本日は、占星術のサビアンシンボル「9度」について考えてみたいと思います。

松村先生によると、9度は「サインなりの哲学」という数字のようです。

サビアンシンボルとは?

まず、最初にサビアンシンボルについて説明します。

サビアンシンボルとは、簡単に言うと、1つの星座を30等分し、1度づつの意味を出したものです。

たとえば…

  • 牡羊座1度…「女性が水から上がり、アザラシも上がり彼女を抱く」
  • 牡羊座2度…「グループを楽しませているコメディアン」
  • 牡羊座3度…「彼の祖国の形をした男の横顔の浮き彫り」

…など

牡羊座~魚座まで「合計360個」の意味が出てきます。

星座(サイン)の9度は、サインなりの哲学!?

今回、考察するのは、サビアンシンボルで9度にあたるシンボルです。

サビアンシンボル9度
牡羊座9度 水晶を見つめる人
牡牛座9度  飾られたクリスマスツリー
双子座9度 矢で満たされた矢筒
蟹座9度 水の中の魚へと手を伸ばす小さな裸の少女
獅子座9度 ガラス吹き
乙女座9度 未来派の絵を描く男
天秤座9度 アートギャラリーに掛けられた3人の巨匠
蠍座9度  歯科の仕事
射手座9度 階段で子供たちを連れている母親
山羊座9度 ハープを運ぶ天使
水瓶座9度 鷹に変化する旗
魚座9度 騎手

9度は「総合的に考える」!?

松村潔先生の「ディグリー占星術」によると、9度は「サインなりの哲学」となります。

9度は1~9までの一桁数の最後の数字です。

松村先生は

「9は、1から9までの間では最後のまとめであり、つまり総合的に考えるということです」

…とおっしゃっています。

つまり、1桁数が人間の基本的な素質を表しているとすると、その最後の9は「哲学」としてまとまるわけですね。

自分の考えを説明する力が高まる!?

また、松村先生は

「そのサインの思想、哲学がはっきり打ち出される9度では、考え方というものを明確に意識することが多いために、それを他の人に説明する力が高まります」

…とおっしゃっています。

9数を持っている人は、自分の考えを説明することが得意なようですね。

サビアンシンボル「9度」各サインの意味

では、松村先生の「愛蔵版 サビアン占星術」を参考にさせていただきながら、

シンボルの意味をまとめてみます。

牡羊座9度「水晶を見つめる人」

断片的にではなく、全体像として世界を知る方法を身につける

松村先生によると、牡羊座の第二グループ(6度~10度)は、

  • 抽象的な概念
  • 宇宙的な原理
  • 世界を根底から動かしている法則

などを知るグループのようです。

これは、日常的な意識ではなく、もっと大きな宇宙的な意識を模索しています。

牡羊座は、8度「東に向いてなびいているリボンをつけた大きな帽子」で、世の中を動かす「根本的な法則」を敏感に察知しました。

9度「水晶を見つめる人」では、自分の置かれた状況を大きな視点から観察し、事態を全体的に把握します。

松村先生は「8度で手に入れた場の雰囲気を察知する能力を、9度では意識的に、しかも意味ある形で総合的に理解する力が育つ」とおっしゃっています。

あっ!9数=哲学ですから、この度数の方は、断片的にではなく、全体像として世界を知る方法を身につけるというわけですね。

ちなみに、この度数の方は水晶を見ているわけですから、対象の中には入らず、傍観者として世界を見ることになります。

牡牛座9度「飾られたクリスマスツリー」

健全なエゴとしての「自己の幸福の維持」

松村先生によると、牡牛座の第二グループ(6度~10度)は、「他の人との違いを乗り越えて互いを理解する」グループのようです。

牡牛座は、7度「サマリアの女」で、他人との違い(金銭的豊かさ、家系、地位、才能)などに直面し、差別を感じました。

8度「雪といっしょにないソリ」では、そういう状況に対する対応策をあらかじめ考え、その準備をしておきました。

牡牛座9度「飾られたクリスマスツリー」では、将来に備え対応策を準備することから更に進み、自己の幸福の維持を図ります。

この度数の方は、割り切る力と良い意味でのエゴが発達した方でしょう。

偽りの平等精神に振り回されず、自分の幸福をまず最優先に確保することは、健全なエゴと言えます。

この度数の方は、自分の幸せを確保するのに、なんの躊躇も後ろめたさも持たない方が多いのではないでしょうか?

双子座9度「矢で満たされた矢筒」

鋭い意志と集中力で目的を確実に達成して行く

双子座は、第1グループ(1度~5度)で、自分の知性や能力を発展させ強めてゆきました。

第2グループ(6度~10度)では、その知性を秩序立てて行使してゆきます。そのため策略などを凝らすことも多くなるかもしれません。

双子座は、6度「油田の掘削」で生存競争をした結果、7度「時代遅れの井戸」では、資本家と労働者のような落差が生まれました。

そして、双子座8度「産業労働者のストライキ」では、その落差を覆し自分の自由を追求するような動きが出て来ました。

双子座9度では、このような金銭欲や権力欲に動かされることの無意味さを悟ります。

その結果、既存の社会的な価値や欲望に揺り動かされるのではなく、独自の意志力と実行力を開発しようとします。

この度数の方は、鋭い意志と集中力で目的を確実に達成して行きます。

ただし、ほどほどを知らないので、神経を消耗することが多々あるようです。

蟹座9度「水の中の魚へと手を伸ばす小さな裸の少女」

親しい人の心を理解するため、相手と同化しようとする

松村先生によると、蟹座の第1グループ(1度~5度)は、「集団の価値観に個人を捨てて同一化する」ことでした。

そして、蟹座の第2グループ(6度~10度)は、「他を育てるやさしい本能や豊かな感情を育成する」グループとなります。

蟹座は、6度「巣を作る猟鳥」では、愛する人や家族的な人と過ごすための安定した拠点を作り、7度「月明かりの夜の2人の妖精」では、そこから反発して外に出たいと言う心の落差がでてきました。

そして、蟹座8度「服を着てパレードするウサギたち」では、そんな自分の中の暴れる心を洗練させ、紳士淑女的な資質を身につけようとしました。

蟹座9度「水の中の魚へと手を伸ばす小さな裸の少女」では、親しい人の心を理解するために、精いっぱいの努力をします。

親しい人の心を理解するため、相手と同化しようとします。傍観者としてではなく、相手の心の中に同化して相手を理解する姿勢となります。

松村先生によると、それは、繊細で内的な交流であり、この度数の方は、自分の気持ちを言葉にして表現することはあまり得意ではないようです。

獅子座9度「ガラス吹き」

芸術家肌の人が多く、創造行為を通じて自分造りをしてゆく

獅子座は、第1グル-プ(1度~5度)で内面の火の力を活性化させ、そして、それが暴走するほど強くなってゆきました。

第2グル-プ(6度~10度)では、火の力を内向させ、創造的な力をためこんでゆくことになります。

獅子座は、6度「時代遅れの女と最先端の少女」で、自分と世間の間に認識のギャップがあることに気づき、 獅子座7度「空の星座」では、世間の価値観に振り回されず、永遠の価値がある生き方をしようとしました。

そして、8度「ボルシェビキプロパガンダを広める人」では、世間の価値観や常識、あるいは自分自身の中に巣食っている古い概念を壊そうとしました。

獅子座9度「ガラス吹き」では、そのようにして一度壊したものから素材を集め、そこから新しく作り直します。

松村先生によると、獅子座は再創造することが重要な課題とのことです。違和感を感じるものは壊し、自分の望みのものを慎重に作ってゆきます。

この度数の方は、芸術家肌の人が多く、創造行為を通じて自分造りをしてゆきます。

自分一人で自分の思いのままの世界を構築してゆく必要があるので、共同作業は向かないようです。

乙女座9度「未来派の絵を描く男」

ありきたりのものを嫌い、他人よりも突出した個性を表現しようとする

乙女座は、第1グループ(1度~5度)で「明晰な視点・明晰な知性」を開発してきました。

続く第2グループ(6度~10度)では、感情や知性の表現の幅を広げてゆきます。

乙女座は、7度「ハーレム」では、ハーレムのように支配する側・される側のような落差がでてきて、誰かに依存することもありました。

8度「最初のダンスの練習」では、自分の楽しみ(躍動感)を追求するのに、他に依存しないことにしました。一人で自発的に盛り上げるコツをつかもうとしました。

乙女座9度「未来派の絵を描く男」では、他に依存しないだけでは飽き足らず、もっと「飛びたい」と思うようになります。

ありきたりのものを嫌い、他人よりも突出した個性を表現しようとします。

松村先生は「未来派とは、現実に根差したものに飽き足らず、これまでの日常的な現実を否定して、現実には存在しえないものを追求する姿勢を表しています」とおっしゃっています。

周りの人々と一緒にされたくないと言う、ある種の潔癖さが隠れてもいるようです。

天秤座9度「アートギャラリーに掛けられた3人の巨匠」

難局の乗り越え方について、複数を比較検討して問題解決の道を探る

天秤座は、第1グループ(1度~5度)で自分の個性を確立し、他人との関係性に身を委ねてきました。

他人との関係性に身を委ねた結果、第2グループ(6度~10度)では、反動や妨害などを体験することになります。しかし、それを克服することにより、公平で感情の動揺の少ない人格を形成します。

天秤座は、6度「男の理想が多くの結晶に変わる」で、自分の意志がそのまま周囲に伝えられ、すぐさま反応が生じるようになりました。つまり、願望が形になってゆくようになったわけです。

しかし、そうなると、天秤座7度「ヒヨコに餌をやり、鷹から守る女」では、守りの姿勢が出て来ます。自分の願望が実現すると、そこに執着が生まれるというわけです。

そのため、天秤座7度では、自分の願望が実現することによって生まれた執着を壊す「反動」や「妨害」が外部からやってきました。

その結果、家は荒廃してしまいました。

そして、天秤座8度「荒廃した家の中で燃え盛る暖炉」では、自分の願望が挫折しても、もう一度チャレンジすれば、再び燃え上がるような経験をできることがわかりました。

そんな経験をした天秤座は、他の人はこういう難局をどう乗り越えたのかを参考にしたくなります。

9度「アートギャラリーに掛けられた3人の巨匠」では、人生の苦難の乗り越え方について、過去の人々がどう解決したかを読んだり、聞いたりして参考にします。

具体的に色々な偉人や成功者の人生を覗いてみたいのです。

歴史や他者ということに関心が向きます。

松村先生は「天秤座の場合、なにかを考える時に、複数の比較対象があると判断しやすくなります。1人だと比較ができず、2人だと違いが目につきますが、3人だと、総合的に判断できます」とおっしゃっています。

蠍座9度「歯科の仕事」

常識を打ち破り、不可能を可能にしてゆく

蠍座は、第1グループ(1度~5度)で自分と他人を隔てる壁を破り深い交流をしようとしました。

第2グループ(6度~10度)では、どんな現実の壁も限界を越えて突破しようとします。

蠍座は、7度「深海潜水夫」で、何らかのインスピレーションを得るために、深層意識に潜ってゆきました。

しかし、そこは大きな圧力があり、とても大変な世界でした。

そこで、蠍座8度「湖面を横ぎって輝く月」では、インスピレーションを自分の心に映して得るようになります。心を無にすれば、居ながらにしてメッセージを受け取ることができます。

蠍座9度「歯科の仕事」では…

  • 6度「ゴールドラッシュ」の飛び込む力
  • 7度「深海潜水夫」の深層に入り込む力
  • 8度「湖面を横ぎって輝く月」の精密な観察力

これらの力を総合し、いかなる壁を打ち破ってでも、必要なことを果敢に果たそうとします。

この度数の方は、常識を打ち破り、不可能を可能にしてゆく力があります。専門家として有能になる可能性があるようです。

松村先生は「自然のままでは決して得られない成果を人工的に得ることが、このシンボルの示す意味です。つまりムリだとされている難問でも歯科の仕事のように技術的に解決するということです。」とおっしゃっています。

射手座9度「階段で子供たちを連れている母親」

精神的な意味での高度な境地にまで到達しようとする

射手座は第1グループ(1度~5度)で戦闘意欲やチャレンジ力を培いました。

第2グループ(6度~10度)では、極限にまで精神性を高めてゆきます。

射手座は、8度「岩やその内部で形成されているもの」で今までのスタイルが壊れ、何か新しいエネルギーが自分自身の内面に形成されつつあるのを感じました。

松村先生は「射手座は8度で自分でもわからないうちに大地の底が変化し、9度で自分でもわかっていない天に向かう」とおっしゃっています。

「階段」とは、まだこれまでに手をつけていない未知の、精神的に高度な問題に関しての探究をすることを表すようです。

9度「階段で子供たちを連れている母親」の人は、精神的な意味での高度な境地にまで到達しようとします。

その際、なんらかの助け(象徴語―母親―)を借りて、自分一人では決して得られないような成果や境地を得ることになるようです。

山羊座9度「ハープを運ぶ天使」

宇宙リズムにシンクロしてゆくので、あらゆる出来事がナチュラルに開いてゆく

山羊座は第1グループ(1度~5度)で、共同体の中に同化し、実務的な力を発揮しようとしました。

第2グループ(6度~10度)では、共同体の結束を固めるために奉仕することになります。

山羊座は、7度「力のあるベールに隠れた予言者」で、共同体に対する発言力を持つと同時に、共同体への否定的な考えに取りつかれました。

しかし、8度「幸せそうに歌う家の中の鳥」では、そのような考えは捨て、自分の属する社会に適応・順応してゆきました。

山羊座9度「ハープを運ぶ天使」では、身近な環境に適応するだけではありません。松村先生は「9度は環境を奥深くから支配する自然のリズムを発掘し、それに自分を同調させようとする」とおっしゃっています。

山羊座9度「ハープを運ぶ天使」の方は、宇宙リズムにシンクロして行くので、あらゆる出来事がナチュラルに開いてゆきます。

のんびりした人生の方が多いようで、松村先生は「必要なものなら必ずやってくるはずだから、あわてることはなという言葉は、この度数の人の常套句」とおっしゃっています。

水瓶座9度「鷹に変化する旗」

データーから得た結果を元にして、行動を始める

水瓶座は、第一グループ(1度~5度)では、旧社会からドロップアウトし、理想の社会を追求しました。

第二グループ(6度~10度)では、水瓶座らしいグローバルな自分を構築してゆきます。

水瓶座は、6度「ミステリー劇の演技者」で、社会から要求されている役割を演じてきました。

しかし、7度「卵から生まれた子供」では、具体的な人間関係から距離を置き、地上のルーツに縛られない自分を作りました。

そして、水瓶座8度「美しい衣装を着た蝋人形」では、自分自身をバーチャル化(仮想現実化)して、感情を排した、論理的・人工的な自分を作り上げました。

水瓶座9度「鷹に変化する旗」では、その論理的・人工的な考えを行動として実践してゆきます。

この度数の人は、データーから得た結果を元にして、行動を始めることが多いでしょう。

例えば、コンピューター・シュミレーションで予測を立て、その結果に基づいて行動するなどです。

魚座9度「騎手」

何物にも縛られず、対象へ飛び込んで行く

魚座は、第1グループ(1度~5度)で あらゆるこだわりや、価値観の境界線を壊してゆきました。

第2グループ(6度~10度)では、物質が支配すると言う価値観から、目に見えないものが支配するという価値観に逆転が起こります。

魚座は、6度「正装して行進している将校たち」で、何か大きな意義のあることに奉仕したいと思い、魚座7度「岩の上に横たわっている十字架」で、実際にそのような「体験」をし、自分の限界を突破しました。

しかし、それらは国家や宗教など、外の力があってこその体験でした。

そこで、魚座8度「ラッパを吹く少女」では、外の力ではなく、自発的に自分を煽り、何か大きな意義のあることに飛び込んでゆこうとしました。

魚座9度「騎手」では、実際に、思い切って全身をかけて対象に飛び込んで行きます。

捨て身で飛び込むため、競争では群を抜いた力を発揮できます。

ちなみに、捨て身で飛び込むことの「究極」は、空間性からも時間性からも自由になり対象に同調することです。

この度数の人は、何物にも縛られず、対象と一体化することができるようです。

「騎手」は馬を駆り、ゴールに向かって突っ走ります。
ですので、思い切って全身をかけて対象に飛び込んで行くことができます。
捨て身で飛び込み、その対象と同化してしまうことさえあり得ます。

但し、それは良く出ればイイのですが、悪くでると大変になる可能性があります。飛び込んだ結果、ひとたびネガティブな考えにとりつかれると、それにどっぷりとハマりこんでしまう可能性があるのです。

ですので、1人でどんどんエスカレートして、おかしな世界に入ってゆく可能性があります。たとえば、それは危険な思想だったり、暗い情念の世界だったりします。

この度数は良いことを盛り上げてゆく力もあれば、その反対に悪いことにはまってゆく力もあるのです。
このことを自覚し、バランスをうまくとるようにすることが大切でしょう。

まとめ

…と言うわけで、ホロスコープの「9度」は、サインなりの哲学です。

魔女っ子

この記事は、松村潔先生の本を参考にさせて頂いてます。

  • 度数の意味は「ディグリー占星術」
  • サビアンシンボルの意味は「愛蔵版 サビアン占星術」

…がオススメです。

※どちらも占星術「中級者」向けです。

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