本日は、占星術のサビアンシンボル「27度」の

  • 意味
  • 特長
  • 読み方

…などについて解説します。

松村先生によると、27度は「努力によって上昇する」という数字のようです。

サビアンシンボル「27度」

星座(サイン)の27度は「努力によって上昇する」!

今回、考察するのは、サビアンシンボルで27度にあたるシンボルです。

サビアンシンボル27度
牡羊座27度 想像の中で復活された失われた機会
牡牛座27度  ビーズを売るインディアンの女
双子座27度 森から出てくるジプシー
蟹座27度 渓谷での嵐
獅子座27度 夜明け
乙女座27度 お茶会をしている高貴な貴婦人
天秤座27度 頭上を飛んでいる飛行機
蠍座27度  行進している軍楽隊
射手座27度 彫刻家
山羊座27度 山の巡礼
水瓶座27度 スミレで満たされた古代の陶器
魚座27度 収穫の月

次のサインへ進むために加速・上昇する!?

松村潔先生の「ディグリー占星術」によると、27度は「努力によって上昇する」となっています。

26度は「完成したものを味わう」でしたが、27度ではそれに安住せず、更なる高みを目指します。

松村先生は、

  • 27度は「求道精神」が現れる。
  • 今までのサインの経験を集めて、更に次に行こうとする。

…とおっしゃっています。

26度~30度は、次のサインに移行する「準備期間」のようなものですから、27度では、次のサインへ進むために加速・上昇するのですね。

お客様

ちなみに、この記事は、松村潔先生の「ディグリー占星術」と「愛蔵版 サビアン占星術」を参考にさせて頂いてます。




サビアンシンボル「27度」各サインの意味

では、松村先生の「愛蔵版 サビアン占星術」を参考にさせていただきながら、

シンボルの意味をまとめてみます。

牡羊座27度「想像の中で復活された失われた機会」

「最重要の目的」を意識し、それによって自分の生活を組み直そうとする

牡羊座は、26度「持ちきれないほどの贈り物を所有する男 」で「たくさんの可能性」を手に入れました。

しかし、それは同時に「人生が混沌とした状況になる」とも言えます。

たくさんの可能性があると、逆に「自分の人生目的」がわからなくなったりしますよね?

そんな中、牡羊座27度「想像の中で復活された失われた機会」では、想像力を活かして混沌を抜けだそうとします。

「最重要の目的」を意識し、それによって自分の生活を組み直そうとするようです。

松村先生の書籍より

この段階の牡羊座の人は、すべてを「流動的」にとらえてしまうために~(中略)~「根本的に自分がどういう目的で生きてゆくべきか」をはっきりさせなくてはならない状況がやってきます。

牡牛座27度「ビーズを売るインディアンの女」

自分の大切にしている「共同体の価値観」などを、人にプレゼンしてゆく

牡牛座は、26度「恋人にセレナーデを歌うスペイン人」で、自分の才能を使って他者とコミュニケーションを取ろうとしました。

牡牛座27度「ビーズを売るインディアンの女」では、さらに発展し、自分の資質や能力を売って社会生活を成り立たせようとします。

ただし、「ビーズ」はインディアンの女が属している共同体の産物です。

このサビアンシンボルは、個人のものではなく、自分の大切にしている「共同体の価値観」や「文化的な生産物」などを人にプレゼンしてゆく傾向があるようです。

魔女っ子

「プレゼン能力」などにも関係するようですね。

松村先生の書籍より

自分の持つ「牡牛座的な力」としての資質・能力に十分自信を持ち、それで世の中を渡りあるくことが可能だと判断し、社会生活を成り立たせようとする。

双子座27度「森から出てくるジプシー(ロマ)」

自分の実力を試すため「古い環境」を離れて、冒険的な行動をする

「個人の能力」を発展させる目的を持っている双子座は、21度~25度まで「個人性」を発達させてきました。

しかし、26度「森の中の冬霜」では「行き過ぎた個人性」を抑止し、逆境の中で自分を鍛えてゆきました。

双子座27度「森から出てくるジプシー(ロマ)」では、いよいよ外に打ってでます。

「新しい環境」の中で自分の実力を試すため、「古い環境」を離れて冒険的な行動をしてゆきます。

松村先生の書籍より

自分の知性や能力に自信ができた人が、より大きなチャンスを求めて街に出かけ、チャレンジする状態を表す。

魔女っ子

ロマは「ジプシー(移動型民族)」と同じ意味のようです。

ですが「差別的でない表現」になっているらしいです。

蟹座27度「渓谷での嵐」

「安楽な生活」へ安住しないことで、何か大きなものを得る

蟹座は、26度「豪華さに満足と幸せを感じ、長机の上で読書をしている人々」で、 自分の仲間内だけで「特権階級的な生き方」をすることになりました。

遊びと自己表現の星座「獅子座」へ移行するため、豪奢な生活をして贅沢さを味わう傾向がでてきたのです。

蟹座27度「渓谷での嵐」では、その反動がでてきます。

手に入れた「高いステータス」や「贅沢な暮らし」は危機に見舞われることになります。

とは言え、それは悪い事とは限りません。

むしろ「安楽な生活」へ安住しないことで得るものが大きいでしょう。

松村先生の書籍より

安楽が失われつつあるが、自分のやりたいことがはっきりすることで「環境依存」から離れる兆候でもある。

獅子座27度「夜明け」

自分の根本的な目的に従って、世界に対し働きかけ、多くの人を巻き込む

獅子座は、26度「虹」で「自分自身の使命」をはっきりと自覚しました。

獅子座27度「夜明け」では、その使命の実践が始まります。

自分の「根本的な目的」に従って、世界に対し有意義な働きをし、多くの人を巻き込みたくなります。

また、人に働きかけることによって「自分の生き方を根底から変革しよう」ともするようです。

松村先生の書籍より
  • 生活の目的は一変し、自分の新しい目的のためにすべての習慣を作り変える必要がある。
  • (獅子座の)火はそもそも地味な慎ましさを嫌がり、自己の永遠性を求めるので、結果的に多くの人を巻き込む方向に進みがちになる。

乙女座27度「お茶会をしている高貴な貴婦人」

リラックスした楽しみとしての「神秘性」を追求する

乙女座は、21度~25度で実務能力の頂点を極めました。

また、26度「香炉を持つ少年」では、実務能力だけでは決して理解できない「精神的な意義のある分野」に携わってゆくことになりました。

乙女座27度「お茶会をしている高貴な貴婦人」は、リラックスした楽しみとしての神秘性を追求します。

たわいないおしゃべりの中で「価値のあること」や「真実」が出てくることも多いです。

また、このサビアンシンボルは「神秘的な力を取り巻く裕福な女性たち」とも読めます。

ですので「スピリチュアルなもの」を広めたりするような役目をすることもあるようです。

松村先生の書籍より

優れた精神的価値を一般の人に紹介する「仲介者」となることを表します。

天秤座27度「頭上を飛んでいる飛行機」

大きな視点で全貌を見る

天秤座は21度~25度で「対人関係の豊富さ」を使いこなせるようになりました。

しかし、豊富さは絞らないと力になりません。

そこで、26度「互いに入れ替わる鷹と大きな白い鳩」で、分散した興味を集中させて、力を発揮するようになりました。

天秤座27度「頭上を飛んでいる飛行機」では、個々人の事情や状況にとらわれることなく、さらに一段「次元の高いレベル」で全貌を見ようとします。

このサビアンシンボルの人は「マクロ的な見方」ができるということです。

しかし、何でも「遠景」で見ようとするので、個人的なことに配慮してくれない同情心のない人に見られる可能性もあるようです。

松村先生の書籍より

「より大きなもの」を知るために「より大きなところ」から見てゆく視点が大切ということを意味します。
身近なところにはあまり振り回されてはいけないのです。

蠍座27度「行進している軍楽隊」

自分の信条をプロパガンダし、他の人の考えを変えてゆく

蠍座は、25度「X線」で「深層を見抜く力」を開発し、それを元に26度「キャンプをつくっているインディアンたち」で、自分たちでキャンプをすることを試みました。

魔女っ子

つまり、他に依存せず独立したんですね。

そんな経過を経て、蠍座27度「行進している軍楽隊」ですが…

今度は、自分の生き方を、多くの人に宣伝して広めたくなります。

自分の信条を主張し「他人の考えを変えてゆく」ような行動を取り始めるようです。

松村先生の書籍より

ひっそりと暮らしていた26度の「インディアン」は、確信が強まると自分たちが住む渓谷から出て街に入り、プロパガンダを始めます。

射手座27度「彫刻家」

自分の考えや思想を広め、他者に「刻印」する

射手座25度「玩具の馬に乗っている小太りの少年」は、家の中で遊んでいます。

ですので、実践的というよりは「精神的」でした。

ですが、26度「旗手」からは、現実的な山羊座への移行が始まり、自分の思想を「実践」に移し始めました。

射手座27度「彫刻家」では更に進み、自分の考えや思想を広め「他者に刻印する」ことに興味を抱きます。

松村先生の書籍より

自分の考え方や思想を、環境の中に刻み込む姿勢を表します。
教育する力ともいえるでしょう。堅い素材に刻印する努力です。

山羊座27度「山の巡礼」

「強い向上心」で社会的な地位を上り詰めてゆく

山羊座は、21度で活発な社会活動を行ってきました。

そして、24度「修道院に入る女」で、精神的なもの、神秘的なものを体験し、25度「東洋の布を扱う商人」で、その体験を元に新たなものを持ち込み、社会に新鮮な活力を与えようとしました。

また、26度「水の妖精」では、自由自在な変化が始まり、自分の属する文化から色々な「良きもの」を受け取りました。

山羊座27度「山の巡礼」では、修験道者のように「険しい山道」を登ってゆきます。

山羊座から脱し「次のサイン」に移行するため、ピラミッドの上位に食い込み、その頂上から下界を見下ろそうとするのです。

しかし、そのためには、並々ならぬ努力や忍耐が必要です。

松村先生の書籍より

この27度の「向上心」は活躍することの充実感ではなく、社会的、あるいは精神的な世界で地位が上昇することを目指しているように思えます。

水瓶座27度「スミレで満たされた古代の陶器」

  • 生々しい感情を出さず、「たとえ話」などを使って自分の気持ちを表現する
  • 豊かな創造力と表現力を持つ
  • 芸術家としての才能もあり

冷静な自己の感覚を通して、客観的に思いを表現する

水瓶座は、25度「右の羽がより完全にできている蝶」で「理性」だけでなく「感情」も統一した冷静な自分自身を作りだしました。

そして、26度「水圧計」で、バランス良く成長した感受性を通して世界を見つめるようになりました。

水瓶座27度「スミレで満たされた古代の陶器」では、外界に向かって自己の思いを表現する際、それを「客観的」に表現します。

この人の個人的な思いは「伝統的な表現」というオブラートに包まれてゆきます。

ですので、このサビアンシンボルの人の意見は、誰にでも受け入れられやすくなるようです。

悪魔っ子

なんか、まどろっこしい人じゃねえか?

魔女っ子

いえいえ、繊細で奥ゆかしいんです。

松村先生の書籍より
  • 伝統的な表現の中に密かに個人的な気持ちを託す。
  • 表現が奥ゆかしく、無駄のはぶかれたものになってくる。
  • 表現はしても主張は押し付けない、注意深いものになる。

魚座27度「収穫の月」

「自分の人生」についての結果を受け取り、それをまとめる

魚座の最後のグループ(26度~30度)は、次のサイクルに旅立つため、古い環境から離脱を始めます。

26度「影響を分割する新月」では、自分の根底にある目的をはっきりさせ「不要な関係」を切り離してゆきました。

魚座27度「収穫の月」では、自分の人生を追求していった結果(収穫)を自分自身で受け取り、まとめてゆきます。

魔女っ子

「総括」というやつですかね?

良い結果もあるでしょうし、厳しい結果もあるでしょう。しかし、どれも自分の本質をしめす貴重な結果となります。

松村先生の書籍より
  • 「収穫の月」には、稲から米を取り出し、それ以外は畑の肥料として戻す作業をする。
  • 魚座はこれまでの「牡羊座からの体験のすべて」をまとめ、エッセンスを取りだし、それ以外の不要な素材を取り除いてゆくサイン。
  • なので、根本的な人生の意味について、ここでまとめてゆく作業が重要になる。

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まとめ

今回は、サビアンシンボル「27度」の意味・特長・読み方を解説しました。

ホロスコープの27度は、「努力によって上昇する」です。

魔女っ子

この記事は、松村潔先生の本を参考にさせて頂いてます。

…がオススメです。

※どちらも占星術「中級者」向けです。

お客様

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