西洋占星術にはアスペクトという考え方があります。
アスペクトとは、星と星が作る「角度」です。
この角度によって、私たちの運勢が違ってくるのです。
金星は、
- 楽しみの発見
- 情感や官能
- 感受性(どんなものをイイと感じるか)
- 女性的なもの
…などを表しています。
そのため、「金星×惑星」のアスペクトは、魅力や感受性や嗜好などについて示すことになります。
このコーナーでは、金星と冥王星のアスペクトを解説します。

金星と冥王星のアスペクトの意味
では、金星と冥王星のアスペクトは、どんな意味になるのでしょうか?
深刻、普通ではない愛情・楽しみ
金星は「楽しみ・情感・官能」、冥王星は「太陽系外から来る意思・限界を超えたもの・普通ではないパワー」を表します。
そのため、このアスペクトは、深刻、普通ではない愛情・楽しみを表わすと言って良いでしょう。
金星と冥王星の各アスペクト

では、金星と冥王星のメジャー・アスペクト
- コンジャンクション(合)
- セクスタイル(60度)
- スクエア(90度)
- トライン(120度)
- オポジション(180度)
…の意味について解説します。
コンジャンクション(合)
金星と冥王星がコンジャンクションの人は「限界を超えたもの」に楽しみを覚えます。
なので、普通のことやありきたりのことにはあまり反応せず、趣味や楽しみが、とても濃いものになりそうです。
恋愛もディープなものになりそうですね。
松村先生は「恋愛では衝動が強すぎて、ほどほどのつきあいをするのはかなり困難」と、おっしゃってます。
セクスタイル(60度)
セクスタイルは、違った要素をうまく取り入れることができます。
ですが、120度と違って、若干振り回されることにはなるようです。
金星が意味する「感性」は、普通のことや細かいことには反応しづらくなり、日常を超えたディープなことに反応するようになります。
金星と冥王星がセクスタイルの人は、マニアック楽しみ、個性的な趣味などを持つと良さそうですね。
スクエア(90度)
金星と冥王星がスクエアの人は、 普通ではない「ディープな力」から、横やりが入ります。
ですので、限界を超えるようなこと、極端なことに強く惹きつけられることになるかもしれません。
人間のささやかな楽しみがまったく理解できない・・・なんてこともありそう。
松村先生は「冥王星と金星の90度は人格クラッシュするようなもの」とおっしゃってます。
ですが、決して悪いわけではありません。
普通ではない「貴重なもの」を受け取ることができると考えましょう。
このアスペクトの有名人(忌野 清志郎さん)
ロック歌手の忌野 清志郎(いまわの きよしろう)さんが、このアスペクトをお持ちです。
たしかに、清志郎さんは、良い意味で「普通ではなかった」ですね。
トライン(120度)
トラインは、自己完結的、安定的に働きます。
金星と冥王星がトラインの人は、個人の趣味や楽しみを通して、深いパワーを得ることができるでしょう。
とことん趣味に没入することで、エネルギーをチャージされるようです。
傷ついた体験をしても、根底から癒される
また、このアスペクトは「完全な回復力」を表します。
松村先生は「金星が私的な愛情だとすると、そこで傷ついた体験をしてもそれは根底から癒される」とおっしゃってます。
ちなみに、「セクシャルな魅力」を持つ人も多いようですよ。
このアスペクトの有名人(吉幾三さん)
吉幾三さんがこのアスペクトをお持ちですね。
吉さんの歌は、ほんとうに人の心を震わせるパワーがありますよね?
その深いパワーは、この配置からもチャージされているような気がします。
オポジション(180度)
松村先生によると、
- 90度は、想定外の横から影響が入ってくる。
- それに比べ、180度は、正面から向かう形で発揮される。
- つまり、180度は目標に向かうことであり、はっきりとそこに飛び込む。
・・・ということです。
そういうわけで、金星と冥王星がオポジションの人は、日常の感性を捨てて「極端な異様なもの」へ入り込むことが多いようです。
そうじゃないと、楽しくないのでしょう。
読む本や趣味などがマニアックになりそう
とはいえ、金星はあくまで「楽しみ」ですから、人生が異様になるわけではなく、読む本や趣味などがマニアックなものになりそうです。
恋愛も、なにか「極端なもの」や「性愛的なもの」になるかもしれませんね。
まとめ
今回は、金星と冥王星のアスペクト!占星術的な意味を解説しました。
この配置の人は、趣味や恋愛が「濃い」ものになりそうですね。
皆さんも、ご自分のアスペクトをチェックしてみてくださいね。
ちなみに、当記事は「完全マスター西洋占星術」と「アスペクト解釈大事典」を参考にさせて頂いてます。
「他の星のアスペクトの意味」を調べたい方は、ホロスコープのアスペクト一覧をご覧ください。

