本日は、占星術のサビアンシンボル26度の
- 意味
- 特長
- 読み方
…などについて解説します。
松村先生によると、26度は「完成したものを味わう」という数字のようです。

星座(サイン)の26度は「完成したものを味わう」!
今回、考察するのは、サビアンシンボルで26度にあたるシンボルです。
サビアンシンボル26度 | |
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牡羊座26度 | 持ちきれないほどの贈り物を所有する男 |
牡牛座26度 | 恋人にセレナーデを歌うスペイン人 |
双子座26度 | 森の中の冬霜 |
蟹座26度 | 豪華さに満足と幸せを感じ、長机の上で読書をしている人々 |
獅子座26度 | 虹 |
乙女座26度 | 香炉を持つ少年 |
天秤座26度 | 互いに入れ替わる鷹と大きな白い鳩 |
蠍座26度 | キャンプをつくっているインディアンたち |
射手座26度 | 旗手 |
山羊座26度 | 水の妖精 |
水瓶座26度 | 水圧計 |
魚座26度 | 影響を分割する新月 |
25度で完成したものを、受け取り味わう!
松村潔先生の「ディグリー占星術」によると、26度は「完成したものを味わう」となっています。
25度は「完成した結晶」でしたが、26度では、それを受け取り味わいます。
松村先生は、
- 工場で完成した製品が25度で、その製品を味わうのが26度にはある。
- たとえば、製麺所でうどんを作った時に、出来立ての一番美味しいところをそこで作った人達が試食する。
- このように作ったものをまず一番初めに味わうような状態を指す。
…とおっしゃっています。
次のサインの「未来的な予感」も受け取る
また、26度は、それまで形成してきたサインの「エッセンス」を味わうと同時に、次のサインの「未来的な予感」も受け取ることになるそうです。
確かに26度~30度は、次のサインに移行する準備期間のようなものですから納得です。
サビアンシンボル26度:各サインの意味
では、松村先生の「愛蔵版 サビアン占星術」を参考にさせていただきながら、シンボルの意味をまとめてみます。
牡羊座26度「持ちきれないほどの贈り物を所有する男」

同時に「いくつもの可能性」を追求できるマルチな人
牡羊座の21度~22度で増加したエネルギー(活動力)は、24度「豊穣の角コーヌコピア」で神秘の扉を開きました。
そして、25度「2重の約束」では、そのエネルギーを通常の生活だけでなく、神秘的な活動へも振り分けることになりました。
牡羊座26度「持ちきれないほどの贈り物を所有する男」では、同時にいくつもの可能性を追求できるマルチな人となります。
多くのことを思いつき、それらを片っ端から実現しようとして、落ち着かないかもしれません。
- 霊的意識から無数のインスピレーションを受け、無限の可能性が開かれているように思うかもしれません
- ただ、時として、どこから手をつけていいのかわからなくなったり、あれもこれもとやり過ぎて収拾がつかなくなることも
牡牛座26度「恋人にセレナーデを歌うスペイン人」

自分の才能を使って他者とコミュニケーションを取り、チャンスをつかむ
牡牛座は21度~25度で、自分の資質を強化してきました。
牡牛座26度「恋人にセレナーデを歌うスペイン人」では、その資質を使って他者とコミュニケーションを取りチャンスをつかみます。
自分の資質によって、より良い関係やチャンスをゲットすることができるのです。
(このサビアンシンボルの人は)自分の才能や持ち物が、相手にアピールする時の有利な道具となることを十分知っているのです。
双子座26度「森の中の冬霜」

行き過ぎた個人性を抑止し、逆境の中で自分を試そうとする
目的に向かって明確な計画性を発揮する双子座は、21度~25度まで「個人性の探究」を行ってきました。
双子座26度「森の中の冬霜」では、増やすことよりも減らすことに重きをおきます。
行き過ぎた個人性を抑止し、次の蟹座(他者との共感)に移行しようとするのです。
「これ以上なくすと自分は損なわれる」という限界まで行き、逆境の中で自分を試そうとします。
- 双子座が発展させてきた「個人の知力」や「自由性」がだんだん奪われて、自我が薄弱になってゆく。
- しかし、逆境の中で生き残ったものは、今後もずっと重要な意味を持つことを確認できる。
蟹座26度「豪華さに満足と幸せを感じ、長机の上で読書をしている人々」

自分の仲間内だけで「特権階級的な生き方」を味わう
蟹座は、21度~25度で集団の理想を追求してきました。
お互いが共感できる、協調性のある集団を作ろうとしてきたのですね。
蟹座26度「豪華さに満足と幸せを感じ、長机の上で読書をしている人々」では、次の獅子座への移行の準備をします。
獅子座は遊びと自己表現の星座ですから、豪奢な生活をして贅沢さを味わう傾向がでてくるようです。
ただし、自分の仲間内だけで「特権階級的」な生き方になるので、公平さはありません。
富と力を独占し、他の人には分け与えないという性格が強く出てきますが、蟹座特有の防衛心は内輪にいる人には平安をもたらし、この少数の人の中では円満で和気あいあいとしたムードが続きます。
獅子座26度「虹」

自分自身の使命がはっきりわかり、モチベーションが高まる
獅子座21度「中毒したニワトリ」で出現したパワーは、24度「身だしなみの整っていない男」で、集中力と持続力を得ました。
そして、25度「砂漠を横切る大きなラクダ」では、孤立した状況であっても、自分が求める究極を目指して突き進んでゆきました。
獅子座26度「虹」では、自分自身の使命が天からの啓示により、はっきりわかるようになります。
そのことを裏書きするような体験をすることも多いようです。
- 自然界の兆候の中に「自分が何をしたらいいのか」の回答が書かれていることを直観的に理解するのです。
- 他者にその意味を理解してもらう必要はありません。「虹」は本人に方向性を与えれば良いだけだからです。
乙女座26度「香炉を持つ少年」

社会的な働きや能力よりも、「もっと大事なこと」に取り組み始める
乙女座は、21度~25度で「実務能力の頂点」を極めました。
ですが、それだけでは人間としての発展は望めません。
乙女座26度「香炉を持つ少年」では、実務(形)だけでは理解できない精神的な分野に踏み込んでゆくことになります。
社会的な働きや能力よりも、もっと大事なことに取り組み始めます。
- 明確な体系を持つ「宗教体系」や「精神体系」に関心を抱く人も多い。
- 書店で、宗教・心理学や精神世界関係の書物をあさるような人も多いはず。
天秤座26度「互いに入れ替わる鷹と大きな白い鳩」

あちこちに目をくばることをやめ、まずは「自分の姿勢を一本化」しようとする
天秤座は21度~25度で「対人関係の豊富さ」を使いこなせるようになりました。
しかし、豊富さは絞らないと力になりません。
たとえば「あらゆる分野」に広く通じている人よりも「ある特定分野」に深く通じている人の方がプロとしての仕事ができます。
また、興味が分散している間は知識は豊富になりますが「実行力」は出ません。
興味を集中化させることによって実行力が生まれます。
天秤座26度「互いに入れ替わる鷹と大きな白い鳩」は、分散した興味を集中させて、力を発揮することが可能なようです。
- 意志(鷹)と理解(鳩)の違いは、注意力が集中するか拡散するかの違い
- あちこちに目をくばることをやめて、まずは「自分の姿勢を一本化」しようとする
蠍座26度「キャンプをつくっているインディアンたち」

依存していたものから独立するため、知恵を現実的に活用することを試みる
蠍座の最終グループ(26度~30度)の目指すところは、蠍座から脱出して次にサインに移行することです。
蠍座は「他と深く関わって、自分に足りないものを補い、より完全な自分を作る」というサインでした。
しかし、この26度「キャンプをつくっているインディアンたち」では、依存していたものから独立しようとします。
蠍座25度「X線」で得た深層を見抜く力を活用し、自分たちでキャンプをすることを試みるというわけです。
このサビアンシンボルの方は依存関係から抜け出し、自立にトライします。
射手座26度「旗手」

精神的なものを実践に移し始める
射手座25度「玩具の馬に乗っている小太りの少年」は、家の中で遊んでいます。
ですので、実践的というよりは精神的でした。
ですが、26度「旗手」からは、精神的な射手座から、現実的な山羊座への移行が始まります。
射手座26度「旗手」は、自分の思想を実践に移し始めます。
反対意見の人や対抗勢力と意見を戦わせてゆくことも多いでしょう。
- 25度で家の中で遊んでいた少年は、26度で外に出る。
- それはとても刺激的な体験。
山羊座26度「水の妖精」

自由自在な変化が始まる
山羊座は、21度で活発な社会活動を行ってきました。
そして、24度「修道院に入る女」で、精神的なもの、神秘的なものを体験し、25度「東洋の布を扱う商人」で、その体験を元に新たなものを持ち込み、社会に新鮮な活力を与えようとしました。
山羊座26度「水の妖精」では次の水瓶座への移行が始まりますので、自由自在な変化が始まります。
水は潤いです。
松村先生によると、このサビアンシンボルは、
- 繊細なセンス
- 芸術的天分
…などに関係しているようです。
「水の妖精」では、芸術的な才能や豊かな感受性も大いに発達します。
また、自分の属する文化から色々なものを受け取ることもできます。
特に、古き良きもの…そういう芸術や文化で才能を発揮することが可能でしょう。
水瓶座26度「水圧計」

- 周囲のちょっとした変化から、大切な情報をキャッチできる
- その情報をもとに正確な判断をする
- 素早い対応力、危機管理能力
微細な印象を大切にしつつ、世界を見つめる
水瓶座は21度~24度まで、冷静な自己を作るべく訓練を続けてきました。
そして、25度「右の羽がより完全に形成されている蝶」では、理性だけでなく感情も統一した冷静な自己を作りだしました。
水瓶座26度「水圧計」では、バランス良く成長した感受性を通して世界を見つめます。
客観的データーだけでなく「自分がどう感じたのか?」などの微細な印象も大切にするようになります。
- 自分がキャッチした印象に注意深く気を配る
- 心身のすべてを注意深く動員して、決して小さなことも見過ごさない慎重さを持ちうる
- 危険を伴う職業では実力を発揮するはず
魚座26度「影響を分割する新月」

次のサイクルへ移行するため、環境との絆や関係を切り離す
魚座の最後のグループ(26度~30度)は、次のサイクルに旅立つため、古い環境から離脱を始めます。
魚座26度「影響を分割する新月」では、新月と言う単語が出て来ます。
新月では、月の力は一度リセットされます。
この度数の人は「次のサイクル」へ移行するため、環境との絆や関係を切り離してゆくようです。
- 自分を古い環境につなぎとめている足がかりが撤去されてゆく現象がどんどん先行し、加速度的に孤立する体験をするかもしれない
- 「壊れる・離れる」などという現象は、否定的な体験ではなく、むしろ、自分の生き方をより純化するために生じた、露払いの現象。
まとめ
今回は、サビアンシンボル26度の意味・特長・読み方を解説しました。
ホロスコープの26度は「完成したものを味わう」です。
この記事は、松村潔先生の本を参考にさせて頂いてます。
- 度数の意味は「ディグリー占星術」
- サビアンシンボルの意味は「愛蔵版 サビアン占星術」
…がオススメです。
※どちらも占星術中級者向けです。
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