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サビアンシンボル「29度」の解説(意味・特長・読み方)

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本日は、占星術のサビアンシンボル29度の

  • 意味
  • 特長
  • 読み方

…などについて解説します。

松村先生によると、29度は「価値の比較」という数字のようです。

サビアンシンボル「29度」
目次

星座(サイン)の29度は「価値の比較」!

今回、考察するのは、サビアンシンボルで29度にあたるシンボルです。

サビアンシンボル29度
牡羊座29度天球の合唱隊が歌っている
牡牛座29度 テーブルの前の2人の靴職人
双子座29度春の最初のモズ
蟹座29度現代の少女ポカホンタス
獅子座29度人魚
乙女座29度読んでいる書類から秘密の知識を得る男
天秤座29度互いの知識の範囲に橋をかける方法を模索する人類
蠍座29度 首長に自分の子供たちの命ごいをするインディアンの女性
射手座29度芝を刈る太った少年
山羊座29度お茶の葉占いをしている女
水瓶座29度さなぎから出てくる蝶
魚座29度プリズム

今までのサインの価値を、まとめて判断する

松村潔先生の「ディグリー占星術」によると、29度は「価値の比較」となっています。

29度は20と9に分けると、

  • 20=環境に振り回されない
  • 9=サインなりの哲学

…と言うことのようです。

環境から自由になり、自分の考えを確立するわけですね。

松村先生は

  • 29度の性質としては、そろそろ次のサインに移動する状態。
  • 今までのサインの価値をまとめて判断するような働きが生まれる。

とおっしゃっています。

新世界と旧世界の間で葛藤する

また『愛蔵版サビアン占星術』では「29度は、常に新世界と旧世界の間で葛藤する度数」…と書かれています。

29度は新旧のサインを比較し葛藤した末、古い環境から自由になり始めるわけですね。

と言うわけで、29度は「価値の比較」となります。

サビアンシンボル29度:各サインの意味

では、松村先生の「愛蔵版 サビアン占星術」を参考にさせていただきながら、シンボルの意味をまとめてみます。

牡羊座29度「天球の合唱隊が歌っている」

自分を取り巻く宇宙的な力を感じ、その中に溶けてゆく

牡羊座は、28度「落胆させられた大聴衆」で、社会の雰囲気に支配されるのではなく「真に自分の人生」を歩むために、その他大勢の聴衆の期待を裏切りました。

その結果、29度「天球の合唱隊が歌っている」では、社会的な枠を超え「大きな宇宙的な力」を感じることができます。

松村先生は

28度で聴衆を裏切ることで、真の意味で「自分という存在を取り巻く大きな力」を感じ、その中に自分が溶けてゆくのを味わう。

…とおっしゃっています。

このサビアンシンボルの人は「宇宙的な力」に関心が向かい、自分が関わっている環境のすべてを感じ、その中に意識が広がってゆきます。

眼に見えないムードや座の空気などを鋭く察知することもできそうです。

松村先生の書籍より

言葉や理性よりも、音や波動とまわりの環境を感じ取れるので、他の人より非常に深い喜びを味わうことのできる人。

牡牛座29度「テーブルで働いている2人の靴職人」

新しさへの憧れと、古い伝統への愛着で揺れる

牡牛座は、27度「ビーズを売るインディアンの女」で、自分の資質や能力を売って生活を成り立たせていました。

ですが、28度「成熟したロマンスで求められた女」で、その縛りから解き放たれ、人生を力強くリフレッシュしたくなりました。

牡牛座29度「テーブルの前の2人の靴職人」では、新しさへの憧れと古い伝統への愛着で揺れることになります。

自分の感覚のまま生きる(牡牛座)のか?新しい視点を試す(双子座)のか?…この価値の比較が為されます。

松村先生の書籍より
  • このサビアンシンボルは「視点を変えると古いものにも新しく取り組むことができる」という再評価の力に関係するシンボル
  • だが、過去への執着を処理しにくい度数でもある
  • しかし、過去に戻るということは、この度数では事実上考えられないことである

このシンボルの方は、商品や物に対しての「評価能力」が発達してくるようです。

双子座29度「春の最初の百舌鳥(モズ)」

集団の感情をキャッチして、それを表現してゆく

松村先生は、『愛蔵版サビアン占星術』の中で

双子座は個人の活動を意味するが、次の蟹座は個人を否定して他者との共感を元に共同体の結束を作りだすサイン。

・・・とおっしゃっています。

双子座29度「春の最初の百舌鳥」では、この両方の価値の比較が為されますが、度数は、まだ双子座に留まっています。

つまり、このシンボルは、蟹座の「集団性」を意識した、双子座の「個人性」ということになり、その結果「出来る限り多くの人にアピールする個人」ということになります。

松村先生の書籍より

春の訪れを告げる百舌鳥は、集団の感情をキャッチして、それを歌う、すなわち形にしてゆく役割を担う。

このサビアンシンボルは「集団の感情」をキャッチし、それを表現してゆきます。

  • マスコミ
  • 芸人
  • 流行的な職業

…などで成功しやすくなるようです。

ただし、逆に、流行にも振り回されやすくなるようですよ。

蟹座29度「双子の体重を計るミューズ」

対立したものの中間から、冷静に判断する

蟹座29度「双子の体重を計るミューズ」は、これまでの価値観(蟹座)と、これからやってくる新しい価値観(獅子座)の間にあります。

ですので、蟹座の「古い伝統」、獅子座の「創造性」・・・この二つの価値観を天秤にかけ、正しい判断をしようとします。

自分の属する伝統と、それと対立する「新しいもの」「異質なもの」の中間点に立ち、そこから冷静に判断する能力があるということになります。

松村先生の書籍より

蟹座を総合的に判断できるので、このサビアンシンボルの人は偏った見方なしに、共同体に属する人の相談に乗ることができます。

獅子座29度「人魚」

創造衝動を、はっきりした作品や形にしようとする

獅子座29度「人魚」では、獅子座の創造性と乙女座の造形力の比較が為されます。

人魚は、下半身が「魚=無意識」とすると、上半身は「人間=形」となります。

つまり、無意識を形あるものに表現してゆくことに関係があります。

そのため、このサビアンシンボルは、創造衝動を「はっきりした作品や形」にしようとするようです。

松村先生は

  • 獅子座28度「大きな木の枝にとまるたくさんの小鳥」は、さまざまな思いつきを表していた
  • それらの思いつきは霧散しやすく、元来まとまった形で表現されるわけではない
  • しかし、地のサインである乙女座の影響が入り込むと、はっきりした作品や形にしようとするこだわりが出てくる

・・・とおっしゃってます。

乙女座29度「読んでいる書類から秘密の知識を得る男 」

文の行間にある真実をつかもうとする

乙女座29度「読んでいる書類から秘密の知識を得る男 」では、乙女座の地と天秤座の風の比較が為されます。

地はモノ、風は情報と言えます。

その結果、目の前にあるモノではなく「そのモノの周囲に漂う空気」から、その真意を読むことができるようになってきます。

読書で言えば、文の行間を読める人です。

松村先生の書籍より

このサビアンシンボルの人は「書類」という乙女座的手段、すなわち言葉にされたものにこだわり、その「行間の真実」をつかもうと努力している。
書物の中で書物に描き得ないものを探す。

天秤座29度「互いの知識の範囲に橋をかける方法を模索する人類」

すべての考え方や思想に「共通する知恵」を開発しようとする

天秤座29度「互いの知識の範囲に橋をかける方法を模索する人類」では、天秤座の風と蠍座の水の比較が為されます。

「風=知識」「水=統合」ですので、知識を統合することに関係します。

このサビアンシンボルの人は「文明」など大きな範囲のことを考え、その共通点を探すことに興味を持ったりするようです。

つまり、人類が持っている「共通の意志」や「普遍的な哲学」など、大きなマクロ的な視点を持つことになります。

松村先生の書籍より

特定の考え方に没入してそこから出ようとしない乙女座と違って、すべての考え方や思想に共通する知恵を開発しようとする。
異なる複数のものを統合する場合「共通点は何か?」に思い至る。

イチロー選手がこのサビアンシンボルですね。やはり、なにか「哲学的」な感じがしますよね。

蠍座29度「首長に自分の子供たちの命ごいをするインディアンの女性」

慣れ親しんだ「古い世界」や「人間関係」から離れなければならない

蠍座29度「首長に自分の子供たちの命ごいをするインディアンの女性」では、蠍座の水と射手座の火の比較が為され、そこに葛藤が生じます。

蠍座の水と言う圧縮された世界から、射手座の火という自由に上昇する世界に移行しようとします。

ですが、インディアンの首長は、なかなかそれを認めてくれないと言うわけです。

このサビアンシンボルの人は、慣れ親しんだ「古い世界」や「人間関係」から離れなければなりませんが、なかなかうまく行かないことがあるようです。

松村先生の書籍より

もう射手座に移動しなくてはならないが、そのためには強い愛着のある共同体から去らなくてはならないという現実に直面しなくてはいけない。
過去に残してきた問題などに引きずられやすいことが多いようだ。

射手座29度「芝を刈る太った少年」

自分が持っている知識や教養の中で「実際的に貢献できること」をし始める

射手座29度「芝を刈る太った少年」では、射手座の火と山羊座の地の比較が為されます。

射手座の表す「知性や教養」を、山羊座が表す「現実世界」に落とし込もうとするわけです。

松村先生の書籍より

実際の社会活動の中に今までの精神性を活かさなくてはいけなくなる。
なので、自分が持っている知識や教養の中で、実際的に貢献できることは何かを考え始める。

そのために、あまり実社会では役立たなかった教養や思想をシェイプアップ(芝刈り)する必要があるわけですね。

山羊座29度「お茶の葉占いをしている女」

グローバルな視点からローカルな社会を評価・判断する

山羊座29度「お茶の葉占いをしている女」では、山羊座の地(ローカル)と水瓶座の風(グローバル)の比較が為されます。

このサビアンシンボルの人は「グローバルな視点」から「ローカルな社会」を評価・判断することができます。

山羊座は、28度「大きな養鶏場」で社会的地位の頂点に上り詰め、その山の頂きから「別世界の情報」を知ることができました。

そのような視点があるので、自分が属していたピラミッド社会を批評したり、社会の行く末を予知したりすることができるのです。

松村先生の書籍より

外来文化を知った人が国内の文化を批評する場合、自国のことしか知らない人に比較して、より客観的な判断ができのは当然です。

「お茶の葉占い」ですから、判断に際して霊感などを使うことも多いでしょう。

水瓶座29度「さなぎから出てくる蝶」

  • 独立心・自立心がある
  • 誰にも頼らず、自分自身の可能性を開花させる
  • 周りから理解されなくとも、自分の道を突き進む 

共鳴・共感していた人々から決別し、一人立ちする

水瓶座は、28度「倒されのこぎりで切られた木」で、今まで自分を助け育んでくれていた環境から切り離され、独立しました。

これは「共時性」から離脱することを表します。

ローカルな環境や人間関係に縛られることがなかった水瓶座ですが、実は《共時性》という「仲間との精神関係」には頼っていたのです。

水瓶座29度「さなぎから出てくる蝶」では、そんな仲間との絆から決別した後、一人立ちしようとします。

松村先生は

  • 堅いさなぎから蝶がはい出すには、苦しいチャレンジが繰り返される事が必要
  • 家族との縁を切り、求道生活に参加するという出家的な生き方を選ぶ人も多い

・・・とおっしゃってます。

魚座29度「プリズム」

宇宙法則に照らし合わせ、自分自身を整理してゆく

魚座は、28度「満月の下の肥沃な庭」で、根源の宇宙原理のようなものに触れる体験をしました。

魚座29度「プリズム」では、その宇宙原理(7つの光)に沿って、自分の今までの生き方を整理してゆくようです。

松村先生によると、宇宙的な発展力は、このプリズムの原理に集約されているそうです。

音楽の「オクターブの法則」も同じだそうです。

松村先生の書籍より

自分の体験的・魂的な体験を「純粋な宇宙法則」と照らし合わせて、改めて自分の働きや構造を整理してゆく。

まとめ

今回は、サビアンシンボル29度の意味・特長・読み方を解説しました。

ホロスコープの29度は「価値の比較」です。

この記事は、松村潔先生の本を参考にさせて頂いてます。

…がオススメです。

※どちらも占星術中級者向けです。

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