つまり、新しいアイデアが出てきて形になっても、形になった段階で壊すことになるから。
・・・ということです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
天王星と海王星は「土星より遠い天体」です。
私たちの常識を超えてしまっているので、あまり具体的な作用としては説明がムツカシイです。
きっと、目覚めと眠りの狭間で「何か」をつかむのでしょうね(///ω///)♪
皆さんも、ご自分のアスペクトをチェックしてみてくださいね。
ちなみに、当記事は「完全マスター西洋占星術」と「アスペクト解釈大事典」を参考にさせて頂いてます。
「他の星のアスペクトの意味」を調べたい方は、ホロスコープのアスペクト一覧をご覧ください。