出生図(ネイタルチャート)の中で「アスペクトが少ない惑星」ってありますよね?
アスペクトが少ないと、惑星が孤立します。
なので、その惑星の力をうまく使えなくなる恐れがあります・・・。
たとえば、私は土星のアスペクトがほぼないです(涙)。
なので、なかなか自分を律することができなくて苦労します。
すぐ脱線するし、すぐ怠けたくなるんですよね。
でも、心配は要りません。
なぜなら、出生図でアスペクトがなくとも、トランジットでアスペクトができるからです。
その影響を利用すれば、うまく惑星の力を発揮することが可能なんです。
今回は、トランジットのアスペクトを活用して惑星の力を高める方法を解説します。
トランジットとは?
初心者向けに「トランジットとは何か?」を説明しておきます。
トランジット(Transit)を日本語に訳すと「通過」です。
占星術では「実際の星がどこを通過しているか?」をトランジットと言います。
(トランシットとも言います)
出生図は過去の星配置です。(それは、あなたが生まれた時の配置図です)
ですが、トランジットは今現在の星の配置を示しています。
つまり、トランジットとは、
・・・を示すリアルタイムの宇宙図なわけです。
トランジットはどのように表記される?
トランジット(トランシット)は、ホロスコープ上でどのように表記されるのでしょうか?
たとえば、Astrodienstでは「トランジット表記」というボタンを押すと、上記のように緑色の惑星が出てきます。
この外側の星がトランジットの惑星となります。
トランジットを利用すれば、アスペクトが少ない惑星の力を高められる
冒頭でも触れましたが「アスペクトが少ない惑星」を出生図に持っているケースがあります。
アスペクトが少ない惑星は、他の星との連携が少ないです。
なので、その惑星の力を発揮しづらくなります。
一人で頑張って、孤立してしまうイメージですね。
では、そういった場合、トランジットをどう利用すると良いのでしょうか?
水星のアスペクトが少ない場合はどうする?
たとえば、水星のアスペクトが少ない場合、
- 技術や知識の習得
- 自己表現
- コミュニケーション
・・・などが苦手になったりします。
ですが、「出生図の水星」と「トランジットの惑星」がアスペクトをとる機会はたくさんあります。
それを利用すれば苦手を克服できるだけでなく、能力アップすることも可能です。
トランジットの木星を利用する
たとえば、トランジットの木星を利用することを考えてみましょう。
木星の公転周期は12年です。
その間、
・・・という感じで、水星との間に、約10回アスペクトを取ることになります。
すると、水星が刺激され、能力を拡大しようとします。
その結果、新しい勉強に取り組んで「今までやったことがないスキル」を獲得したりできるわけです。
トランジットの火星を利用する
次に、トランジットの火星を利用することを考えてみましょう。
火星の公転周期は2年です。
なので、木星よりも速いサイクルで、水星とアスペクトをとるチャンスが巡ってきます。
(2年間で約10回のアスペクト)
そのタイミングで、水星は刺激を受けテンションが上がります。
その結果、技術を集中的に習得したり「積極的でスピード感がある表現力」を身につけたりできるわけです。
トランジットのアスペクトを活用しよう!
このように、トランジットのアスペクトを利用すれば、惑星の能力はいくらでも高められます。
出生図にアスペクトの少ない惑星がある人は、トランジットを有効利用してみてくださいね。
ちなみに、以下の点に注意するとさらに良いです。
- 普段からトランジットのアスペクトを意識する
- やる気になったら、すぐ実行する
- 新しい流れを見逃さない
普段からトランジットのアスペクトを意識する
普段から、トランジットのアスペクトを意識してみましょう。
意識するとしないでは、使えるエネルギーが桁違いになります。
・・・こんなふうに意識してチャレンジすれば、新しい能力が開発されやすいでしょう。
やる気になったら、すぐ実行する
なんとなくやる気になった、気持ちがのってきた・・・
そういう時は、トランジットが「それをやりなさい」と後押ししてくれています。
新しい能力を開発するチャンスです!
そのタイミングを逃さないように、「やる気になったこと」をすぐに実行してみましょう。
既存の知識だけで考えない
トランジットの惑星の影響は、今までの常識を超えた部分に出ることもあります。
なぜなら、そもそも惑星の力の全貌は、私たちの常識ではとても把握しきれるものではないからです。
ですので「木星だからこういう風に作用するはず」などと、あまり固定的に考えない方が良いです。
もっと自由にとらえて、変化を楽しんでみてください。
まとめ
今回は、トランジットのアスペクトを活用して、惑星の力を高める方法について解説しました。
そんなケースでも、トランジットのアスペクトを利用すれば、惑星の力を発揮することができますよ。
ぜひ、試してみてください。
「占星術研究会」は、ホロスコープ解読の基本が身につく必携本です。
一方、「トランシット占星術」は読むたびに新たな発見がある名著ですが、かなり難しい内容です。
恒星にまで知識を広げたい上級者にオススメします。