本日は、占星術のサビアンシンボル16度の
- 意味
- 特長
- 読み方
…などについて解説します。
松村先生によると、16度は「殻が打ち破られる」という数字のようです。

星座(サイン)の16度は「殻が打ち破られる」!
今回、考察するのは、サビアンシンボルで16度にあたるシンボルです。
サビアンシンボル16度 | |
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牡羊座16度 | 日の入りに踊っている妖精ブラウニー |
牡牛座16度 | 神秘を暴露するために空しい努力をする年をとった男 |
双子座16度 | 熱弁する婦人参政運動家 |
蟹座16度 | 手書きの巻き物を目の前にし正方形の前にいる男 |
獅子座16度 | 嵐の後の陽光 |
乙女座16度 | オランウータン |
天秤座16度 | 流されてしまった船付き場 |
蠍座16度 | いきなり笑い出す少女の顔 |
射手座16度 | 船を見ているカモメ |
山羊座16度 | 体操着の少年少女 |
水瓶座16度 | 机に座っている偉大なビジネスマン |
魚座16度 | ひらめきの流れ |
16度は、殻が破られ、正反対のエネルギーが入ってくる
松村潔先生の「ディグリー占星術」によると、16度は「殻が打ち破られる」となっています。
15度でピークを迎えたサインの力は、16度で方向転換が始まります。
牡羊座には天秤座、牡牛座には蠍座と言うように「反対側のサイン」のエネルギーが入って来るのです。
15度でピーク(限界)に達し、16度でサインの殻が破られ、今までとは正反対のエネルギーが入ってくる…それを「ショッキングな事態」と見るか、「限界突破のチャンス」と見るかはその人次第です。
いずれにしろ16度では、15度までとは違う正反対のエネルギーが入って来るのです。
では、サビアンシンボルの意味をまとめておきます。
サビアンシンボル「16度」各サインの意味
では、松村先生の「愛蔵版 サビアン占星術」を参考にさせていただきながら、シンボルの意味をまとめてみます。
牡羊座16度「日の入りに踊っている妖精ブラウニー」

休息やリラックスに意義を見いだす
個人の力を発達させる必要がある牡羊座に、16度からは、他者の意見を聞こうとする天秤座が入ってきます。
そのため、牡羊座16度「日の入りに踊っている妖精ブラウニー」では、積極性が弱まってしまうかもしれません。
日の入りとは太陽が沈む時です。
積極的な活動をしがちだった牡羊座は、この16度では休息やリラックスに意義を見いだします。
このサビアンシンボルの方は「ムリに頑張らなくても良いのでは?」と考え、主体性や能動性が弱まる可能性があります。
余暇など「仕事以外の遊び」に楽しみを見いだす人になるという意味もでてくる。
牡牛座16度「神秘を暴露するために空しい努力をする年をとった男」

今までしていたことに飽きて「未知の可能性」を模索し始める
自分の資質を掘り下げてゆく牡牛座に、16度からは、他との結合を望む蠍座が入ってきます。
そのため、松村先生によると「自分の資質に満足せず、今ここにないものを期待する」ようになります。
牡牛座は、15度「マフラーと粋なシルクハットを身に着けた男」で、経済活動のような「目に見える物質的な事」「現実的な事」に挑戦していました。
牡牛座16度「神秘を暴露するために空しい努力をする年をとった男」では
- 目に見えないもの
- 神秘的なもの
- 実在しないもの
…などを証明するため、活動してゆくようになります。
しかし、既存の常識との戦いになるので、大変なこともあるかもしれません。
このサビアンシンボルの方は無い物ねだりをして、悪あがきをすることがあるかもしれません。
しかし、ゆくゆくは「自分の進むべき道」を自分自身の中に見いだしてゆくでしょう。
そのためには、一度、常識を打ち破る行動をする必要がありそうです。
双子座16度「熱弁する婦人参政運動家」

人々の感情に強く働きかけアジテートする
個人の能力を発展させる双子座に、16度からは、社会や集団に対して働きかける射手座が入ってきます。
そのため、松村先生によると、双子座16度は「個人の力を使って、もっと大きな集団に働きかける」ようになります。
双子座は、15度「会話をしている2人のオランダの子供」で、議論や会話によってコミュニケーション能力を磨きました。ですが、まだまだ双子座には「防衛的な面」「臆病な面」がありました。
しかし、双子座16度「熱弁する婦人参政運動家」では、射手座の火の影響が入ってきて、人々(集団)の感情に強く働きかけアジテートする傾向が出て来ます。
このサビアンシンボルの方は、自分の考えを人に押し付け「相手の考えを変えてみたい」と思うような野心的な気持ちも出て来るようです。
蟹座16度「手書きの巻き物を目の前にし正方形の前にいる男」

心の中の曖昧さや漠然としたものを、何らかの形に整理してゆく
情感の世界に生きて来た蟹座に、16度からは、社会性の強い山羊座が入ってきます。
蟹座は、14度「北東の大きな暗い空間に向いているとても年を取った男」で、心の奥深くには無があることを悟りました。
また、15度「食べ過ぎを楽しんだグループの人々」では、物質的な豊かさをとことん追求しました。
いわば精神と物質の両方を追求したと言えます。
蟹座16度「手書きの巻き物を目の前にし正方形の前にいる男」では、対向の山羊座の「地固め」の影響により、精神と物質…その両方の統合を図ります。
心の中だけで生きてきた蟹座は、曖昧ではなく「はっきりとした形あるもの」に自分をはめ込みたい衝動にかられる。
このサビアンシンボルの方は、手書きの巻き物=マンダラによって自分の心を統合します。
心の中の曖昧さや漠然としたものを、何らかの形に整理してゆくのです。
獅子座16度「嵐の後の陽光」

個性の主張にこだわらなくなり「許容度の高い生き方」ができる
自分中心で盛り上がる獅子座に、16度からは、公平無私な視点を持つ水瓶座が入ってきます。
そのため、獅子座16度ではテンションが下がり気味になります。
獅子座は、15度「山車」でお祭り屋として開花しました。獅子座16度「嵐の後の陽光」では、祭りが終わり興奮が冷めてゆきます。
対向の水瓶座によって鎮静化してしまったのです。
その結果、このサビアンシンボルの方は「個性の主張」にこだわることがなくなります。
のんびりとした許容度の高い生き方をすることになるようです。
乙女座16度「オランウータン」

予想外の事態により、生命力を取り戻すことが可能となる
曖昧さを排除する乙女座に、16度からは、曖昧さをもたらす魚座が入ってきます。
そのため、松村先生によると「整理整頓のできない乙女座が生まれ、その後、乙女座に新しい生命が導入される」ようになります。
乙女座は、15度「装飾されたハンカチーフ」では、家系、育ちの良さ、上品さなどによって、自分の価値を守ろうとする傾向がありました。
乙女座16度「オランウータン」では、魚座の影響が入ってきて、そんな排他性が弱まります。
その結果、自我を崩壊させるような出来事に見舞われることが多くなるでしょう。
このサビアンシンボルの方には、自己管理された人生に「予想外の事態」が起こってくるかもしれません。
しかし、それにより、生命力や生き生きとした人生を取り戻すことが可能となります。
天秤座16度「流されてしまった船付き場」

規則正しさが破られるが、学ぶことが多くなる
多くの人の意見をバランス良く取り入れようとする天秤座に、16度からは、自分の主張しか見えない牡羊座のエネルギーが入ってきます。
そのため、天秤座はバランスを崩してしまいます。
天秤座は、15度「環状の道」で規則正しい生活をしていました。しかし、16度「流されてしまった船付き場」では牡羊座の影響が入ってきます。
ですので、規則正しさは破られ、牡羊座のワガママにつき合わされ、攪乱されるということになります。
たとえば、誰かの悩みに深入りして、途中からじぶんも巻き込まれてしまい、一緒に道に迷うということになりやすいのです。
蠍座16度「いきなり笑い出す少女の顔」

自分が持っているものに満足し、少女のような「素直な受容性」が出てくる
他者との一体化によって自分を強化してゆく蠍座に、16度からは、自分自身の資質に満足し、それを掘り出してゆく牡牛座のエネルギーが入ってきます。
蠍座は、15度「5つの砂山の周りで遊ぶ子供達」で、集団の力の頂点に立ち、支配力を手に入れようとしました。
しかし、蠍座16度「いきなり笑い出す少女の顔」では、対極の牡牛座の影響により、自分の「生まれつきの資質」を受け入れて、外への無理な挑戦をやめることになります。
自分自身が持っているものに満足し、少女のような「素直な受容性」が出て来ます。
射手座16度「船を見ているカモメ」

自分の「抽象性」を克服するため、世間への適応方法を探す
抽象的な精神性を拡大してゆく射手座に、16度からは、具体的な能力を開発してゆく双子座のエネルギーが入ってきます。
そのため、射手座16度「船を見ているカモメ」では、今まで培ってきた抽象的な教養を、実際の社会生活に落とし込む活動を始めます。
自分の抽象性を克服するためには一つの仕事に携わり、実務的なことを行うのが一番です。
このサビアンシンボルの人は自分の抽象性を克服するため、そのような「世間への適応方法」を探すことになります。
山羊座16度「体操着の少年少女」

つまらない大人ではなく、子供のように「楽しく自由な心」で社会生活を送る
山羊座はそもそも社会性を重んじるサインですが、山羊座16度「体操着の少年少女」では対向の蟹座の影響が入ってきます。
そのため、ここで豊かな情緒や素直さなどを取り戻すことになります。
松村先生は「オフィス街に園児たちがやってきたという印象」とおっしゃっています。
お堅い山羊座も、子供的な面がでてくるようです。
このサビアンシンボルの人は義務感に縛られているつまらない大人ではなく、子供のように「楽しく自由な心」で社会生活を送りたいと思う人でしょう。
また、お堅い大人の社会と純粋で自由な子供心を結びつける…そんなテーマを持っている人かもしれません。
水瓶座16度「机に座っている偉大なビジネスマン」

- 普通ではないビジョンを実現する力
- 人やネットワークを使う力
- 目的のために個人を切り捨てる「冷酷な面」も
広い視野を持ち、大きな未来的な仕事を成し遂げる
水瓶座は、15度「フェンスの上にとまっている2羽のラブバード」で、高みの視点から大きなビジョンを手に入れました。
16度「机に座っている偉大なビジネスマン」では、そのビジョンを地上に実現しようとします。
広い視野を持ってますので、企業や人を使ったり、インターネットなどのネットワークを使って、大きな仕事を成し遂げることに向いています。
ただし、ビジネスマンとは言え水瓶座ですから、経済中心の活動にはなりにくいようです。
むしろ「新しい世界構築」のために働くことで燃える。
このサビアンシンボルの方は、対向の獅子座の影響により、支配的で専制君主的なところがあるかもしれません。
また、他人の個人的事情には無関心なので、冷たい人間と言う評価を受けることもあるでしょう。
しかし、この方の描く「未来的なビジョン」は人を動かし、この世界を変えることができるのです。
魚座16度「ひらめきの流れ」

世俗的分野で活躍する
魚座は、15度「部下の訓練をしている将校」で、智慧と力を後継者に伝えようとしました。
しかし、やはり、本当の経験をした者でなければ極意は伝わりません。そこで、実感を通して成長できるよう、部下や後継者を訓練しました。
魚座16度「ひらめきの流れ」では、対向の乙女座の影響が入ってきます。
その結果、組織の一員から脱して、個人的・現実的な活動をすることになります。
いかにも魚座らしい「刺激的なプラン」が登場することになります。
世俗的分野で活躍すること多いでしょう。
- 夜間の仕事
- 露天商
- ゲーム業界
- セラピ-や占い
- 自己啓発系セミナー
- オカルト系グッズを売る
魚座ですから混沌として、怪しいこと、サブカル的なことなど何でもありな状況でしょう。
まとめ
今回は、サビアンシンボル16度の意味・特長・読み方を解説しました。
ホロスコープの16度は「殻が打ち破られる」です。
この記事は、松村潔先生の本を参考にさせて頂いてます。
- 度数の意味は「ディグリー占星術」
- サビアンシンボルの意味は「愛蔵版 サビアン占星術」
…がオススメです。
※どちらも占星術中級者向けです。
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