本日は、占星術のサビアンシンボル「11度」について考えてみたいと思います。

松村先生によると、11度は「テンションの高い実験性」という数字のようです。

サビアンシンボルとは?

まず、最初にサビアンシンボルについて説明します。

サビアンシンボルとは、簡単に言うと、1つの星座を30等分し、1度づつの意味を出したものです。

たとえば…

  • 牡羊座1度…「女性が水から上がり、アザラシも上がり彼女を抱く」
  • 牡羊座2度…「グループを楽しませているコメディアン」
  • 牡羊座3度…「彼の祖国の形をした男の横顔の浮き彫り」

…など

牡羊座~魚座まで「合計360個」の意味が出てきます。

星座(サイン)の11度は、テンションの高い実験性!?

今回、考察するのは、サビアンシンボルで11度にあたるシンボルです。

サビアンシンボル11度
牡羊座11度 国の支配者
牡牛座11度  花に水をやる女
双子座11度 体験における現実主義の新しい道
蟹座11度 しかめつらをするピエロ
獅子座11度 大きな樫の木にあるブランコに乗る子供たち
乙女座11度 母親の期待の鋳型にはまる少年
天秤座11度 眼鏡ごしに覗き込んでいる教授
蠍座11度  救助される溺れた男
射手座11度 寺院の左側にある物質的さとりをもたらすランプ
山羊座11度 キジの大きな群
水瓶座11度 自分のひらめきと向き合う男
魚座11度 光を探している男たち

当たり前と思われていたものを覆し、改革を起こす姿勢

松村潔先生の「ディグリー占星術」によると、11度は「テンションの高い実験性」となっています。

11数は星座で言うと水瓶座です。

10数である山羊座への「対抗的な意味」を持っています。

そのため、今まで当たり前と思われていたものを覆し、改革を起こす姿勢となります。

それは、純粋なものであり、周囲のことを考えずに突っ走るところがあります。

チャレンジ精神!?

また、11数は、シンプルに「まずやってみる」という形をとるのだと思います。

実験的な意味での「チャレンジ精神」があるのではないでしょうか?

そんなこともあり、「テンションの高い実験性」となるのでしょう。

サビアンシンボル「11度」各サインの意味

では、松村先生の「愛蔵版 サビアン占星術」を参考にさせていただきながら、

シンボルの意味をまとめてみます。

牡羊座11度「国の支配者」

周囲の人を有無を言わさず従わせる

牡羊座の第2グループ(6度~10度)は、

  • 抽象的な概念
  • 宇宙的な原理
  • 世界を根底から動かしている法則

などを知るグループでした。

第3グループ(11度~15度)では、それをそのまま現実の世界に当てはめ、世界を変えようとする野望が生まれます。

牡羊座は、1度「女性が水から上がり、アザラシも上がり彼女を抱く」で、この世界に存在するために自分を押し出しました。

今回の11度「国の支配者」では、社会に対して自分を押し出して行きます。

相手と仲良く妥協するのではなく、支配者になろうとします。

松村先生は「第2グループでまとめた抽象的な思想を、社会に押し出してゆき、勝つか負けるかと言う、緊迫した主張を展開してゆきます。~たいてい、牡羊座の単純さが、社会の複雑さを理解できていないがゆえの行動に表れ、暴走するだけに終わることが多くなる」とおっしゃっています。

周囲の人を有無を言わさず従わせるような、ジャイアンっぽいところがあるかもしれません。

この度数の方は、周囲がビックリするような大胆な行動を取ることがあります。

例えば、社長の言い分が気にいらないから、会社をやめるとか…です。

自分の稚拙な考えにもとづき行動することが多いので、後で「失敗した」と思うこともあるかもしれません。

しかし、その思い切りの良さは、周囲の人々を勇気づけてくれることも多いと思います。

少なくとも、自己保身でキュウキュウとしているようなセコい人ではありません。

牡牛座11度「花に水をやる女」

自分の楽しみや快適さに熱中する

牡牛座の第2グループ(6度~10度)は、「他の人との違いを乗り越えて互いを理解する」グループでした。

松村先生によると、牡牛座の第3グループ(11度~15度)は、「豊かさを追求してリスクを負う」と言うグループのようです。

いずれの星座も、第3グループは、「後先考えない実験性」という特徴があります。

牡牛座では、それが富を狙う野望として出て来やすいようです。

牡牛座は、10度「赤十字の看護婦」で、他者に対し惜しみない協力をしました。

牡牛座11度「花に水をやる女」では、少し欲張りな気持ちが芽生え、自分の事に時間を使いたくなります。

周囲のことより、自分の楽しみや快適さに熱中してゆきます。

ひたすら個人的な豊かさを追い求める人も出て来るでしょう。

文字通り、花が好きな人もいます。

双子座11度「体験における現実主義の新しい道」

未知のことに飛び込み、それを制覇し、技術やテクニックを磨く

双子座は、第1グループ(1度~5度)や第2グループ(6度~10度)で知性を育成しました。

第3グル-プでは、その知性を使って未体験の分野に飛び込んで行きます。

双子座11度「体験における現実主義の新しい道」では、実際にやったことがないテーマを体験し、それにより実用的な知識を獲得してゆきます。

  • 現実主義=「実用的な知識」
  • 新たな道=「未体験の分野」

ということでしょう。

このサビアンシンボルの人は、未知のことに飛び込み、それを制覇したり、技術やテクニックを磨くことになると言えます。

蟹座11度「しかめつらをするピエロ」

権威や常識を茶化すことによって、共感できるものにする

蟹座は、第2グループ(6度~10度)で、「他を育てるやさしい本能や豊かな感情を育成」しました。

第3グループ(11度~15度)では、この純粋な感受性を外に向かって主張してゆきます。

蟹座11度「しかめつらをするピエロ」では、みんなが盲従しているような事柄に憤りを感じ、それを茶化したり、皮肉を言ったりすることが多くなるようです。

蟹座の共感的な性質が、ここで攻撃性に転じます。

ですが、これは、自分の心を、今までの条件付けされた縛りから自由にするためにしていることでもあるのです。

そのために、ピエロとなった自分が権威をこきろします。

とは言え、やはり、蟹座の根底には「共感」があります。

松村先生は「権威を引きずり降ろしたとしても、それは対象を共感できるものにするため、自分と同じ位置に下げたことでもある」とおっしゃっています。

獅子座11度「大きな樫の木にあるブランコに乗る子供たち」

面白いことを考え、アイデアを練り、遊びに熱中する

獅子座は、第2グル-プ(6度~10度)では、火の力を内向させ、創造的な力をため育成してきました。

第3グループ(11度~15度)では、外交的になり、獅子座らしい遊び精神を伸び伸びと発揮するようになります。

獅子座11度「大きな樫の木にあるブランコに乗る子供たち」では、いつも面白いことを考え、アイデアを練り、遊びに熱中します。

松村先生は「根幹に迫る部分ではなく、枝葉的な部分で部分で遊ぶことに時間を使う」とおっしゃっています。

乙女座11度「母親の期待の鋳型にはまる少年」

目に入る全てのものを、自分の管理の元に置こうとする

乙女座は、第2グループ(6度~10度)では、感情や知性の表現の幅を広げてゆきました。

第3グループ(11度~15度)では、乙女座は、より実際的、地上的になってきます。目に見えることをキチンと管理したくなってくるでしょう。

乙女座11度「母親の期待の鋳型にはまる少年」では、自分の目に入る全てのものを自分の管理の元に置こうとします。

松村先生は「自己の意志の完璧さを求めるので、意志力はきわめて強くなりますが、しかしそれは家族や仲間に対する抑圧となることも多々あります」とおっしゃっています。

この度数の方は、自分の考え方や願望を、身近な人に押し付ける傾向が強くなる可能性がありそうです。

天秤座11度「眼鏡ごしに覗き込んでいる教授」

他者に自分の知恵を伝達・指導して行く

天秤座は、第2グループ(6度~10度)では、反動や妨害などを体験し、それを克服することにより、公平で感情の動揺の少ない人格を形成しました。

第3グループ(11度~15度)では、さらに客観的な知恵を開発してゆきます。研究者的な性質が出てくることもあるようです。

天秤座は、9度「アートギャラリーに掛けられた3人の巨匠」で過去の偉人から知識を学びました。

そして、10度「危険な流れを抜け安全な場所にたどり着いたカヌー」で、自分の体験や考えを思い入れなくまとめて、冷静な判断力を手に入れました。

天秤座11度「眼鏡ごしに覗き込んでいる教授」では、この知恵を他者に伝達、指導して行きます。

教えることに適性がある人が多いでしょう。

松村先生は「教わる相手のレベルに合わせて教え方を変えてゆくという工夫ができる」とおっしゃっています。

ただし、対等な関係を作るわけではなく、そこには、あくまで「自分の方がより理解している」と言うプライドがあるようです。

蠍座11度「救助される溺れた男」

人との結びつきを作るため、自分の安全を犠牲にして大きな賭けに出る

蠍座は、第1グループ(1度~5度)で、自分と他人を隔てる壁を破り、他者と交流しました。

また、第2グループ(6度~10度)では、障害や限界を突破し、相手に深く入り込み、相手と結びつく力を身につけました。

第3グループ(11度~15度)では、この人と結びつく力を、親密な相手だけではなく、もっと対外的に広く活用しようとします。

蠍座11度では、人との結びつきを作るため、自分の安全を犠牲にして大きな賭けに出ます。

痴情のもつれで入水しようとしたり…危ないシーンを想像してしまいますね。

でも、成功すれば深い絆を作り出すことが可能です。

ちなみに、この度数の人は、人間関係の深い悩みを抱えている人が多そうです。依存心やエゴを克服し、人との結びつきを作ることがテーマの人も多いでしょう。

射手座11度「寺院の左側にある物質的さとりをもたらすランプ」

オカルト的な一般に知られていない知識を探究する

射手座は、第2グループ(6度~10度)では、極限にまで精神性を高めてゆきました。

第3グループ(11度~15度)では、その精神性を外にアピールしてゆきます。

※ですが、松村先生によると、この段階では、理屈や人生観をそのまま多くの人に主張してゆく、頭でっかちで現実味のない傾向になるようです。

射手座11度では、もっとオカルト的な、一般に知られていない知識を探究します。

松村先生は「つまりここでは、第2グループで体験したような哲学的なものには飽き足らず、身体と共に変質するリアルな体験を求めている」とおっしゃっています。

インドのヨギの本を読んでグルが空中に消えたりすると言う話を真剣に信じるのも、この射手座前半の人々とのことです。

山羊座11度「キジの大きな群」

少数の限定された共同体で、特別な目的を目指す

山羊座は、第2グループ(6度~10度)では、既存の共同体の中で活動していました。

第3グループ(11度~15度)では、既存のものではなく、新しい共同体を作り出します。これは、誰でもが入れるわけではないクローズドなサークルです。

山羊座11度「キジの大きな群」では、少数の限定された共同体に参加します。あるいはそのようなサークルを作ります。

その中で何か特別な目的を目指すことが多くなります。

研究会の場合もあるし、オタクやマニアの集まりの場合もあるでしょう。

松村先生は「一般的な社会活動の中では、いつまでたっても目覚ましい効果は得られない。そこで、一般的な人が入ることのできない、優秀な種だけを集めた純粋培養集団を形成することになる。」とおっしゃっています。

水瓶座11度「自分のひらめきと向き合う男 」

既存の知識に頼らず、自分の「ひらめき」を通して判断基準を開発する

水瓶座は、第1グループ(1度~5度)では、旧社会からドロップアウトし、理想の社会を追求しました。

第2グループ(6度~10度)では、水瓶座らしい、どこのローカルにも属さないグローバルな自分を構築してゆきました。

第3グループ(11度~15度)では、そんな水瓶座らしい生き方を実践してゆきます。

水瓶座11度「自分のひらめきと向き合う男 」では、既存の知識に頼らず、自分の「ひらめき」を通して考えます。

そうやって判断基準を開発しようとします。

松村先生は「二番煎じではない本当のアイデアを追いかけます」とおっしゃっています。

魚座11度「光を探している男たち」

自分をまとめるため、究極の智慧や超越的なものを探し求める

魚座は、第1グループ(1度~5度)で あらゆるこだわりや、価値観の境界線を壊してゆきました。

そして、第2グループ(6度~10度)では、物質が支配すると言う価値観から、目に見えないものが支配するという価値観への逆転が起こりました。

第3グループ(11度~15度)では、古い時代から続く精神的なものを模索してゆきます。

魚座は第2グループで、価値観が「目に見えないもの」へ逆転しています。

そのため、魚座10度「雲の上の飛行家」では、はたから見ると謎の多い、実体がつかめない人となりました。

魚座11度「光を探している男たち」では、そんな、良く分からない自分をまとめてくれる一点の光を外部に探し求めます。

究極の智慧や超越的なものに惹きつけられ、今までの自分を超えたいと考える、求道的な人が多いでしょう。

まとめ

…と言うわけで、ホロスコープの11度は、「テンションの高い実験性」です。

魔女っ子

この記事は、松村潔先生の本を参考にさせて頂いてます。

  • 度数の意味は「ディグリー占星術」
  • サビアンシンボルの意味は「愛蔵版 サビアン占星術」

…がオススメです。

※どちらも占星術「中級者」向けです。

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