本日は、占星術のサビアンシンボル「5度」の

  • 意味
  • 特長
  • 読み方

…などについて解説します。

松村先生によると、5度は「チャレンジ」に関する数字のようです。

サビアンシンボル「5度」

星座(サイン)の5度は「チャレンジ」と「刺激」!?

今回、考察するのは、サビアンシンボルで5度にあたるシンボルです。

サビアンシンボル5度
牡羊座5度 羽のある三角
牡牛座5度  開いた墓の前にいる未亡人
双子座5度 過激な雑誌
蟹座5度 列車に破壊された自動車
獅子座5度 絶壁の端にある岩の塊
乙女座5度 妖精の夢を見る男
天秤座5度 心の内面の知恵を教える男
蠍座5度  大きな岩場の海岸
射手座5度 木の高いところにいる老いたフクロウ
山羊座5度 カヌーを漕ぎ戦争の踊りを踊っているインディアン
水瓶座5度 先祖の委員会
魚座5度 教会のバザー

4度は「普遍」、5度は「冒険」

松村潔先生の「ディグリー占星術」によると、5度は「冒険と刺激」となります。

4度は「普遍」でした。そして、5度ではその「普遍パワー」を使ってチャレンジや冒険が始まります。

松村先生は

5度は、4度の普遍性・共有性によってチャージされ、しかし、退屈で刺激のない状態に飽きて、もっと刺激的なことをしようとする。

…とおっしゃっています。

5度は、自分を変えずに拡大してゆく

5と言う数字は、五角形や五芒星と関係があります。

五角形や五芒星には、たくさんの「黄金比」が隠されています。

黄金比で作られる図形には対数螺旋(黄金渦巻)があり、黄金渦巻は自分の形を変えることなく拡大します。

松村先生は

5数は自分の元々の形を変えずに拡大する。
つまり、自分の「他の人とは違う主張」をそのまま増大させる。

…との旨をおっしゃっています。

どうやら、5度は自分を変えないで拡大してゆく、そのスタートの数字と言うことになりそうです。




サビアンシンボル「5度」各サインの意味

では、松村先生の「愛蔵版 サビアン占星術」を参考にしながら、シンボルの意味をまとめてみます。

牡羊座5度「羽のある三角」

物事を「直観的・抽象的」に理解し、実践する力

牡羊座は、3度「彼の祖国のかたちをした男の横顔の浮き彫り」で集団の意識を映す鏡となりました。

そして、4度「隔離された歩道を歩く2人の恋人」で親密な対人関係を作ることによって自我を確立してゆきました。

牡羊座5度「羽のある三角」では、それを踏まえた上で、改めて個人の可能性を解き放つ衝動を抱きます。

松村先生の書籍より

三角が「創造的な原理」を、羽が「飛躍する性質」を象徴しているから、きわめて抽象的な理想のことを示している。

このサビアンシンボルの方は、物事を直観的・抽象的に理解することができます。

また、社会性や実用性などに捕らわれず「現実離れした理想」を実践しようとする力があります。

牡牛座5度「開いた墓の前にいる未亡人」

自分の過去の資質に縛られず、人生の価値を自力で作り出してゆこうとする

牡牛座は、4度「虹にある金の壷」で自分の運命や資質を受け入れ、信じることで幸運を得ました。

しかし、牡牛座5度「開いた墓の前にいる未亡人」では、自分を新しくするために、過去の資産を消費する態度を捨てます。

自分の素質に寄りかかって生きることをやめ、人生の価値を自分で作り出すことをし始めるのです。

松村先生の書籍より

牡牛座が「生まれつきの資質」や、「あらかじめ用意された条件」の中で生き延びてゆけるのは、この第一グループ(1度~5度)だけ。
これまでスムーズに進行していた流れはここで停止して、新たに対策を立てなくては進めない。

このサビアンシンボルの方は、自分の「過去の資質」に縛られず、人生の価値を自力で作り出してゆこうとする人です。

人生の中では、仕切り直しの場面というのがありますよね?
その際「今までのやり方」をいったん捨てなければなりません。

たとえば、クラッシック音楽の英才教育を受けた人が、いったんその世界を離れてデジタルミュージックに専念し、今風のポップスで成功するとか…色々な例があるはずです。

双子座5度「過激な雑誌」

自分のもてる「知性」や「言葉の力」を使って、人心を煽ることに関心を抱く

5度は、第1グループ(1度~5度)のまとめにあたります。

双子座1度「ガラス底のボート」で見たインパクトを、5度では他者に伝達してみるということになるようです。

双子座3度「テューレリー庭園」では、知識から法則を生み出し、双子座4度「ヒイラギとヤドリギ」では、法則や論理ではなく、人間らしい情感を培いました。

双子座5度「過激な雑誌」では、刺激的な交流をしてゆきます。

それは、単に情報をやり取りするだけでなく、そこに「ワクワクするような刺激」や「インパクト」を求めるのです。

松村先生の書籍より

普通の事では面白くなく、新しいネタを見つけたら、それを扇動的に流して何かを揺さぶりたいのです。

このサビアンシンボルの方は自分のもてる「知性」や「言葉の力」を使って、人心を煽ることに関心を抱くようです。

蟹座5度「列車に破壊された自動車」

大きな力によって「自分のエゴ」が破壊され、個人を超えた「集団の価値」に同化してゆく

松村先生の書籍より

蟹座5度では、個人を超えた「より大きな価値基準」の中に吸収される。

蟹座5度「列車に破壊された自動車」では、集団の大きな力によって、自分のエゴを破壊されます。

そのことによって、個人を超えた「集団の価値基準」に同化してゆくことになります。

  • 出る杭は打たれる
  • より強い力に淘汰される
  • 小集団が大集団の力に吸収される

…ということを経て、より成長してゆくのがこのサビアンシンボルなのでしょう。

獅子座5度「絶壁の端にある岩の塊」

「自分本位」な力の盛りあがりに水を差され、方向転換を迫られる。

獅子座1度~4度で盛り上がっていた獅子座の活力は、5度「絶壁の端にある岩の塊」で現実の壁にぶつかります。

自分の無謀さに気づいた獅子座は「勝手な思い込み」「ムチャなチャレンジ」を見直すことになります。

その結果、このサビアンシンボルの人は、もっと広大なビジョンを獲得するでしょう。

お客様

「もっと大きな目標」にチャレンジするための方向転換を迫られるんですね。

魔女っ子

反対側のシンボルは、水瓶座5度「先祖の委員会」です。

つまり、この人は、目に見えない力に守られているのです。

あきらめずトライすることで大きく成長することができる人と言えます。

松村先生の書籍より
  • 獅子座の「自分本位な力の盛りあがり」に水を差される。
  • 子供っぽい意志の暴走を止められ、改めて「もっと大きな目標」にチャレンジする方向転換を迫られる。
  • この度数で、より大きな「客観的原理」に遭遇する。

乙女座5度「妖精の夢を見る男」

夢のある表現、話を楽しく表現する能力

乙女座の第1グループは、1度「男の頭」で外面的な特長を明晰に把握することから始まりました。

第1グループの最後、乙女座5度「妖精の夢を見る男」では、ファンタジー的な要素が出て来て、表現に「遊び」がでてきます

とは言え、途方もない夢を語ったりするわけではなく、あくまで「表現の遊び」に留まるようです。

松村先生の書籍より

たとえば、無骨なトラックに「エルフ」と言う名前をつけると、山の中を軽快に土砂を運ぶものに見える。

どうやら、このサビアンシンボルは「夢のある表現」「話を楽しく表現する能力」などに関係するようですね。

天秤座5度「心の内面の知恵を教える男」

親しい人とのコミュニケーションを通じて「自分の本当の意志」が明らかになる

天秤座4度「キャンプファイヤーを囲むグループ」では、親密な対人関係がスタートしました。

天秤座5度「心の内面の知恵を教える男」では、親しい人との交流の中で自分の内の秘められた意志がだんだんと明らかになってきます。

松村先生の書籍より

天秤座は他者に見られた意識の中で方針を決定するので、一人で考えて意志を固めるということではなく、集まりの中で仲間と会話したり交流したりしながら、だんだんと意志が固まってゆく。

このサビアンシンボルは、親しい人とのコミュニケーションを通じて、自分の本当の意志が明らかになるようです。

蠍座5度「大きな岩場の海岸」

どんなに強い感情をもってしても「動かせない現実」があるのがわかる

蠍座は、3度「棟上げ式」で親しい人と共同で新しい家を構築し、4度「火のともったろうそくを運ぶ若者」では、親しい人と濃密な関係を築いて行きました。

しかし、蠍座5度「大きな岩場の海岸」では、現実の壁にぶち当たります。

どんなに強い感情をもってしても、動かせない現実があるのがわかります。

松村先生の書籍より

たとえば、結婚で考えると、相手の気持ちとしては恋愛に夢中になっていても、個人の意志を超えた…たとえば「家族の歴史的背景」が衝突する場合には、この関係は破綻するかもしれません。

このサビアンシンボルは

  • 「個人の意志」だけでは根本までを変えることができないことがあると自覚し
  • そこで、また改めて戦略を立てなおす

…ことになりそうです。

射手座5度「木の高いところにいる老いたフクロウ」

見えないところで扇動したり、根回しをしたりする傾向

射手座は、3度「チェスをする2人の男」でチェスのごとく戦略を練り、4度「歩くことを学んでいる小さな子供」でその戦略を現実に適用してゆきました。

ですが、あまり「正攻法なやり方」ばかりでは効果は期待できません。

そこで、射手座5度「木の高いところにいる老いたフクロウ」では裏工作の領域に踏み込みます。

見えないところで扇動したり、根回しをしたりする傾向がでてきます。

「人心を背後から動かす陰謀」や「歴史の裏側」などにも興味があるかもしれません。

戦ったりチャレンジしたるすることが大好きな射手座ですが、
「木の高い所にいる老いたフクロウ」のシンボルを持っている人は
見えないところで裏工作をしたりすることもできる人です。

正道のまともな行為に飽きて「裏側のこと」にも興味を抱いた結果、
当人の知らないところで何らかの手を打っておいたり、目に見えないところで有効な工作をしたりすることをやってのけることもあるでしょう。

山羊座5度「カヌーを漕ぎ戦争の踊りを踊っているインディアン」

お互いに鼓舞し合って、大きな目標に取り組んで行く

山羊座は、3度「成長と理解に対して受容的な人間の魂」で実績を出すことに注力し、4度「大きなカヌーへ乗り込む一団」では、確実な業績を上げるため、仲間と結束しました。

山羊座5度「カヌーを漕ぎ戦争の踊りを踊っているインディアン」では、仲間全員がやる気マンマンになっています。

このサビアンシンボルの人は、お互いに鼓舞し合って「大きな目標」に取り組んでゆきます

ただし、反対側の蟹座5度は「列車に破壊された自動車」ですので、より大きな力には破綻させられる可能性もあります。

ですので、無謀な挑戦には、注意するに越したことはありません。

具体的なスローガンや営業目標を掲げて、周りをやる気にさせ、皆を一丸とさせることに優れています。

ですので、人の上に立ったり、人をまとめる立場だと、より才能を発揮しやすくなる可能性があります。

水瓶座5度「先祖の委員会」

「目に見えない助力」に支えられていることに気づく

水瓶座は、3度「海軍からの脱走兵」で社会の規律からドロップアウトし、4度「インドのヒーラー」では、技術や職能を発揮し、自分の実力で生活しようと試みました。

水瓶座5度「先祖の委員会」では、目に見えないネットワークの支えや助けを感じます。

それは先祖であったり、宇宙意識であったりするかもしれません。

松村先生の書籍より

それはいわば、「目に見えない助力」と言えるもので、それがあるからこそ気力も損なわれない。

このサビアンシンボルの方は、自分の能力が単独で手に入ったものではなく、実は「共時的」に共鳴する多くの意識との関係性で支えられていることに気づくようです。

魔女っ子

共時的=この瞬間に全世界と繋がっている

…と言う感じですかね。

この度数の方は、いわゆる普通の社会人とは(良い意味で)違っていることでしょう。

ですので、周囲の平凡な人々と合わせたり、自分のことをわかってもらおうというのも限界があるかもしれません。

もっと「宇宙的な意識」「目に見えないネットワーク」に目を向けると良いでしょう。

魚座5度「教会のバザー」

  • 物事に「付加価値」をつけたり、平凡なものを「魅力的に演出」したりするのが上手
  • 目に見える「物質的なもの」に、目に見えない「スピリチュアルな価値」を見出す
  • 広告、宣伝、デザイン、アートなど「クリエイティブな分野」での才能 

特別なイメージを付加することで、「より大きな価値がある」かのように感じさせる能力

魚座は、3度「化石化された森」で本当に価値があるものを未来へ残し、4度「狭い半島での交通混雑」で良いものを隅々にまで流通させました。

魚座5度「教会のバザー」では、それに付加価値をつけてゆきます。

ものが流通し過ぎると、どれもこれもがありきたりになりがちですが、それに「何か特別なイメージ(たとえば宗教的イメージなど)」を与えられると、人々に価値を感じさせることができます。

たとえば、物を売るにしても、教会のバザーであれば、みんな買ってくれそうです。

松村先生の書籍より

ただの流通や普及だけでは爆発的効果を作り出せないので、「イメージであおる」ことを考えたのです。

コピーライターなどもそうですが、物そのものに「象徴的な価値」を与えることができれば、流行らすことが可能です。

このサビアンシンボルの人は、特別なイメージを付加することで、より大きな価値があるかのように感じさせる能力がある方です。

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まとめ

今回は、サビアンシンボル「5度」の意味・特長・読み方を解説しました。

ホロスコープの5度は、そのサイン独特の「チャレンジ」があるようですね。

OK魔女

この記事は、松村潔先生の本を参考にさせて頂いてます。

…がオススメです。

※どちらも占星術「中級者」向けです。

お客様

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