占星術を学んでいると「ボイド」という言葉を聞く事がありませんか?
「void」!これは
- 空洞(くうどう)
- 空白
- 隙間
…などを意味しています。
実は、ボイドとは「月」が作る\魔の時間帯/なのです。
ボイドの時間帯になると、人は、なぜかミスや失敗をしやすくなってしまうのです!
「ボイド占星学」とは?
「ボイド占星学」とは何でしょうか?
簡単に言うと、
- 月が作る「魔の時間帯(ボイドタイム)」を、あらかじめ把握し
- 人生のミスや失敗を少なくする
…という占星術です。
ボイドタイムとは?
では、どのような状態を「ボイドタイム」と言うのでしょうか?
カンタンに説明しますね。
ボイドタイムは「月」が作る
月は、地球の周りを回りながら、他の惑星とアスペクト(角度)を作っています。
ふだんは、他の惑星と、90°とか、120°とか、何らかのアスペクトを作っているのです。
しかし、月がどの惑星ともアスペクトを取れなくなる時間帯があります。
その状態を「ボイドタイム」と言います。
ボイドタイムの始まり
ボイドタイムは、
- 月が、ある星座(サイン)に滞在している間
- これ以降、他の惑星とアスペクトを取れなくなった
…その瞬間から始まります。
ボイドタイムの終わり
ボイドタイムは、月が次の星座(サイン)に移った時、終了します。
あくまで、1つの星座(サイン)内で、アスペクトをこれ以上取ることができない状態。
…これがボイドタイムです。
上図をご覧ください。
「射手座」に滞在していた月が、これ以降、どの惑星ともアスペクトを取ることなく、次の「山羊座」に移行しようとしています。
これが「ボイド」の状態となります。
ボイドタイムは、ミスやトラブルを引き起こしやすい
ボイドタイムは、
- 月が、アスペクトという「支柱」を失い
- 空洞になったまま、次のサインに移行しようとしている
…このような状態です。
そのため、ボイドタイムには、人間の思考は「空白」になったり、逆に「片寄ったり」します。
そのため、ミスやトラブルを引き起こしやすくなるのです。
アメリカの化学企業デュポン社は、
「ボイドタイム」に、重要な決定をすることを禁止してるらしいです(/ω\)
なぜ、月が「ボイド」だと、ミスをしやすくなるのか?
では、なぜ「月」がボイドだと、人はミスをしやすくなるのでしょうか?
感覚に影響を与えている「月」が、コントロールを失ってしまう!
ご存じの通り、月は「人間の感覚」に、いつも影響を与えています。
神経質にさせたり、用心深くさせたりしています。
いつも、人の感覚をあれこれコントロールしているのが「月」です。
しかし、そんな月が、いきなり空洞になってしまったら?コントロールを失ってしまったら?
いったいどうなるでしょうか?
そういうわけで、人は「ボイドタイム」の時、ミスをしやすくなるのです。
ボイドタイムは、「星座(サイン)」によって影響が違う!?
ボイド占星術は、ウィリアム・リリーの「ボイド理論」を元に、石川源晃先生が体系化した占星術です。
ボイドタイムの時は、
- 冷静な判断ができなくなる
- コミュニケーションが空回りする
…などの傾向があると言います。
それだけではありません。
石川源晃先生によると、ボイドタイムは、その時の「月の星座(サイン)」によって、人に与える影響が違うと言うのです。
くわしくはこちら…
月が作る「魔の時間帯」…ボイドタイム! ボイドタイムの時、人は「冷静な判断」ができなくなります。 人間の感情を制御している「月」がコントロールを失うため、判断ミスが多くなるのです。 そして、その判断ミスの内容は… ボイド …
ボイドタイムの過ごし方
それでは、魔の時間帯「ボイドタイム」には、どう過ごせば良いのでしょうか?
ボイドタイムは、ひんぱんにある!
先ほど挙げたデュポン社は、「ボイドタイムの時は重要な決定をしない」と言う決まりになってるらしいです。
しかし、ボイドタイムは28日間の内12回は発生します。
ですので、だいたい、2日に1回は「ボイドタイム」になります。
しかも、長い時には、半日以上ボイドタイムという事もあるんだよね。
「ふだん以上に慎重になる」…そんなレベルで注意すれば良い!?
ですので、「ボイドの時は重要な決定をするな!」と言われても、ちょっとムリがあります。
そんなわけで、ボイドタイムの過ごし方は、
…で注意をすれば良いのでは?と思います。
ボイドタイムの「有効活用法」
ちなみに、私は「ボイドタイムは悪いことばかりではない」と思っています。
「慎重過ぎる人」が、行動できるようになる
なぜなら、ボイドタイムの時は、コントロールのタガが外れます。
ですので、深く考えず、速やかに行動することができます。
ということは、
あれこれ考えて、なかなか行動に移せない人も、ボイドタイムには実行力を発揮できるようになります。
そういう観点からすると、ボイドタイムもメリットがあるのです。
まとめ
今回は、「ボイド占星学」「ボイドタイム」を解説しました。
- ボイドタイムは、月が惑星とアスペクトを取れなくなる時間帯
- その時、人はミスをしやすくなる
- ボイドタイムは、その時の月のサインによって、人に与える影響が違う
- ただし、悪いことばかりではない
皆さんも、これから「ボイドタイム」を意識してみて下さいね!
「ボイド占星術」をもっと詳しく知りたい方は、「ボイド占星学」を読んでみましょう。