西洋占星術には「アスペクト」という考え方があります。
アスペクトとは、星と星が作る「角度」です。
この角度によって、私たちの運勢が違ってくるのです。
このコーナーでは、「天王星と冥王星のアスペクト」を解説してゆきます。
天王星と冥王星のアスペクトの意味
天王星は、
- 普遍性・客観性
- 冴えた意識
- 社会変革
…などを表しています。
では、「天王星と冥王星のアスペクト」はどんな意味になるのでしょうか?
強力な社会変革
天王星は「普遍性・冴えた意識・社会変革」、冥王星は「強制力・破壊と再生・宇宙的な意思」などを表します。
そのため、このアスペクトは、「強力な社会変革」を表わすと言って良いでしょう。
天王星と冥王星のアスペクトの基本性質
「天王星と冥王星のアスペクト」の基本性質として、以下を押さえておきましょう。
松村先生の「ハーモニクス占星術」より抜粋します。
- 冥王星は「根底の自己創造力」を意味していて、この深刻な意思を発現させるのに「改革の天王星」をはけ口として利用することになる。
- つまり、自己の本当の意思に忠実である限り、この人は「これまでの社会システム」という大きな範囲のものを改革しようという行動に出ることになる。
- 従来までの古い習慣やシステムを破壊し、新しい規律を創造するという「破壊・創造のプロセス」が進むことになる。
「ハーモニック占星術」より
松村先生は、「ハーモニック占星術」で、以下のようにおっしゃってます。
- パイオニアとして大きな業績をあげた人に、このアスペクトはよく見受けられる。
- 何かをおとなしくそのままにしておくことがどうしてもできない。平和と穏やかさを望む世界は、この人から見ると「昏睡の世界」に見えて、イライラすることになる。
- 物事を見る視点は常に「大きい範囲」となり、社会全体を見る視点には「天才的な鋭さ」がひらめくこともある。
- とは言え、現実的な社会への影響力を発揮するには、木星、火星、土星などの「社会性の惑星」との連結が必要。
天王星と冥王星の各アスペクト
では、天王星と冥王星のメジャー・アスペクト
- コンジャンクション(合)
- セクスタイル(60度)
- スクエア(90度)
- トライン(120度)
- オポジション(180度)
…について解説します。
コンジャンクション(合)
これは、1960年代半ばにできたアスペクトで「世代的」なものになります。
松村先生によると、天王星と冥王星の合は、最も強烈な「破壊と再生」のアスペクトだそうです。
60年代半ばに生まれた人は、この下地を持っています。
ですので、彼らが社会的に力を握る時期には、世の中を大逆転させるような現象を起こすことになりそうです。
NHK党の立花孝志さんも、このアスペクトを持ってますね。
セクスタイル(60度)
天王星と冥王星がセクスタイルになったのは、1943年頃、及び、1996年前後です。
松村先生は
- 60度は「状況の変化」あるいは「条件」に、柔軟に対応しつつ働く。
- 6の数字は偶数ということもあり、受け身で尖っていない。なので、一気にぶつかって壊してしまうというようなものではない。
- 何か揺れとか変化がある都度、それを利用して「変革的な力」を小出しに押し込んでくるイメージ。
・・・とおっしゃってます。
スクエア(90度)
天王星と冥王星のスクエアは、1932年前後、及び、2012年~2016年頃にできたようです。
松村先生は、以下のようにおっしゃってます。
- 冥王星の90度とは「へし折る」という意味。したがって、天王星と冥王星という改革力・破壊と再生の力は、これまでの何かを押しつぶすことで成り立つ。
- このアスペクトを持つ人は、トラブルを好む傾向がある。というのも、安穏とした平和な生き方を嫌うから。生き生きとした刺激が欲しくて、そのために自らトラブルを作る傾向もある。
1932年生まれの石原慎太郎氏は、このアスペクトを持っているようです。
トライン(120度)
冥王星の120度は、「修復する」「諦めたことにもう一度取り組む」などの意味があるようです。
このアスペクトは1920年代にできたものです。
たとえば、この生まれの人には、歴史言語学者の川崎真治氏がいます。
氏がされた仕事の一つに、日本古代史の謎を「シュメール語」の視点から解明する、という事があります。
これは、現代の私たちの「失われたル-ツ」を回復・修復しているわけです。
並大抵の仕事ではなさそうです。
多少は「穏やかで建設的」なものになる
松村先生は「天王星と冥王星のトライン」に関して、以下のようにおっしゃってます。
- 破壊と再生といわれる天王星と冥王星にしては「穏やかで建設的」なものになる。
- 天王星の性質(普遍性)を冥王星が力づけ、天王星が挫折しないようにサポートしている。
このアスペクトは、「真に改革的な仕事」にじっくり取り組んでゆけそうですね。
オポジション(180度)
天王星と冥王星のオポジション・・・
松村先生は
- 冥王星は太陽系の外との接点。なので、太陽系の外にあるものを天王星を受け皿にして持ち込む。
- そして、180度は決してガマンできない性質なので、それを強く押し出す。
…とおっしゃってます。
常識を覆すようなことをやらずにはいられない!
・・・そんな感じですかね。
ちなみに、このアスペクトは、最近では1901年にできたそうです。
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まとめ
いかがだったでしょうか?
天王星と冥王星…この二つの星のアスペクトは「世代的な」ものです。
それを個人がどう発現しているかは、「速度の速い惑星」との絡みで判断してくださいね。(///ω///)♪
ちなみに、当記事は「完全マスター西洋占星術」と「アスペクト解釈大事典」を参考にさせて頂いてます。
「他の星のアスペクトの意味」を調べたい方は、ホロスコープのアスペクト一覧をご覧ください。