本日は、占星術のサビアンシンボル「24度」の

  • 意味
  • 特長
  • 読み方

…などについて解説します。

松村先生によると、24度は「限度なく深入りする」という数字のようです。

サビアンシンボル「24度」

星座(サイン)の24度は「限度なく深入りする」!?

今回、考察するのは、サビアンシンボルで24度にあたるシンボルです。

サビアンシンボル24度
牡羊座24度 風が吹き込み豊穣の角コーヌコピアの形を取る開いた窓のネットのカーテン
牡牛座24度  馬にまたがり骸骨の締め具をつけたインディアン
双子座24度 氷の上でスケートをする子供たち
蟹座24度 南から差し込む太陽に照らされたところにいる女と2人の男
獅子座24度 身だしなみの整っていない男
乙女座24度 メリーと彼女の白い羊
天秤座24度 蝶の左側にある3番目の羽
蠍座24度  一人の男の話を聴くために山から降りてきた群集
射手座24度 家のドアにとまっている青い鳥
山羊座24度 修道院に入る女
水瓶座24度 情熱に背を向け自分の経験により教えている男
魚座24度 人の住んでいる島

「外の要求に応える」「外に押し付ける」を繰り返しながら、深入りしてゆく

松村潔先生の「ディグリー占星術」によると、24度は「限度なく深入りする」となっています。

24度は「2+4=6」で、6の数字の系統となります。

6の系統には、6度と15度と24度があります。

6度は「環境との結びつき」となり、外からの要求に応える傾向がありました。

15度は「力のピークと押しつけ力」となり、自分の意志を外に押し付けることとなりました。

24度は、外からの要求に応えること(6度)と、自分の意志を外に押し付けること(15度)を繰り返しながら、どんどん深入りしてゆきます。

終わりかけたと思ったら、また座り直して話し始める…

松村先生の書籍より

話好きな人は「そろそろここで」と終わりかけた時に、相手が何か一つでも質問したりすると、また座り直して話し始めます。

魔女っ子

なるほど~

これが24度の「限度なく深入りする」という性質なのですね。

お客様

ちなみに、この記事は、松村潔先生の「ディグリー占星術」と「愛蔵版 サビアン占星術」を参考にさせて頂いてます。

サビアンシンボル「24度」各サインの意味

では、松村先生の「愛蔵版 サビアン占星術」を参考にさせていただきながら、

シンボルの意味をまとめてみます。

牡羊座24度「風が吹き込み、豊穣の角コーヌコピアの形を取る、開いた窓のネットのカーテン」

有り余ったエネルギーが「神秘の扉」を開く

豊穣の角コーヌコピアは、ギリシャ神話において「物質的豊かさ」をもたらしてくれる神秘的アイテムです。

  • 21度「リングに上がる拳闘士」の能動的なパワー
  • 22度「欲望の庭へ続く門」の受動的パワー

…は、23度「重く価値があるがベールに隠された荷を運ぶパステルカラーの服を着た女」で、通常の生活に変化をもたらしました。

牡羊座24度「風が吹き込み、豊穣の角コーヌコピアの形を取る、開いた窓のネットのカーテン」では、このパワーは通常の体験の枠をはみ出してしまうようです。

有り余ったエネルギーは、異次元の方向に向かい「神秘の扉」を開きます。

松村先生の書籍より

21度の「能動的な力」であれ、22度の「受容的な力」であれ、この2極的な働きかけが通常の生活のために使われた後、力に余剰があれば、さらにその力は「非日常的な異界の力」を持ち込んで来ることを、このサビアンシンボルは描いています。

魔女っ子

このサビアンシンボルの人は、時々「不思議な体験」をする可能性もあるようです。

牡牛座24度「馬にまたがり骸骨の締め具をつけたインディアン」

自分の属する文化や伝統、大切な人を守るため、敵対するものを叩き潰す

牡牛座は、23度「宝石店」で「職人的な能力」を磨くことによって成功し、物質的にも恵まれる生活ができました。

今回の、牡牛座24度「馬にまたがり骸骨の締め具をつけたインディアン」では、その安定を維持するために敵対するものを容赦なく叩き潰します。

自分の属する文化や伝統、あるいは大切な人を守るためには、結果的に、他を排除しなければならないことも多いというわけです。

松村先生の書籍より

牡牛座が好戦的と言われる場合は、特にこの度数のことを意味する。

魔女っ子

このサビアンシンボルは「守りの力」が強いようですね。

双子座24度「氷の上でスケートをする子供たち」

「効率化」をうまく実現する

双子座は、23度「木の高いところにある巣の中の3羽の雛」で、重要な事とそうでない事の「分類をする能力」が発達しました。

24度「氷の上でスケートをする子供たち」では、自分がやるべきことだけに取り組み、それ以外は、自然に任せるという「効率化」をうまく実現してゆきます。

松村先生の書籍より

意識的に取り組むべき部分と、任せてしまう部分とをはっきりさせれば、人はもっと力を発揮できるのです。

氷という「ネガティブな条件下」であっても、スケート靴に任せてしまえば、オートマチックに進めます。

魔女っ子

このサビアンシンボルの人は、うまく「効率化を実現」するので、

困難な条件下でも、仕事ができそうな人ですね。

蟹座24度「南から差し込む太陽に照らされたところにいる女と2人の男」

少数の閉鎖的な「仲間の輪」を作り、その中で「親密な情緒」を育成する

蟹座は、21度「歌っている主役女性歌手」で積極的に社会参加をし、22度「ヨットを待つ女」ではそこからドロップアウトしました。

そして、23度「文学会の集まり」では、現状の社会に対する「批評活動」を展開してゆきました。

その帰結として、蟹座24度「南から差し込む太陽に照らされたところにいる女と2人の男」では、世俗を離れ、新しい共同体づくりをしてゆきます。

松村先生の書籍より
  • 第5グループ(21度~25度)は、積極的な推進力を持つ
  • なおかつ、蟹座は共同体を根本から支えるサイン
  • なので、積極性が過剰になると「今の社会とは違う、別の社会を作りだしてしまえ」というところまで走る
魔女っ子

このサビアンシンボルの人は、本当に信頼できる仲間と「理想の共同体」を作り出してゆくことになるようです。

獅子座24度「身だしなみの整っていない男」

「自分の一番大切なこと」に集中し、力を発揮する

獅子座は、21度「中毒したニワトリ」で内面のパワーを燃え立たせ、22度「伝書鳩」でそれを着地(ソフトランディング)させました。

そして、23度「裸馬乗り」では、そのパワーをコントロールしようとしました。

獅子座24度「身だしなみの整っていない男」では、コントロールすることをやめ、パワーを発揮することになりふり構わず集中します。

本来、人と会う時には「身だしなみ」をキチッとすべきです。

ですが、このサビアンシンボルの人は、そういうことは無視して「自分の一番大切なこと」に意識を集中できるのです。

また、「身だしなみ=自我」と捉えると、自我を超えた大きな力にアクセスするとも読めます。

松村先生の書籍より

たんに「身だしなみ」を忘れるほど自分の内面に集中しているだけでなく、自我の外にある「人智を超えた大きな力」を見出している最中。

乙女座24度「メリーと彼女の白い羊」

欲望が達成され、素朴で素直に生きてゆく

乙女座は、21度「少女のバスケットボールチーム」で大きな業績を達成し、22度「王家の紋章」で安定した評価をされました。

そして、23度「動物のトレーナー」では、訓練によってその資質を自在に引き出せるようになりました。

乙女座24度「メリーと彼女の白い羊」では、実務的な経験をしっかりと積み、あらかたのことは体験し「野心」が満たされています。

その結果「素朴で素直な人」に変わってゆきます。

松村先生の書籍より

社会的な野心が達成されない間は、他人にも自分にも怒ったりしますが、あらかた実社会での欲望が達成されてしまうと「警戒心」や「ツッパリ」が消えて(素朴に生きてゆくことができます)

天秤座24度「蝶の左側にある3番目の羽」

無意識の影響に突き動かされ「魂の深層」が目指す方向に行動する

天秤座は、21度「海岸の群集」で多くの人を扱うことができるようになり、22度「噴水で鳥に水をやる子供」で他人を思いやり、サポートするようになりました。

そして、23度「おんどり」では「世の中の動き」や「人の心の変化」などをいち早く察知するようになりました。

天秤座24度「蝶の左側にある3番目の羽」では、多くの人が支配されている「無意識」の影響を強く受けます。

「蝶の左側にある3番目の羽」とは「魂の深層(無意識)」の側の羽のようです。

魔女っ子

逆に、右側の羽は「理性」の側のようです。

このサビアンシンボルの人は「理性」よりも「無意識」の影響に突き動かされ、魂の深層が目指す方向に行動してゆきます。

松村先生の書籍より

理性的には正しくなくとも、魂の本質がささやきかけてきたことに対して、忠実に行動する人になる。

蠍座24度「一人の男の話を聴くために山から降りてきた群集」

自分らしさを実現することで「大きなムーブメント」を作り出す

蠍座は、21度「職務放棄兵士」で社会常識に反抗し、23度「妖精に変容するウサギ」でその荒々しい衝動を「もっと建設的・文化的なもの」に昇華させてゆきました。

蠍座24度「一人の男の話を聴くために山から降りてきた群集」では、その成果を社会的活動の中に実践してゆきます。

社会に反抗していた男が、その個性を活かしつつ社会参加に成功しました。

すると、その男の話を聴くために、社会からあぶれた多くの人々が集まってきます。

松村先生の書籍より

「一人の男」によって、多くの「規格から外れた人々」が社会参加できるならば、それは大きなムーブメントになるでしょう。

魔女っ子

このサビアンシンボルの人は、

「自分らしさ」を実現することで多くの人を集め、何か大きなムーブメントを作り出すことができるんですね。

今で言う「インフルエンサー」みたいな人かも。

射手座24度「家のドアにとまっている青い鳥」

他の考えに対し閉じることなく、たえず成長してゆく

射手座は、21度「借りた眼鏡をかけている子供と犬」で、新しい目標に対し「自分の能力の限界」を超えてまで跳躍し、22度「中国の洗濯物」では、その反動で「無理なことは無理」という自覚をしました。

そして、23度「移民が入国する」では、新しい環境の中に、自分を適応させてゆきました。

射手座24度「家のドアにとまっている青い鳥」では、新しい家を手に入れましたが、そのドアには青い鳥が止まっています。

松村先生の書籍より

「青い鳥」は、未来の啓示を示すような意味であり、新しい環境で安定した「家」は手に入ったが、それでも守りに入るということはせず、いつも「開かれた意識」で未来のヴィジョンを引き寄せられる人を示している。

このサビアンシンボルの人は、自分の立場や考えを確立したあとでも「他の考え」に対し閉じることがないようです。

魔女っ子

いつも開かれた心を持ち、たえず成長してゆく人のようです。

山羊座24度「修道院に入る女」

より奥まった「力の源泉」にたどり着こうとする

山羊座は、21度「リレー競走」で競争社会での実績を上げ、23度「戦争での勇敢さをたたえる2つの賞」では、そんな人生ゲームから自由になりました。

山羊座24度「修道院に入る女」では、より優れた価値を探しに行きます。

この社会を背後から動かしている「根底にあるもの」を探しに行くのです。

それは伝統であったり、ルーツであったり、宗教であったり…また、何かもっと魔術的なものかもしれません。

とは言え、社会からドロップアウトするわけではなく、より奥まった「力の源泉」にたどり着こうとしているようです。

松村先生の書籍より
  • 修道院は、伝統的に、どんなに「特殊な体験」や「神秘的な体験」をしても許される場所。
  • この場合は、社会の中でのすべての活動を十分に体験し、その先に進みたいという積極的な意志を持つ人が目指す場所。
  • 一見引退しているように見えて、裏側で実権を握っているような人が、この度数にたくさん見受けられる。

水瓶座24度「情熱に背を向け自分の経験により教えている男」

  • 一人で、自分なりの研究や興味を追求することを好む
  • 人嫌いで気難しい面がある
  • 人にものを教えるのがうまく、指導的な立場にも向く

自分が体験的に会得した「本物の知恵」を人々に伝えてゆく

水瓶座は、21度「絶望し幻滅した女」~23度「座ってすべての手足を振っている大きな熊」で、個人的な感情に動かされない自分を作ってきました。

水瓶座24度「情熱に背を向け自分の経験により教えている男」では、さらに「無駄な情熱」を捨て去り「冷静で理性的な自己」を構築します。

そして、「あいまいなもの」や「理性的でないもの」を排除し、自分が体験的に会得した「本物の知恵」を人々に伝えてゆきます。

松村先生の書籍より

「真意」が伝わることが大切で、それ以外の余分なもの、たとえば「情熱」などもできるかぎり排していこうとしています。

魚座24度「人の住んでいる島」

「人間中心主義」を捨て去る

魚座は、21度「小さな白い羊と子供と中国人の召し使い」で直観に従って生き、23度「精神主義的な現象」で、精神的な生き方を定着させました。

魚座24度「人の住んでいる島」では、人間中心主義を捨て去ります。

松村先生の書籍より

このシンボルは、人と人が集まって共同体をつくる「社会化」がテ-マではありません。
岩や森の中という「自然界の風景」の中に、隠れるようにぽつぽつと人が住んでいるふうで、島に対して「人間の主張」が強すぎる形ではないのです。

人の住んでいる島の主役は「島」であり「大自然」なのですね。

このサビアンシンボルの人は、自然と同居する「ナチュラルな暮らし」を目指すことが多くなるかもしれませんね。

まとめ

今回は、サビアンシンボル「24度」の意味・特長・読み方を解説しました。

ホロスコープの24度は、「限度なく深入りする」です。

OK魔女

この記事は、松村潔先生の本を参考にさせて頂いてます。

…がオススメです。

※どちらも占星術「中級者」向けです。

お客様

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