本日は、占星術のサビアンシンボル3度の
- 意味
- 特長
- 読み方
…などについて解説します。
松村先生によると、3度は「生産性」に関する数字のようです。

星座(サイン)の3度は「生産性・運動性」!
今回、考察するのは、サビアンシンボルで3度にあたるシンボルです。
サビアンシンボル3度 | |
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牡羊座3度 | 彼の祖国のかたちをした男の横顔の浮き彫り |
牡牛座3度 | クローバーが咲いている芝地に足を踏み入れる |
双子座3度 | テューレリー庭園 |
蟹座3度 | 毛深い鹿を先導する毛皮に包まれた男 |
獅子座3度 | 髪型をボブにした女 |
乙女座3度 | 保護をもたらす2人の天使 |
天秤座3度 | 新しい日の夜明け、すべてが変わった |
蠍座3度 | 棟上げ式 |
射手座3度 | チェスをする2人の男 |
山羊座3度 | 成長と理解に対して受容的な人間の魂 |
水瓶座3度 | 海軍からの脱走兵 |
魚座3度 | 化石化された森 |
3度は、休みない活動性を持っている!
松村潔先生の「ディグリー占星術」によると、3度は生産性、運動性となり、2点間に働くエネルギーだとのことです。
自分が1、相手が2とすると、その間に働くエネルギーが3になるわけですね。
松村先生は
3度は、生産力が強く、リズミカルで休みない活動性を持っていますから、あまりお休みすることなく、常に何かをしていると良いでしょう。
…と述べられています。
つまり、3度は常に活動し、生産する性質を持っているんですね。

確かに、3と言う数字からは「物質的なエネルギー」が感じられますね。
サビアンシンボル「3度」各サインの意味
では、松村先生の「愛蔵版 サビアン占星術
牡羊座3度「彼の祖国のかたちをした男の横顔の浮き彫り」


意味
「彼の祖国のかたちをした男の横顔の浮き彫り」…言い回しはムツカしいですが「祖国(集団意識)を体現する」と言うことになります。
牡羊座は、2度「みんなをたのしませているコメディアン」では他人を映す鏡でした。
ですが、3度「彼の祖国のかたちをした男の横顔の浮き彫り」では「集団の意識を映す鏡」となります。
簡単に言うと、その集団の本心や潜在意識に操られて行動すると言うことです。
性格・才能
このサビアンシンボルを持つ人の言動は、所属する集団の潜在意識につき動かされていることが多いようです。
- 集団意識の非常に敏感なアンテナとなる
- この人の行動を通じて、人々は自分がほんとうは何を考えてきたのかを知る
- 多くの人が彼の行動に振り回される
使命・役割
個人、あるいは集団の保護膜を破り、相手に影響力を浸透させてゆく。
牡牛座3度「クローバーが咲いている芝地に足を踏み入れる」


意味
牡牛座は、1度「清らかな山の小川」で天から肉体にエネルギーが降りてきました。
牡牛座2度「電気的な嵐」では肉体に電磁波が発生し、その後、地上で行動を始めます。
牡牛座3度「クローバーが咲いている芝地に足を踏み入れる」は、地上に足を踏み入れたらそこはとても良い環境だった…と言うイメージです。
このサビアンシンボルの方は、生まれ持った才能や資質を開花してゆくことで、幸運や恩恵を得る度数のようです。
性格・才能
牡牛座3度「クローバーが咲いている芝地に足を踏み入れる」の人は、自分が生まれつき持っているものの中に幸運の種があります。
たとえば、美声の持ち主がカフェでウエイトレスをしていたら、プロデューサーに声をかけられ、大歌手になったという幸運が牡牛座的なのです。
自分に一番適した場所に、スッポリはまることができるのです。
使命・役割
- 人生を楽しむことで幸福になる。
- 肉体的、物質的なことを、おおらかに楽しむ。
- 地に足を降ろすことで、豊かさを得る。
- 生活を豊かにするアイデアやインスピレーションを活用する。
双子座3度「テューレリー庭園」


意味
テューレリー庭園は16世紀に作られたフランスの庭園です。王侯貴族のために、自然を整備して作られました。
キーポイントは自然界を支配しようとする点です。
双子座3度「テューレリー庭園」は、双子座1度「ガラス底のボート」と双子座2度「サンタからのプレゼント」で得た知識から法則を発見し、それによって自然をコントロールしようとします。
性格・才能
自然界の原理を法則や論理で解釈し、応用することに興味がある人です。
サビアンシンボル「テューレリー庭園」の人は、色々な事象の中から法則を見出し、そして、自分の目的に沿って、物事を作り変えてゆく力があるようですね。
使命・役割
たとえ、整備された公園を作っても、その地域に暮らす人々が幸せになるとは限りません。
土地を開発すれば、色々な矛盾もでてきます。
サビアンシンボル「テューレリー庭園」の人は、自然界と人間を真に一体化させ、良い社会を作るテーマがあると思います。
蟹座3度「毛深い鹿を先導する毛皮に包まれた男」


意味
松村先生は、このシンボルを「毛深い鹿に先導される毛皮に包まれた男」と読んでいます。
蟹座2度「広く平らな場所の上につるされた男」でアクセスした集団意識はあまりに広大なものでした。
どうすれば良いか迷っていた男は、蟹座3度「毛深い鹿を先導する毛皮に包まれた男」で、直観力のようなものに従って行動して行きます。
性格・才能
知性より、まず本能的な直感の力を重視することになる。
場の導きに従うのが、この人にとっては最善の方法。
使命・役割
常識や一般論で物事を進めようとしても、間違うことが多いです。
自分の直感を信じること、周りの気持ちや意見を大切にすることが、けっきょく一番良かったりします。
このサビアンシンボルの人は、そういうことを実現できるのではないでしょうか?
獅子座3度「髪型をボブにした女」


意味
獅子座は、1度「脳溢血の症状」で火のエネルギーが爆発し、2度「おたふく風邪の伝染」で多くの人達をその影響に巻き込んでゆきました。
獅子座3度「髪型をボブにした女」では、周囲の目をまったく気にせず、自分のやりたいことをやって行くと言うイメージです。
ちなみに、ディーン・ルディアはこのシンボルを「長い髪を肩に流し、ノーブラの若い恰好をした中年女性」と言い代えていたようです。
なんか、ヒッピーみたいですね…。
性格・才能
60年代には「ボブ」というショートヘアーが流行りました。
このシンボルでは、年齢に相応しい行動を取ることに抵抗し、永遠に若い自分を意識しようとする女性が描かれている。
獅子座3度「髪型をボブにした女」の人は、当たり前のことに迎合せず、保守的なものに対してチャレンジしてゆく人なのでしょう。
ですので、いつまでも気持ちが若々しい人になります。
使命・役割
心が常に若々しく、挑戦的。
その結果、とかく保守主義におちいりがちな人間社会に刺激を与えることができる。
中には、権力を握るような実力者もでてくるのでは?
乙女座3度「保護をもたらす2人の天使」


意味
乙女座は、2度「掲げられた大きな白い十字架」で公共的な基準に従うことになりました。
しかし、自分の本心と公の規則との間で葛藤が生じます。
やはり、人間ですからね。
しかし、乙女座3度「保護をもたらす2人の天使」では、その葛藤を鎮めてくれる何らかの助けが入ります。
「あぁ、自分の生き方は間違っていないんだ」と言うような確信が手に入るのです。
性格・才能
松村先生は「自分の主観的な心を犠牲にした代償として幸福が手に入り、自分の選んだ道は正しかったと確信を得る」「自分が追従した基準が正しかったことの証拠を、具体的な観察の中で得る」という旨を述べています。
つまり、公の基準に則ってやってゆくうちに、自分のやり方に確信が持てるようになり、運命が安定する…というような感じではないでしょうか?
使命・役割
乙女座3度「保護をもたらす2人の天使」は、誰もが認める価値基準で場を治めることができるのかもしれません。
天秤座3度「新しい日の夜明け、すべてが変わった」


意味
天秤座は、1度「突き通す針により完璧にされた蝶」で他人の眼を意識し、2度「六番目の部族の光が七番目のものに変質する」で他人からの意見を積極的に受け入れ、行動してゆきました。
その結果、天秤座3度「新しい日の夜明け、すべてが変わった」では大きな変化が現れます。
自分の意志にかかわらず、運命が自動的に展開してゆくようになります。
性格・才能
次々と新しい可能性が周囲から提示されて、本人が考える前に運命が開かれてゆき、この動きを止められない事態になってくる。
周囲と自分が連動し、ダイナミックに人生が変化してゆくというわけですね。
「思わぬ事態の進展」にびっくりすることもあるようです。
使命・役割
天秤座3度「新しい日の夜明け、すべてが変わった」の人は、過去の負債を無効にし、人生にまったく新しい展開を起こすことを可能にするのでしょう。
蠍座3度「棟上げ式」


意味
蠍座は「死と再生のパワー」です。
蠍座1度「観光バス」では、他と親しく交わり、蠍座2度「割れたビンとこぼれた香水」では、お互いの壁や人格の殻を破壊しました。
個という囲いを、とっぱらったのです。
そして、蠍座3度「棟上げ式」では、新たに家を再生させます。
こんどは個ではなく、共同で新しい家を構築してゆくことになります。
性格・才能
これまでの家は自分一人用の小さな家。
今度は深く関わった新しい相手も一緒に住める家をつくり、関係性を深く築いてゆく。
仲間と共同で創造的な作業をし、そこで生まれる連帯感を大切にすることによって親密になってゆく流れですね。
大きなプロジェクトへの参加などにも向いているようです。
使命・役割
蠍座3度「棟上げ式」の人は、単に、組織がお膳立てしたチームに属するのではない。
自分が信念に従った生き方をすることによって、まわりに自然発生的に仲間が集まって来る。
…そういう、真のチームを作る力を持つ人ではないでしょうか?
射手座3度「チェスをする2人の男」


意味
射手座は、1度「退役軍人会のキャンプファイヤー」で戦いののろしを上げ、
2度「白い波の帽子に覆われた大洋」では、お祭りやコンサートのような盛り上がりに人々を巻き込み、また、自分も巻き込まれてゆきました。
射手座3度「チェスをする2人の男」では、チェスのごとく戦略を練り、目標を攻略して行きます。
性格・才能
この度数の人は、いきあたりばったりの戦い方ではなく、計画的に戦略を練って目標を攻略しようとする。
さまざまなケースを想定し、あれこれと計画を立てることに長けている。
使命・役割
射手座3度「チェスをする2人の男」の人は、戦いで相手を殺したりするのではなく、相手を降参に追い込むことができる人なのでしょう。
山羊座3度「成長と理解に対して受容的な人間の魂」


意味
山羊座は、1度「認識を求めるインディアンの酋長」でリーダーシップを取ると宣言し、2度「3つのステンドグラスの窓、一つは爆撃で損傷している」では、反対者によってその権威が失墜しました。
この経験を踏まえ、山羊座3度「成長と理解に対して受容的な人間の魂」では、地道な努力で自分の正しさを証明し、周囲を説得してゆくことになります。
性格・才能
周囲に認められるためには、説得力がなくてはいけません。
たとえば、職場で自分の立場を確立したいなら「仕事へのやる気を見せる」「実績を出す」などをしなければなりません。
このシンボルを持っている人は、それができる人です。
使命・役割
山羊座3度「成長と理解に対して受容的な人間の魂」の人は、どんな現実に直面しても、具体的な成果を出し、信用を獲得してゆける人でしょう。
水瓶座3度「海軍からの脱走兵」


意味
水瓶座は、1度「古いレンガ作りの伝道所」でローカルな場や拘束から離れ、何ものにも縛られない生き方を始めました。
2度「予期していなかった雷雨」では、それに対するリアクションや衝撃的な出来事が起こりました。(例:おまえはもう会社をクビだ!)
水瓶座3度「海軍からの脱走兵」では、社会の規律からドロップアウトして、自由人として生きることを決意します。
性格・才能
このシンボルは、個人の感情まで支配する集団的規律から脱走することで、「心の中は個人の自由である」と言う姿勢を貫くことを意味します。
水瓶座3度「海軍からの脱走兵」の人は、あくまで「個人は自由なんだ!」という信念を持つ人です。
ある意味、反社会的と言えるかもしれません。
使命・役割
このサビアンシンボルの人は、因習を打破する役割があるのでしょう。
古い社会を変革するのです。
ただ逃げるだけでは、単なる卑怯者になってしまいます。
魚座3度「化石化された森」


- 価値あるものを守り、継承してゆく
- 古いやり方に学び、未来をより良くすることに繋げる
- アンティーク、オーパーツ、伝統芸能などに関係?
意味
魚座1度「公共の市場」では、ありとあらゆる価値がいっしょくたに並べられていました。
魚座2度「ハンターから隠れているリス」では、その混乱の中から価値ある物を守るため人の目から隠しました。
これは、物とは限らず、文化や思想など大切なものを保護するという行為でもあります。
魚座3度「化石化された森」では、本当に価値があるものを風化から防ぐため、化石化して未来へ残します。
性格・才能
- 価値のあるものを普遍的にしてゆく
- それは時間の中で風化してはならない
- 時間や環境の変化に振り回されないものこそ意義がある
このサビアンシンボルの人は、この人が本当に価値があると考える「思想・文化・物品」などを風化から保護するために努力する人です。
価値の評論者、コレクターとしても有能なようです。
使命・役割
「伝説の主人公は、古い話なのではなく、いつの世にも生きていて世を活性化させる。」…と、私の先生はおっしゃってました。
魚座3度「化石化された森」の人は、そういう役割があるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、サビアンシンボル「3度」の意味・特長・読み方を解説しました。
ホロスコープの3度は、1度(押し出し)と2度(環境からのリアクション)を踏まえて、「現実的にどのように行動して行くのか?」という基本姿勢を表しているようですね。
この記事は、松村潔先生の本を参考にさせて頂いてます。
- 度数の意味は「ディグリー占星術」
- サビアンシンボルの意味は「愛蔵版 サビアン占星術」
…がオススメです。
※どちらも占星術中級者向けです。
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