西洋占星術には「アスペクト」という考え方があります。
アスペクトとは、星と星が作る「角度」です。
この角度によって、私たちの運勢が違ってくるのです。
このコーナーでは、「海王星と冥王星のアスペクト」を解説してゆきます。
海王星と冥王星のアスペクトの意味
海王星は、
- 夢・理想
- 集団意識
- スピリチュアル
…などを表しています。
では、「海王星と冥王星のアスペクト」はどんな意味になるのでしょうか?
スピリチュアルなムーブメント
海王星は「夢・集団意識・スピリチュアル」、冥王星は「強制力・破壊と再生・宇宙的な意思」などを表します。
そして、このアスペクトは「時代的」なものです。
そのため、スピリチュアルなムーブメントを表わすと言って良いでしょう。
海王星と冥王星のアスペクト「基本性質」
海王星と冥王星のアスペクトの「基本性質」として、以下を押さえておきましょう。
- 通常のホロスコープでは、海王星と冥王星のアスペクトは、今日の「精神世界ブーム」を作り出している直接の原因だとみなされている。
- 実際、何十年にもわたって、この冥王星・海王星のセクスタイルのアスペクトは続いているし、この配置を持っている人々が成年に達した段階のあたりから、今日の「精神世界ブーム」が盛り上がってきた。
- 冥王星は根底的な人間の自己創造力を暗示している。この自己の深刻な意思を実現するために、霊感の海王星をはけ口に使うので、強度の「霊的至上主義」になり、「シャーマン的な資質」を発揮することになる。
(ハーモニック占星術:松村潔著)
「ハーモニック占星術」より
松村先生は、「ハーモニック占星術」で、以下のようにおっしゃってます。
1.スピリチュアルを主導する役割の人は「ヨッド」を持っている
「精神世界ブーム」の中で運命的に主導的な役割を担っている人々は、冥王星・海王星を含んだヨッドのアスペクトを持っている人が多く見られる。
冥王星・海王星の60度に対して、ちょうど反対側にもう一つ惑星が配置されるのがヨッド。
冥王星、海王星に対して150度の位置に惑星が構えることになる。
2.太陽や月などとの関わりによって「意識化」が決定される
冥王星・海王星のいずれかに、太陽、月、ASC、MCなどがかかわる…
そうなることで、その人の活動の中にこの「世代的な衝動」がどのくらい意識化されるかが決定される。
海王星と冥王星の各アスペクト
では、海王星と冥王星のメジャー・アスペクト
- コンジャンクション(合)
- セクスタイル(60度)
- スクエア(90度)
- トライン(120度)
- オポジション(180度)
…について解説します。
コンジャンクション(合)
松村先生によると、海王星と冥王星の合は、500年前後かかって形成されるとのことです。
最近では、1891年前後に形成され、未来だと、2384年前後に形成されるようです。
そのため、これは「時代」を表すアスペクトになります。
松村先生は
- 海王星の示す、霊感、無意識への没入、忘我などへ強迫的に突入するアスペクト。「霊性至上主義」に関係する。
- 日本では霊媒的な行為、すなわち「お筆先」などが、このアスペクトの影響下で盛んになった。
- また、大日本帝国に見え隠れする「神秘思想」は、この合に関係している。
・・・とおっしゃってます。
セクスタイル(60度)
海王星と冥王星のセクスタイルは、オーブを含めると、今日までずっと長い間(少なくとも1900年代の初めから)形成されています。
ですので、すべての人が「スピリチュアルな影響下」にあると言ってよいでしょう。
特に、このセクスタイルに対して、ヨッドができると、スピリチュアルなものに拘束されやすいようです。
私は、木星がヨッドになっているので、どうしてもスピリチュアルなものにそそられます。
スクエア(90度)
松村先生によると、海王星と冥王星のスクエアは1900年以降まだ一度もできていないようです。
また、未来でできるのは2061年頃になります。
なので、今生きている人の中には、このアスペクトはありません。
ただし、出生図と経過図(トランジット)の間では、できる可能性はあります。
松村先生は、海王星と冥王星の90度に関して
- 冥王星は「太陽系外」のものを持ち込み、海王星は「太陽系内」でそれに類似するものをサーチする。
- だが、90度なので「裏腹な照合」になり、反対のものを指して、それを暗示することになると思う。
- 出生図とトランジットの関係で、このアスペクトができた時、直接示すのではなく、「裏にあるものを喚起する」という作用になると思う。
・・・とおしゃってます。
「影のような要素」を刺激してしまうので、反社会的な衝動にかられることもあるそうです。
トライン(120度)
松村先生によると、海王星と冥王星のトラインは「1704年から1786年」まで、行きつ戻りつしながら断続的に継続したようです。
120度は、スムーズですが「自己完結的」に働きます。
松村先生は、海王星と冥王星のトラインに関して、以下のようにおっしゃってます。
- 合ほどに無意識的ではないが、やはり「神秘的な直観」にゆだねてしまう傾向。
- 「霊的革命」や「理想主義」などに興味を抱き、「超自然現象の理由」について飽くなき探究心を発揮。
- ただし、現実性を失うことはなく、むしろ、これらの直感的な力を実業に生かす人がたくさんいる。
オポジション(180度)
海王星と冥王星のオポジション・・・
松村先生によると、海王星と冥王星の180度は「1764年~1769年頃」にあったアスペクトだそうです。
180度は、対象に向かって強く働きかけてゆく性質があります。
ですので、冥王星の「死と再生の力」が、海王星の「夢」や「集団意識」などを通して強く発揮されるようになります。
松村先生は
- 冥王星は「太陽系の外からのもの」を太陽系の中に持ち込み、それを海王星という「夢空間」にぶつけてゆく。
- 180度はとても押しが強いので、冥王星が海王星に型押しするのは、半ば強制的。
- 多くの人がこのアスペクトの影響を受け取り、速度の早い惑星にバイパスすれば、それは「世の中の潮流」になってゆく。
・・・とおっしゃってます。
「占い師になるためのサイト」もどうぞ!
占い師になるための姉妹サイト もあります。
「占いの副業」をやってみたい方は、ぜひご覧になってみてください↓
まとめ
いかがだったでしょうか?
海王星と冥王星…
このアスペクトは、今生きている人では「セクスタイル」以外ありません。
また、一番深い惑星どうしのアスペクトです。
ですので、なかなかわかりづらいですね(///ω///)♪
ちなみに、当記事は「完全マスター西洋占星術」と「アスペクト解釈大事典」を参考にさせて頂いてます。
「他の星のアスペクトの意味」を調べたい方は、ホロスコープのアスペクト一覧をご覧ください。